話題株ピックアップ【夕刊】(1):さくらネット、MTG、リベラウェア

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■さくらインターネット <3778>  3,310円   +502 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 さくらインターネット<3778>はストップ高。読売新聞オンラインが18日、「政府は自国のデータや技術をもとにした国産AI(人工知能)の開発に乗り出す」と報じた。記事によると、総務省が所管する情報通信研究機構(NICT)が収集した日本語データを提供し、プリファード・ネットワークス(東京都千代田区)がAIを共同開発。開発した国産AIをさくらネットが国内のデータセンターを通じて提供することが想定されているという。この報道を受けて買いが膨らんだ。

■MTG <7806>  4,990円   +420 円 (+9.2%)  本日終値
 MTG<7806>が急反発し、2019年2月以来の高値圏に浮上した。同社は17日、女性の身体と心に寄り添うための新カテゴリーとして「SIXPAD for Women(シックスパッドフォーウィメン)」をローンチすると発表。フェムテック・フェムケア領域への参入による将来的な収益貢献を期待した買いが続いている。10月15日に第1弾の製品として、着用することで骨盤底筋を持ち上げ、血行を促進する「SIXPAD 骨盤底筋ケアガードル」を発売する。新カテゴリーのアンバサダーとしてタレントのRIKACOを起用。特設サイトを立ち上げて情報を発信していく。

■Liberaware <218A>  2,472円   +182 円 (+8.0%)  本日終値
 Liberaware<218A>が大幅反発。この日、韓国ソウルを拠点とするロボティクス企業Sequor Robotics社と製品開発及び事業拡大を目的とした業務提携に関する覚書(MOU)を締結したと発表しており、これを好感した買いが入った。今回のMOU締結は、次世代の高度産業用ドローン及びロボティクス製品の研究開発と商用化を推進していくことが目的。Sequor社は自社開発技術である「Latent 3D World Model」を基盤としたフィジカルAIにより、ロボット及び自律走行ソリューション分野で高度な技術力を有していることから、リベラウェアでは締結を通じてフィジカルAIをはじめとする先端技術を自社ドローンに取り入れ、次世代ドローンの実用化準備を加速させるとしている。

■日本ヒューム <5262>  4,125円   +295 円 (+7.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 日本ヒューム<5262>が反発。国土交通省が17日、埼玉県八潮市の下水道管路の破損事故を受けて要請した下水道管路の全国特別重点調査の優先実施箇所(約813キロメートル)の調査結果を発表。8月までに約730キロメートルで目視調査などを実施した結果、原則1年以内の速やかな対策が必要と見込まれる緊急度1の要対策延長が約72キロメートルあり、貫入試験などにより空洞があることが確定した箇所が6カ所確認されたとした。これを受けて、下水道対策が改めて注目されており、下水道管更新の思惑から買われたようだ。

■FRONTEO <2158>  948円   +56 円 (+6.3%)  本日終値
 FRONTEO<2158>は急反発。18日、同社の医学論文探索AI「KIBIT Amanogawa」が寝具ブランド「NELL」を展開するMorght(東京都港区)に導入されたと発表しており、材料視した買いが入った。フロンテオのKIBIT Amanogawaは論文探索と仮説生成の効率化・高精度化を目的に開発された独自のアルゴリズムを搭載している。疾患名や症状、調査テーマに関する単語、仮説を入力すると、特化型AIが米国国立医学図書館国立生物科学情報センターの生物・医学論文データベース「PubMed」に掲載されている論文データから高い類似性・関連性を持つ情報を即時に検出し解析・提示する。PubMedには3000万を超える論文データがある。Morghtは同サービスの導入を通じ、新製品開発に向けたエビデンスの探索を強化する。

■東京エレクトロン <8035>  25,455円   +1,205 円 (+5.0%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>は続急伸。半導体主力銘柄の中では底値圏で出遅れていたが、今月に入ってから満を持して動きを一変させており、前日まで9連騰を記録、この間に4500円近い上昇をみせていた。前日はプライム市場で売買代金首位となり、株価も5%を超える大幅高で日経平均株価を下支えする役割を担ったが、きょうもスピード調整の売りに対し法人筋とみられる押し目買いが受け皿となっている。前日の米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が10営業日ぶりに反落したが、東京市場の半導体セクターへの影響は軽微だ。そのなか同社株は、外資系証券の投資判断も最近は総じて強気で合致しており、これも先高期待につながっているもようだ。

■電算システム <4072>  3,680円   +170 円 (+4.8%)  本日終値
 電算システムホールディングス<4072>が上げ幅を拡大。午後3時ごろ、子会社の電算システムがブロックチェーン研究・開発企業であるAltX Research(東京都港区、以下アルトエクス社)とビジョンパートナー契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回のパートナー契約により、アルトエクス社が開発中のブロックチェーンJapan Smart Chain(JSC)と、ブロックチェーン技術を活用したBtoC向け流通・決済ネットワークインフラ及び次世代決済サービスの社会実装に向けたユースケースの創出について共同検討を行うとしている。

■フィックスターズ <3687>  1,870円   +81 円 (+4.5%)  本日終値
 フィックスターズ<3687>、エヌエフホールディングス<6864>、HPCシステムズ<6597>、テラスカイ<3915>、ブレインパッド<3655>といった量子コンピューターのテーマで注目度の高い銘柄群が一斉高に買われた。量子コンピューター関連は「高市トレード」の有力対象として認知されているが、「ここ最近は自民党総裁選で高市氏が最終的に勝利する可能性が後退しているという見方も一部にあり、投資マネーもやや離散気味となっていた」(中堅証券ストラテジスト)。しかし、元来人気素地に富む銘柄が多く、全体指数が最高値圏を走るなかで改めて買いを誘導、直近はトランプ米政権が打ち出す政策に絡み株価が刺激されている部分もあるようだ。英国と米国の両政府が、人工知能(AI)や量子コンピューターなどの先端分野に関する技術協定に合意し、米ビッグテックが英国に日本円換算で6兆円以上を投資するという話が伝わっている。またグローバルに注目度が高まっている量子コンピューターだが、日本製部材が使用されている割合が高いことが今月9日に産業技術総合研究所などが公開した報告書で明らかとなっており、海外投資家などの視線が東京市場の関連株に向かう契機となっている。

■ホギメディカル <3593>  5,400円   +180 円 (+3.5%)  本日終値
 ホギメディカル<3593>は高い。この日朝方、マージャーマーケットの有料会員向け英文記事の配信で、非公開化に向けた検討が進捗していると再度報じられたことについてコメントを発表した。「非公開化の検討を含めた企業価値向上に向けた様々な戦略的選択肢を継続的に検討」しているとした上で「現時点で決定した事実はない」とした。

■ジャパンエン <6016>  9,990円   +290 円 (+3.0%)  本日終値
 ジャパンエンジンコーポレーション<6016>が3日ぶりに反発。複数のメディアが17日、政府が2035年の国内造船業の年間造船量について現在の約2倍に引き上げる目標を掲げると報道しており、需要の拡大に期待して造船関連の銘柄を物色する動きが広がった。名村造船所<7014>、三井E&S<7003>、古野電気<6814>、中国塗料<4617>も堅調に推移している。

株探ニュース

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