話題株ピックアップ【夕刊】(2):ディスコ、ナブテスコ、ベルーナ

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材料

■ディスコ <6146>  45,320円   +860 円 (+1.9%)  本日終値
 ディスコ<6146>が逆行高。半導体製造装置関連は目先筋の利益確定売りをこなし底堅さを発揮している。前日の米国株市場ではここ最高値街道を走っていたナスダック総合株価指数が7日ぶりに小反落したもののハイテク株には根強い買いが続いている。特に半導体関連株に強さを発揮する銘柄が目立ち、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は9連騰で青空圏を舞っている。東京市場でも米半導体株高を横目に同関連の主力銘柄には根強い買いが続き下値を支えている。足もと外国為替市場で1ドル=146円台前半まで急速に円高に振れていることはネガティブ材料ながら、特にこれを嫌気する動きとはなっていない。

■ナブテスコ <6268>  3,257円   +56 円 (+1.8%)  本日終値
 ナブテスコ<6268>が3日ぶりに反発し、年初来高値を更新した。SMBC日興証券が16日、ナブテスコの目標株価を3100円から4300円に増額修正した。投資評価は最上位の「1」を継続している。防衛・船舶を含むトランスポートソリューション(TRS)セグメントが本格的な成長を示していると指摘。27年12月期の過去最高益達成が可能としたうえで、最高益達成に向けた期待値は株価には織り込まれていないとの見方を示している。同証券はナブテスコの26年12月期営業利益予想を従来の232億円から276億円に引き上げている。

■ベルーナ <9997>  1,062円   +16 円 (+1.5%)  本日終値
 ベルーナ<9997>は底堅く推移。年初来高値を更新した。同社は16日の取引終了後、8月度の月次売上高の速報値を発表。連結売上高は前年同月比7%増の140億600万円と3カ月連続で前年同月を上回っており、好感した買いが集まった。ホテル事業は札幌エリア、大阪エリアを中心として好調に推移し、売上高は同35%増の37億5200万円になった。

■日本アビオニクス <6946>  4,350円   +55 円 (+1.3%)  本日終値
 日本アビオニクス<6946>が反発。大和証券は16日、同社株のレーティング「2(アウトパフォーム)」を継続するとともに、目標株価は2500円から4900円に引き上げた。同社の第1四半期(4~6月)の連結受注高は前年同期比3.8倍の176億円と会社想定を上振れした。侵攻する相手方に対して脅威圏外の離れた位置から対処を行うスタンドオフ防衛関連など防衛省の7つの強化分野中心に、前倒しを除いても受注は好調な模様、と指摘。26年3月期の連結営業利益は会社計画の32億円に対して、同証券では35億円を予想。27年3月期の同利益は45億円を見込み、中期経営計画の目標値(40億円)を超過達成するとみている。

■UTグループ <2146>  2,794円   +31 円 (+1.1%)  本日終値
 UTグループ<2146>は堅調。今月8日に続き再び年初来高値を更新してきた。16日取引終了後、12月31日を基準日として1株を15株に分割すると発表した。投資単位当たりの金額を引き下げることで株式の流動性向上と投資家層の更なる拡大を図るため。これが手掛かりとなった。

■丸三証券 <8613>  983円   +10 円 (+1.0%)  本日終値
 丸三証券<8613>がしっかり。16日の取引終了後、未定としていた26年3月期の配当予想について、中間配当を32円にすると発表しており、前年同期比2円の増配となることが好材料視された。なお、期末配当予想は引き続き未定としている。

■ネクセラファーマ <4565>  994円   +6 円 (+0.6%)  本日終値
 ネクセラファーマ<4565>が3日続伸。この日、同社が創出したがん免疫療法候補薬HTL0039732(NXE0039732)の進行性固形がんを対象にしたフェーズ2a試験に関して、最初の被験者への投与を行ったと発表しており、好材料視された。同薬は、経口投与可能な新規EP4受容体拮抗薬で、他のがん免疫療法との併用で幅広い固形がんを治療できる可能性を有するという。試験は英国王立がん研究基金が資金拠出・管理を担い実施され、マイクロサテライト安定性(MSS)大腸がん(CRC)、胃または食道胃接合部(GOJ)腺がん、淡明細胞型腎細胞がん、および転移性去勢抵抗性前立腺がんを対象にした4つの集団に拡大されるとしている。

■上新電機 <8173>  2,636円   +14 円 (+0.5%)  本日終値
 上新電機<8173>がしっかり。16日の取引終了後に中間配当の実施を発表しており、好材料視された。26年3月期から配当政策を変更し、従来の期末配当のみから中間配当と期末配当の年2回実施とする。変更に伴い、26年3月期の配当予想は中間・期末各50円とし、年間配当予想の100円については変更はない。

■Terra Drone <278A>  3,905円   -340 円 (-8.0%)  本日終値
 Terra Drone<278A>は反落。16日取引終了後に発表した2~7月期連結決算は売上高が19億4300万円(前年同期比1.5%増)、営業損益が6億6600万円の赤字(前年同期3億6200万円の赤字)だった。赤字幅が拡大したことがネガティブ視された。主力のドローンソリューションセグメントで、測量・災害復旧事業や点検事業が想定通り推移。損益面では体制拡大やM&Aに伴う販管費の増加が重荷となった。会社側では、第1四半期に引き続き概ね期初の想定に近い水準で推移しているとした。

■パーク24 <4666>  2,036.5円   -128.5 円 (-5.9%)  本日終値  東証プライム 下落率5位
 パーク24<4666>が3日続落。16日の取引終了後に発表した第3四半期累計(24年11月~25年7月)連結決算が、売上高2959億1500万円(前年同期比9.5%増)、営業利益249億1400万円(同6.4%減)、純利益99億5600万円(同32.1%減)と減益着地したことが嫌気された。主力の国内の駐車場事業は堅調に推移したものの、モビリティ事業が一部地域の稼働が想定を下回ったことや悪天候の影響を受けたことで軟調に推移した。また、海外の駐車場事業は豪州における駐車場の稼働が想定を下回った。なお、25年10月期通期業績予想は、売上高4060億円(前期比9.5%増)、営業利益390億円(同0.8%増)、純利益180億円(同3.4%減)の従来見通しを据え置いている。

株探ニュース

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