話題株ピックアップ【夕刊】(1):ティラド、カルビー、JMDC

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■ティラド <7236>  7,640円   +990 円 (+14.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 ティラド<7236>が続騰した。同社は16日の取引終了後、取得総数35万株(自己株式を除く発行済み株式総数の5.91%)、取得総額20億円を上限とする自社株買いを発表しており、株式需給への好影響を見込んだ買いを引き寄せた。取得期間は9月17日から2026年4月27日とし、東京証券取引所における市場買い付けで実施する。中期経営計画に基づき資本効率と株主還元を意識した経営を進めるなか、直近の株価水準を考慮し自己株式の取得を決めた。

■ユカリア <286A>  989円   +81 円 (+8.9%)  本日終値
 ユカリア<286A>が大幅高で3日続伸。16日の取引終了後、北海道で平岸病院(赤平市)や北の峰病院(富良野市)を運営する博友会(赤平市)とパートナーシップ協定を締結すると発表しており、好材料視された。同協定により、ユカリアは長年にわたり蓄積してきた病院経営に係る知見を博友会に提供し経営支援や運営支援を行うほか、ユカリアが持つ全国規模のネットワークを活用して、国の地域医療構想に沿った最適な病院運営モデルの構築につなげるという。なお、ユカリアの提携医療法人数は計30病院となった。

■カルビー <2229>  3,004円   +234 円 (+8.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 カルビー<2229>が急伸。香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメントがカルビーの株式について、新たに5%を超えて保有していることが16日の取引終了後に明らかとなり、思惑視されたようだ。同日に提出された大量保有報告書によると、オアシス・マネジメントの保有割合は5.98%となっている。報告義務発生日は9日。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」としている。

■ヨンキュウ <9955>  2,805円   +167 円 (+6.3%)  本日終値
 ヨンキュウ<9955>が大幅続伸。16日の取引終了後、ウナギのふ化仔魚を稚魚であるシラスウナギまで育てることに成功したと発表しており、これを好感した買いが入った。国内で流通するウナギは養殖が大半を占めているが、もとになるシラスウナギの漁獲量は年々減少している。今回の育成成功により完全養殖への知見を積むことになり、今後のグループの事業展開への貢献が期待されている。

■dely <299A>  1,820円   +108 円 (+6.3%)  本日終値
 dely<299A>が急反発。国内最大級の料理動画サービスである「クラシル」の運営を行っており、マーケティング支援「クラシルリワード」や人材採用サービス「クラシルジョブ」などにも横軸展開しており、業績は絶好調に推移している。トップラインの伸びが際立つなか、増収効果で利益も押し上げられており、26年3月期は営業利益段階で前期比27%増の33億7400万円を見込む。続く27年3月期も高水準の伸びが期待できる状況にある。株価は9月以降陰線続きで下値模索の動きを余儀なくされてきたが、目先売り物が枯れきょうは久々に大陽線で切り返し波動転換を示唆している。10月1日には現社名をクラシルに商号変更することで、マーケットにおける知名度も高まりそうだ。

■いちよし証券 <8624>  877円   +47 円 (+5.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 いちよし証券<8624>が後場一段高。正午ごろ、未定としていた26年3月期の配当予想について、中間配当を28円(前年同期17円)にすると発表したことが好感された。普通配当18円に加えて、8月18日に創立75周年を迎えたことから中間・期末にそれぞれ10円の年20円の記念配当を実施する。なお、期末配当予想は引き続き未定としている。

■JMDC <4483>  4,750円   +207 円 (+4.6%)  本日終値
 JMDC<4483>が3連騰。約1カ月半ぶりに年初来高値を更新した。健康保険組合の医療情報を匿名加工してビッグデータ化し、これを製薬会社や保険会社などへ提供するビジネスを展開する。業績は高成長トレンドをまい進しており、26年3月期は21%増収、営業32%増益を見込んでいる。業績成長力の高さから40倍台のPERにも割高感は感じられない。16日に同社の子会社であるリアルワールドデータが医療法人徳洲会(東京都千代田区)及び徳洲会インフォメーションシステム(大阪市)と追加データ収集型製造販売後データベース調査の実施に関する業務提携を締結したことを発表しており、これが新たに株価を刺激する材料となった。

■HUグループ <4544>  3,534円   +147 円 (+4.3%)  本日終値
 H.U.グループホールディングス<4544>は反発。同社は16日の取引終了後、車いすや介護用ベッドなどの福祉用具レンタル卸事業を営む子会社ケアレックスの株式の8割をワキタ<8125>に52億円で譲渡すると発表した。前日にHUグループ株は大幅安となっており、この反動の動きが出たほか、事業の選択と集中に向けた取り組みを評価した買いも入り株価を押し上げたようだ。実行日は11月28日を予定。また、同日を起点とし1年半から2年後の間に全株式をワキタに譲渡する方針。ケアレックスは持ち分法適用会社となる予定としている。ケアレックスの子会社で在宅サービス事業を営むStarQガイアは譲渡の対象外となり、HUグループの直接子会社になる。26年3月期の業績に対する影響は精査中で、業績修正が必要になった場合は速やかに開示する。

■電算システム <4072>  3,510円   +110 円 (+3.2%)  本日終値
 電算システムホールディングス<4072>が大幅高。午後3時ごろ、傘下の電算システムがJPYC(東京都千代田区)と、日本円ステーブルコイン「JPYC」を活用した決済・送金・精算などの社会実装に向けた共同検討に関して基本合意したと発表しており、好材料視された。電算システムが全国のコンビニエンスストアやドラッグストアなどで構築してきた6万5000店超の収納代行・コンビニ決済ネットワークと、JPYCが発行する日本円ステーブルコイン「JPYC」を活用し、B2C/B2B決済及び企業間精算のユースケースを順次具体化するという。また、検証にとどまらず、実店舗決済とEC決済などの各チャネルで横断的に使える設計を進め、社会実装を見据えたサービス化へと落し込むという。

■三櫻工業 <6584>  953円   +22 円 (+2.4%)  本日終値
 三櫻工業<6584>が高い。独立系の自動車部品メーカーで、自動車用チューブで高い商品競争力を誇るが、持ち前の技術力を武器にサーマルソリューション(水冷製品)で需要を開拓し、特にデータセンター事業に新規注力の方針でマーケットでも注目度を高めている。そうしたなか、同社は16日取引終了後、コンテナ型データセンター用水冷モジュール製品をゲットワークス社と協業で新規開発するとともに、受注を獲得したことを発表した。これを材料視する形で投資資金の流入を促した。

株探ニュース

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