話題株ピックアップ【昼刊】:ティラド、カルビー、ディスコ

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■ティラド <7236>  7,570円   +920 円 (+13.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 ティラド<7236>が続騰した。同社は16日の取引終了後、取得総数35万株(自己株式を除く発行済み株式総数の5.91%)、取得総額20億円を上限とする自社株買いを発表しており、株式需給への好影響を見込んだ買いを引き寄せている。取得期間は9月17日から2026年4月27日とし、東京証券取引所における市場買い付けで実施する。中期経営計画に基づき資本効率と株主還元を意識した経営を進めるなか、直近の株価水準を考慮し自己株式の取得を決めた。

■ユカリア <286A>  991円   +83 円 (+9.1%)  11:30現在
 ユカリア<286A>が大幅高で3日続伸している。16日の取引終了後、北海道で平岸病院(赤平市)や北の峰病院(富良野市)を運営する博友会(赤平市)とパートナーシップ協定を締結すると発表しており、好材料視されている。同協定により、ユカリアは長年にわたり蓄積してきた病院経営に係る知見を博友会に提供し経営支援や運営支援を行うほか、ユカリアが持つ全国規模のネットワークを活用して、国の地域医療構想に沿った最適な病院運営モデルの構築につなげるという。なお、ユカリアの提携医療法人数は計30病院となった。

■カルビー <2229>  3,013円   +243 円 (+8.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 カルビー<2229>がカイ気配スタート。香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメントがカルビーの株式について、新たに5%を超えて保有していることが16日の取引終了後に明らかとなり、思惑視されたようだ。同日に提出された大量保有報告書によると、オアシス・マネジメントの保有割合は5.98%となっている。報告義務発生日は9日。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」としている。

■ヨンキュウ <9955>  2,850円   +212 円 (+8.0%)  11:30現在
 ヨンキュウ<9955>が大幅続伸している。16日の取引終了後、ウナギのふ化仔魚を稚魚であるシラスウナギまで育てることに成功したと発表しており、これを好感した買いが入っている。国内で流通するウナギは養殖が大半を占めているが、もとになるシラスウナギの漁獲量は年々減少している。今回の育成成功により完全養殖への知見を積むことになり、今後のグループの事業展開への貢献が期待されている。

■dely <299A>  1,809円   +97 円 (+5.7%)  11:30現在
 dely<299A>が急反発。国内最大級の料理動画サービスである「クラシル」の運営を行っており、マーケティング支援「クラシルリワード」や人材採用サービス「クラシルジョブ」などにも横軸展開しており、業績は絶好調に推移している。トップラインの伸びが際立つなか、増収効果で利益も押し上げられており、26年3月期は営業利益段階で前期比27%増の33億7400万円を見込む。続く27年3月期も高水準の伸びが期待できる状況にある。株価は9月以降陰線続きで下値模索の動きを余儀なくされてきたが、目先売り物が枯れきょうは久々に大陽線で切り返し波動転換を示唆している。10月1日には現社名をクラシルに商号変更することで、マーケットにおける知名度も高まりそうだ。

■HUグループ <4544>  3,538円   +151 円 (+4.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 H.U.グループホールディングス<4544>は反発している。同社は16日の取引終了後、車いすや介護用ベッドなどの福祉用具レンタル卸事業を営む子会社ケアレックスの株式の8割をワキタ<8125>に52億円で譲渡すると発表した。前日にHUグループ株は大幅安となっており、この反動の動きが出たほか、事業の選択と集中に向けた取り組みを評価した買いも入り株価を押し上げたようだ。実行日は11月28日を予定。また、同日を起点とし1年半から2年後の間に全株式をワキタに譲渡する方針。ケアレックスは持ち分法適用会社となる予定としている。ケアレックスの子会社で在宅サービス事業を営むStarQガイアは譲渡の対象外となり、HUグループの直接子会社になる。26年3月期の業績に対する影響は精査中で、業績修正が必要になった場合は速やかに開示する。

■三櫻工業 <6584>  966円   +35 円 (+3.8%)  11:30現在
 三櫻工業<6584>がカイ気配スタートで3日ぶり急反騰。今月11日につけた年初来高値979円の奪回から4ケタ大台回復を視野に捉えている。独立系の自動車部品メーカーで、自動車用チューブで高い商品競争力を誇るが、持ち前の技術力を武器にサーマルソリューション(水冷製品)で需要を開拓し、特にデータセンター事業に新規注力の方針でマーケットでも注目度を高めている。そうしたなか、同社は16日取引終了後、コンテナ型データセンター用水冷モジュール製品をゲットワークス社と協業で新規開発するとともに、受注を獲得したことを発表した。これを材料視する形で投資資金の流入を促している。

■ディスコ <6146>  45,590円   +1,130 円 (+2.5%)  11:30現在
 ディスコ<6146>が全体相場に逆行、このほかアドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連は目先筋の利益確定売りをこなし底堅さを発揮している。前日の米国株市場ではここ最高値街道を走っていたナスダック総合株価指数が7日ぶりに小反落したもののハイテク株には根強い買いが続いている。特に半導体関連株に強さを発揮する銘柄が目立ち、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は9連騰で青空圏を舞っている。東京市場でも米半導体株高を横目に同関連の主力銘柄には根強い買いが続き下値を支えている。足もと外国為替市場で1ドル=146円台前半まで急速に円高に振れていることはネガティブ材料ながら、特にこれを嫌気する動きとはなっていない。

■サン電子 <6736>  7,530円   +140 円 (+1.9%)  11:30現在
 サン電子<6736>は3日続伸している。16日の取引終了後、新型ゲーム機「Nintendo Switch 2(ニンテンドースイッチ・ツー)」向けのゲーム「リップルアイランド カイルとキャルのレストラン」を発売すると発表しており、手掛かり視された。同作は1988年に発売したアドベンチャーゲーム「リップルアイランド」を完全フル3DCGでリメイクし、クッキングゲーム風にアレンジした。オンラインで最大16人まで一緒に遊べる。発売日は11月27日を予定している。

■丸三証券 <8613>  985円   +12 円 (+1.2%)  11:30現在
 丸三証券<8613>がしっかり。16日の取引終了後、未定としていた26年3月期の配当予想について、中間配当を32円にすると発表しており、前年同期比2円の増配となることが好材料視されている。なお、期末配当予想は引き続き未定としている。

■INPEX <1605>  2,655.5円   +1 円 (+0.0%)  11:30現在
 INPEX<1605>がしっかり。16日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の10月限が前日比1.22ドル高の1バレル=64.52ドルと上昇。ウクライナによるロシアの重要な輸送港・精製施設へのドローン攻撃を受け、原油の減産を余儀なくされる可能性があることが警戒されている。また、米利下げ観測が強まるなかドル安が進行しており、ドル建てで取引される原油に対する割安感も浮上している。

■Terra Drone <278A>  3,975円   -270 円 (-6.4%)  11:30現在
 16日に決算を発表。「上期経常が赤字拡大で着地・5-7月期も赤字拡大」が嫌気された。
 Terra Drone <278A> [東証G] が9月16日大引け後(15:30)に決算を発表。26年1月期第2四半期累計(2-7月)の連結経常損益は5億4100万円の赤字(前年同期は3億6100万円の赤字)に赤字幅が拡大した。

■パーク24 <4666>  2,053.5円   -111.5 円 (-5.2%)  11:30現在  東証プライム 下落率5位
 16日に決算を発表。「11-7月期(3Q累計)経常が7%減益で着地・5-7月期も7%減益」が嫌気された。
 パーク24 <4666> [東証P] が9月16日大引け後(16:00)に決算を発表。25年10月期第3四半期累計(24年11月-25年7月)の連結経常利益は前年同期比7.3%減の222億円に減り、通期計画の355億円に対する進捗率は62.7%にとどまり、5年平均の66.4%も下回った。

■アスクル <2678>  1,584円   -8 円 (-0.5%)  11:30現在
 アスクル<2678>は軟調。16日取引終了後、26年5月期第1四半期(5月21日~8月20日)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比3.3%増の1223億2400万円だった一方、営業利益は同59.1%減の10億5300万円と落ち込んでおり、これがネガティブ視されている。主力のeコマース事業で「ASKUL」を中心に堅調に推移し、増収を確保した。利益面では今年稼働した物流センターの減価償却費が大きく響いた。通期の増収減益見通しに変更はない。

■PSS <7707>  263円   +60 円 (+29.6%) 一時ストップ高   11:30現在
 プレシジョン・システム・サイエンス<7707>が一時ストップ高の283円に買われる場面があった。16日の取引終了後、同社の全自動遺伝子検査システム「geneLEAD 8」とドイツのSMD社の分子診断薬(SMD leadキット)について、シスメックス<6869>の欧州統括現地法人であるシスメックス・ヨーロッパ社がフランス、ドイツ、オーストリア、スイスでの販売を開始したと発表しており、好材料視されている。なお、同件による業績への影響は、業績予想に織り込み済みとしている。

■GMOペパボ <3633>  2,079円   +400 円 (+23.8%) ストップ高   11:30現在
 GMOペパボ<3633>がストップ高の2079円に買われている。16日の取引終了後、25年12月期の連結業績予想について、営業利益を8億8800万円から9億2500万円(前期比11.6%増)へ、純利益を5億3600万円から7億6200万円(同28.9%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を67円から96円(前期57円)へ引き上げたことが好感されている。GMOクリエイターズネットワークが株式譲渡により連結範囲から除外されたため、売上高は111億8400万円から109億5600万円(同0.3%増)へ下方修正したが、営業利益は増加する見通し。また、受取配当金3億200万円を営業外収益に計上することも寄与する。

■インタースペース <2122>  1,090円   +150 円 (+16.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 インタースペース<2122>はストップ高の1090円でカイ気配となっている。16日の取引終了後、25年9月末日時点の株主から株主優待制度を導入すると発表したことを好感した買いが流入している。毎年3月末日及び9月末日時点で4単元(400株)以上を保有する株主を対象に、保有株数400株以上4000株未満でVJAギフトカード1万円分(年2万円分)、同4000株以上でVJAギフトカード2万円分(同4万円分)をそれぞれ贈呈する。

●ストップ高銘柄
 トップカルチャー <7640>  231円   +50 円 (+27.6%) ストップ高   11:30現在
 東京機械製作所 <6335>  690円   +100 円 (+17.0%) ストップ高   11:30現在
 ソフト99 <4464>  3,465円   +504 円 (+17.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 創建エース <1757>  1円   -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

株探ニュース

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