株価指数先物【引け後】 中銀イベントを控えてリバランスが入りやすい
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大阪12月限 日経225先物 44640 +160 (+0.35%) TOPIX先物 3145.0 +9.5 (+0.30%) 日経225先物(12月限)は前日比160円高の4万4640円で取引を終了。寄り付きは4万4640円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万4635円)にサヤ寄せする形から、買いが先行して始まった。現物の寄り付き直後には4万4810円まで上げ幅を広げる場面もみられた。同時に日経平均株価は節目の4万5000円に乗せて9月のSQ値(4万5016.28円)を突破した。いったん達成感が意識されるなか、前場中盤にかけて4万4370円まで軟化する場面もみられた。 ただし、ボリンジャーバンドの+2σ(4万4400円)水準が支持線として意識され、前場終盤にかけてプラス圏を回復すると、ランチタイムで4万4830円まで買われている。もっとも、日米中銀イベントを控えるなかでリバランスの動きは入りやすく、後場は4万4600円~4万4800円辺りでの保ち合いが続いた。 日経平均株価が4万5000円台に乗せたことで達成感が意識され、日経225先物は前場中盤にかけて利益確定に伴うロング解消の動きが入ったほか、短期的なショートも誘う形になったと考えられる。ただし、+2σを割り込んで積極的にショートを仕掛ける動きにはならず、反対に押し目待ち狙いのロングがショートカバーを誘う形になり、ランチタイムで前場につけた高値を突破した。 上向きで推移する+2σと+3σとのレンジ推移が意識されるなか、ナイトセッションで+2σは4万4620円、+3σが4万5440円辺りに上昇している。日経225先物と日経平均株価とのスプレッドは約-250円ほどであり、日経平均株価で4万5000円、日経225先物は4万4750円辺りを固めてくるようだとロングを誘う形になりそうである。 米国の金融政策に関して市場では、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で米連邦準備理事会(FRB)は0.25%の利下げを含め、年内3会合連続での利下げが織り込まれている。17日のFOMCの結果及びパウエルFRB議長の会見内容を見極めたいところであり、中銀イベントを控え積極的なロングの動きは手控えられると考えられるため、リバランスの動きに入りやすいところだろう。 そのため、一時的には+2σを割り込んでくる可能性はあると考えられ、+2σが位置するオプション権利行使価格の4万4625円を中心とした上下の権利行使価格となる、4万4375円から4万4875円辺りでのレンジを想定する。+2σが支持線として機能するようであれば、4万4625円から4万5125円でのレンジとみておきたい。 NT倍率は先物中心限月で14.19倍に上昇した。一時14.24倍まで切り上がり、6月30日につけた14.24倍を捉えた。その後は目先的な達成感からリバランスに向かわせ、14.16倍に低下する場面もみられたが、+2σ(14.14倍)が支持線として機能する形だった。+2σ水準まで下げてくるようだと、NTロングの組成のタイミングとして意識されてきそうだ。 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万1105枚、ソシエテジェネラル証券が1万8728枚、サスケハナ・ホンコンが4618枚、野村証券が2841枚、バークレイズ証券が2539枚、JPモルガン証券が2373枚、モルガンMUFG証券が2151枚、日産証券が2023枚、シティグループ証券が1280枚、SBI証券が1220枚だった。 TOPIX先物はABNクリアリン証券が2万9832枚、ソシエテジェネラル証券が2万3225枚、JPモルガン証券が7233枚、バークレイズ証券が6975枚、モルガンMUFG証券が4597枚、ゴールドマン証券が4236枚、サスケハナ・ホンコンが2257枚、シティグループ証券が1789枚、ビーオブエー証券が1506枚、ドイツ証券が1057枚だった。 株探ニュース