ソフト99がS高カイ気配、MBOに対抗しエフィッシモが1株4100円でTOB実施

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 ソフト99コーポレーション<4464.T>がストップ高の水準となる前営業日比500円高の2961円でカイ気配となった。旧村上ファンド関係者が設立した投資ファンドであるエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが、ソフト99に対しTOB(株式公開買い付け)を実施すると12日の取引終了後にメディア各社が相次いで報じた。週明け16日付に公開された公開買付開始公告によると、買付価格は1株4100円。ソフト99は8月にMBO(経営陣が参加する買収)の実施を発表し、買付価格は1株2465円としていたが、エフィッシモ側はこれを大きく上回るTOB価格を示しており、ソフト99株への買いを誘う格好となった。

 買付予定数の下限は616万3300株で、上限は設定しない。買付期間は9月16日から10月29日。エフィッシモ側は、ソフト99のMBOに伴うTOB価格はPBR(株価純資産倍率)1倍を下回る「著しく割安な水準」だと指摘。そのうえで、エフィッシモ側のTOB成立後は「中長期的な企業価値向上に最大限寄与すべく、コーポレート・ガバナンス及びコンプライアンスを強化することを目指し、経営・管理体制の見直しを支援していく」と表明した。

 ソフト99は16日、エフィッシモによる公開買い付けに関する報道に対してコメントを発表。TOBの開始に関して「正式な連絡は行われておらず、また、当社において決定している事項もない」としたうえで、開示すべき事項が生じた場合には速やかに公表するとした。前週末のTOBに関する報道を受け、東京証券取引所は16日午前8時20分から8時55分までの間、ソフト99の株式売買を一時停止した。

出所:MINKABU PRESS

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