話題株ピックアップ【夕刊】(3):トップカルチ、エニグモ、アールプラン
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■トップカルチャー <7640> 203円 +43 円 (+26.9%) 一時ストップ高 本日終値 トップカルチャー<7640>は大幅反発し、年初来高値を更新した。同社は11日の取引終了後、25年10月期第3四半期累計(24年11月~25年7月)の連結決算を発表した。売上高は132億5000万円(前年同期比5.6%減)、営業損益は2億2100万円の赤字(前年同期は3億100万円の赤字)だった。営業損益の赤字幅縮小を材料視した買いが優勢になった。蔦屋書店事業のセグメント損益の赤字が続いているものの、ゲーム・トレーディングカード事業が黒字化した。飲食事業やスポーツ関連事業も増収増益となり、赤字幅の縮小に寄与した。 ■エニグモ <3665> 380円 +80 円 (+26.7%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率トップ エニグモ<3665>がストップ高。午後3時ごろ、26年1月期の連結業績予想について、最終利益を3億2200万円から3億8700万円(前期比10.7%減)へ引き上げ、未定としていた期末一括配当予想を30円(前期10円)にすると発表したことが好感された。上方修正は、保有する投資有価証券の一部を売却するのに伴い、投資有価証券売却益約6億円を特別利益として計上することが要因。一方、配当予想はBUYMA20周年記念配当を実施する。売上高は67億1900万円から65億500万円(前期比9.7%増)へ、営業利益は5億3600万円から3000万円(同95.8%減)へ下方修正した。ファッションプラットフォーム事業における消費回復の遅れやトラベルプラットフォーム事業における海外孫会社のPMI(統合プロセス)長期化に伴う収益化の遅れなどを考慮した。なお、同時に発表した7月中間期決算は、売上高28億9800万円(前年同期比12.9%増)、営業損益1700万円の赤字(前年同期2億2900万円の黒字)、最終損益4900万円の赤字(同1億3100万円の黒字)だった。 ■アールプランナー <2983> 2,672円 +500 円 (+23.0%) ストップ高 本日終値 アールプランナー<2983>がストップ高に買われ年初来高値を更新した。11日の取引終了後、26年1月期の連結業績予想について、売上高を453億円から470億円(前期比17.0%増)へ、営業利益を28億8000万円から33億5000万円(同54.9%増)へ、純利益を18億円から21億5000万円(同49.6%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を30円から40円へ引き上げ年間配当予想を70円(前期45円)としたことが好感された。前期から続く受注好調を受けて、戸建住宅の販売棟数、とりわけ注文住宅の販売棟数が大幅に増加しており、第2四半期の受注及び販売状況も考慮すると売上高が従来予想を上回る見通し。商品の付加価値を高めて販売単価が上昇しているなかで、総販売棟数が増加し売上高が順調に推移していることや、コストコントロールにより売上総利益が改善していることから、各利益も上方修正した。なお、同時に発表した7月中間期決算は、売上高228億7100万円(前年同期比12.8%増)、営業利益17億2600万円(同53.4%増)、純利益11億2000万円(同63.2%増)だった。 ■のむら産業 <7131> 3,280円 +500 円 (+18.0%) ストップ高 本日終値 のむら産業<7131>がストップ高。11日の取引終了後、25年10月期の連結業績予想について、売上高を67億円から70億7300万円(前期比7.0%増)へ、営業利益を5億4400万円から7億4300万円(同47.2%増)へ、純利益を3億5200万円から5億800万円(同49.8%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を62円から89円へ引き上げており、これを好感した買いが流入した。期初の価格転嫁や政府備蓄米関連対応など寄与し足もとで包装関連事業が好調に推移していることに加えて、生産性の向上やDX化などによる業務効率化を継続的に推進し、費用抑制に取り組んでいることが寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計(24年11月~25年7月)決算は、売上高51億2900万円(前年同期比7.4%増)、営業利益5億5400万円(同38.9%増)、純利益3億7100万円(同43.9%増)だった。 ■グッドライフカンパニー <2970> 3,840円 +345 円 (+9.9%) 本日終値 グッドライフカンパニー<2970>は急反発。11日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を4株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで株式の流動性を向上させ、投資家により投資しやすい環境を整えることで投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。 ■放電精密加工研究所 <6469> 1,839円 +159 円 (+9.5%) 本日終値 放電精密加工研究所<6469>が大幅高、大陽線を示現し1700円近辺のもみ合いを上放れてきた。ここ半導体主力株への買いが目立ち全体指数を押し上げているが、相対的に防衛関連株の値動きが小さく、三菱重工業<7011>はきょうまで7連騰を記録しているものの合計で9%程度の上昇にとどまっている。防衛関連株は出遅れ修正余地が大きいという見方が一部に浮上するなか、特殊工程認証で業界トップの実力を有し、三菱重が3分の1以上の株式を保有する筆頭株主である放電精密に物色の矛先が向いた。実際、防衛装備品を含む航空宇宙関連部品の受注は増勢が顕著で中期的な成長期待が強い。株価は1800円台半ばがボックス圏上限として意識されており、ここを上抜けば新波動への突入を印象づけるだけに正念場といえる。 ■TOKYO BASE <3415> 553円 +34 円 (+6.6%) 本日終値 TOKYO BASE<3415>が大幅続伸。大和証券は11日、同社株の投資判断「2(アウトパフォーム)」を継続するとともに、目標株価を330円から640円に引き上げた。同社は衣料品セレクトショップ「STUDIOUS」やブランド店「UNITED TOKYO」などを展開している。近年、推進してきた国内と中国での構造改革により採算が改善。足もとで出店を加速しており、過去最高益更新フェーズに入ったとみている。26年1月期の連結営業利益は前期比12.1%増の16億5000万円が見込まれているが、同証券では20億円への上振れを予想。海外の利益拡大シナリオが具体化すれば、更なる株価上昇余地もあるとみている。 ■リバーエレテック <6666> 459円 +27 円 (+6.3%) 一時ストップ高 本日終値 リバーエレテック<6666>が急動意。電子機器の制御に使う水晶振動子を主力とする電子デバイスメーカーで、同社独自の弾性波素子関連技術や電子ビーム封止工法などで優位性を発揮している。そうしたなか、11日取引終了後に中国で独自の弾性波素子(KoTカット)関連技術の特許登録が完了したことを発表。これにより、日本、台湾、米国、英国、中国すべての主要国(全特許出願国)での登録が完了したことになる。これを材料視する形で投資資金を急速に呼び込む格好となった。 ■イマジニア <4644> 1,098円 +49 円 (+4.7%) 本日終値 イマジニア<4644>は急動意。同社はこの日、ウォルト・ディズニー・ジャパン(東京都港区)の協力のもと、ニンテンドースイッチ向けソフト「ディズニー ミラネス フィットネス」の発売を決定したと発表した。さまざまな種類のエクササイズを自宅で気軽に楽しむことができるという。発売日は12月11日の予定。これが材料視されたようだ。 ●ストップ高銘柄 大和自動車交通 <9082> 1,444円 +300 円 (+26.2%) ストップ高 本日終値 岡本硝子 <7746> 392円 +80 円 (+25.6%) ストップ高 本日終値 など、7銘柄 ●ストップ安銘柄 セイファート <9213> 1,160円 -400 円 (-25.6%) ストップ安 本日終値 データセクション <3905> 1,868円 -500 円 (-21.1%) ストップ安 本日終値 イメージ情報開発 <3803> 1,188円 -300 円 (-20.2%) ストップ安 本日終値 イオレ <2334> 5,900円 -1,000 円 (-14.5%) ストップ安 本日終値 など、5銘柄 株探ニュース