話題株ピックアップ【昼刊】:3DM、アインHD、アンリツ
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■3DM <7777> 290円 +80 円 (+38.1%) ストップ高 11:30現在 スリー・ディー・マトリックス <7777> [東証G]がストップ高。11日の取引終了後に発表した26年4月期第1四半期(5-7月)の連結経常損益が9.3億円の黒字(前年同期は7.8億円の赤字)に浮上して着地したことが好感された。主力の止血剤は消化器内視鏡領域で成長が持続した米国を中心に販売が伸び、47.7%の大幅増収を達成した。為替差益9.3億円を計上したことも利益を大きく押し上げた。第1四半期実績だけで、通期計画の3.4億円をすでに大幅に上回っており、業績上振れを期待する買いが向かっているようだ。 ■アインホールディングス <9627> 6,847円 +775 円 (+12.8%) 一時ストップ高 11:30現在 東証プライム 上昇率2位 アインホールディングス <9627> [東証P]が一時ストップ高に買われた。11日の取引終了後、26年4月期の連結経常利益を従来予想の221億円→265億円に19.9%上方修正。増益率が22.2%増→46.6%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが好感されている。8月に子会社化したさくら薬局グループの業績上積みに加え、ファーマシー事業で高額医薬品の処方によって処方箋単価が上昇し、処方箋枚数も堅調に推移していることを織り込んだ。なお、第1四半期(5-7月)の同利益は前年同期比43.4%増の42.5億円だった。 ■アンリツ <6754> 1,955.5円 +210.5 円 (+12.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率3位 アンリツ<6754>が商い急増のなかマドを開けての大陽線を示現、7月1日につけた年初来高値1895円を一気に上抜き新値圏に突入した。通信計測器大手で、モバイル基地局関連で実績が高く、売上高の約7割を海外で稼ぐグローバル企業だが、最近は世界的に建設ラッシュとなっているデータセンター向け受注が高水準で業績を押し上げている。26年3月期は営業利益段階で前期比24%増の150億円を見込むなど回復色が鮮明だ。データセンターも生成AI市場に対応しネットワークの高速化が課題となっており、中期的にも同社の活躍余地が高まっている。市場関係者も同社株の上値余地に肯定的で、「直近は貸株市場を経由した機関投資家の空売りが急増していることが確認されており、この踏み上げを狙った動きが観測される。投資判断もゴールドマンサックスが目標株価2300円で強気フォローし買いを呼び込む形となっている」(中堅証券ストラテジスト)という。 ■GAテクノ <3491> 2,449円 +248 円 (+11.3%) 11:30現在 GA technologies <3491> [東証G]が急反騰し、年初来高値を更新している。11日の取引終了後に発表した25年10月期第3四半期累計(24年11月-25年7月)の連結最終利益が前年同期比3.2倍の30.1億円に急拡大して着地したことが好感された。主力の不動産取引プラットフォームは認知度拡大で会員数の増加が続く中、物件取引が拡大したほか、不動産会社向け業務支援システムも導入企業が順調に伸長し、28.8%の大幅増収を達成した。通期計画の32億円に対する進捗率は94.2%に達しており、業績上振れが期待される。併せて、従来無配としていた期末一括配当は初配当8円を実施する方針としたことも好材料視されているようだ。 ■ヘリオス <4593> 561円 +26 円 (+4.9%) 11:30現在 ヘリオス<4593>が反発している。11日の取引終了後、研究開発を進めているiPS細胞を造血前駆細胞(HPC)へ分化させるための培養プロトコールの開発・最適化に関する研究成果を、10月10~12日に開催される第87回日本血液学会学術集会で発表すると発表しており、好材料視されている。同発表は、大阪大学蛋白質研究所の関口清俊教授が開発した新規細胞外マトリクスタンパク質を用いて実施した共同研究に関するもので、ポスター展示により発表される。 ■日本ライフライン <7575> 1,551円 +53 円 (+3.5%) 11:30現在 日本ライフライン<7575>は4日ぶりに急反発している。11日の取引終了後、同社が製造する投与カテーテルシステムをHeartseed<219A>の臨床試験向けに提供すると発表しており、好感した買いが入っている。両社はハートシードが開発中の他家iPS細胞由来心筋球「HS―005」の臨床試験で協業・提携している。日本ライフLが提供する投与カテーテルシステムは心臓内の3Dマッピング表示に対応し、標的部位に細胞を正確に投与するための機構を備える。臨床試験では、日本ライフLによるiPS細胞由来心筋球専用の投与カテーテルシステムを使用して心筋壁への投与を行う。 ■シーイーシー <9692> 2,396円 +65 円 (+2.8%) 11:30現在 シーイーシー<9692>が大幅続伸し19年7月以来約6年2カ月ぶりの高値をつけている。11日の取引終了後、26年1月期の連結業績予想について、売上高を605億円から620億円(前期比10.3%増)へ、営業利益を67億8000万円から69億円(同3.0%増)へ、純利益を49億円から50億円(同23.8%増)へ上方修正したことが好感されている。上期において、主要顧客である自動車産業や官公庁・自治体を中心にDX推進を背景としたICT投資が堅調に推移したことが業績を押し上げる。また、ネットワーク機器を含む官公庁向け大型案件の受注も寄与する。なお、同時に発表した7月中間期決算は、売上高308億4300万円(前年同期比11.9%増)、営業利益34億5100万円(同6.2%増)、純利益23億8400万円(同7.7%増)だった。 ■神戸物産 <3038> 4,133円 +42 円 (+1.0%) 11:30現在 神戸物産<3038>が3日続伸している。11日の取引終了後に発表した第3四半期累計(24年11月~25年7月)連結決算が、売上高4115億5300万円(前年同期比9.1%増)、営業利益303億3900万円(同13.9%増)、純利益261億9900万円(同76.5%増)と2ケタ営業増益となり、かつ最終利益が通期計画を上回って着地したことが好感されている。業務スーパー事業で37店舗の新規出店(退店9店舗)を行ったほか、既存店への商品出荷が好調に推移したことに加えて、プライベートブランド商品が多くのメディアで取り上げられたことが集客力の向上につながったことが寄与した。売上高増加に伴う運賃の増加や外食直営店出店に伴う人件費や家賃などの増加はあったものの、円高の影響で仕入れコストが低減したことも営業増益に貢献した。なお、最終利益はリスクヘッジのために取り組んでいる為替予約関連の時価評価益が利益を押し上げた。25年10月期通期業績予想は、売上高5250億円(前期比3.4%増)、営業利益377億円(同9.8%増)、純利益240億円(同11.9%増)の従来見通しを据え置いている。 ■富士石油 <5017> 413円 +80 円 (+24.0%) ストップ高買い気配 11:30現在 富士石油<5017>はストップ高カイ気配。11日取引終了後、出光興産<5019>から非公開化を目的としたTOBを受けたことを明らかにした。TOB価格は1株480円であり、これにサヤ寄せする格好となっている。出光興産は現在、富士石油株の2割強を保有している。買い付け予定数は5439万3425株(下限2769万3547株、上限設定なし)、買い付け期間は9月12日~10月28日。TOB成立後に同社株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は11日付で監理銘柄(確認中)に指定した。 ■デジタルグリッド <350A> 7,120円 -3,000 円 (-29.6%) ストップ安売り気配 11:30現在 デジタルグリッド<350A>はストップ安ウリ気配。11日取引終了後、26年7月期連結業績予想について売上高を前期比2.1%増の62億8100万円とした一方、営業利益を同13.8%減の23億6300万円と発表した。前期から一転減益の見通しを示したことが嫌気され売られている。中期的に頑健な事業ポートフォリオを形成するための投資期間として一時的な利益率の低下を想定。人件費やマーケティング費用の増加を見込む。配当予想は無配継続とした。同時に発表した25年7月期決算は売上高が61億5300万円(前の期単独35億1500万円)、営業利益が27億4200万円(同15億4700万円)だった。あわせて、10月31日を基準日として1株を6株に分割すると明らかにした。 ■タイミー <215A> 1,732円 -430 円 (-19.9%) 11:30現在 タイミー<215A>は3日ぶり急反落。同社は11日の取引終了後、25年10月期第3四半期累計(24年11月~25年7月)の単独決算の発表にあわせて、通期業績予想を修正した。売上高予想は従来予想の343億9400万~357億円から341億3900万~343億円(前期比27.0~27.6%増)に引き下げており、成長率の鈍化を警戒した売りが優勢となった。物流業界における一部プロジェクトの収益貢献の本格化が来期以降となる見込みであるうえ、飲食・小売業界を中心にコスト抑制の動きが継続した。営業利益は60億~67億1000万円から67億7300万~71億3400万円(同59.5~68.0%増)に引き上げた。広告宣伝費を中心とした費用の抑制効果を見込む。11~7月期は売上高が248億2700万円(前年同期比30.5%増)、営業利益が50億9700万円(同82.5%増)だった。 ■デジタルHD <2389> 1,962円 -181 円 (-8.5%) 11:30現在 東証プライム 下落率2位 デジタルホールディングス<2389>は大幅安。11日取引終了後、博報堂DYホールディングス<2433>から完全子会社化を目的としたTOBを受けたことを明らかにした。TOB価格は1株1970円。足もとの株価水準を下回るディスカウントTOBとなっており、これにサヤ寄せする格好で売られている。買い付け予定数は1375万4907株(下限757万2454株、上限設定なし)、買い付け期間は9月12日~10月28日。TOB成立後に同社株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は11日付で監理銘柄(確認中)に指定した。 ■トップカルチャー <7640> 203円 +43 円 (+26.9%) 一時ストップ高 11:30現在 トップカルチャー<7640>は大幅反発し、年初来高値を更新している。同社は11日の取引終了後、25年10月期第3四半期累計(24年11月~25年7月)の連結決算を発表した。売上高は132億5000万円(前年同期比5.6%減)、営業損益は2億2100万円の赤字(前年同期は3億100万円の赤字)だった。営業損益の赤字幅縮小を材料視した買いが優勢になっている。蔦屋書店事業のセグメント損益の赤字が続いているものの、ゲーム・トレーディングカード事業が黒字化した。飲食事業やスポーツ関連事業も増収増益となり、赤字幅の縮小に寄与した。 ■アールプランナー <2983> 2,672円 +500 円 (+23.0%) ストップ高 11:30現在 アールプランナー<2983>がストップ高の2672円に買われ年初来高値を更新している。11日の取引終了後、26年1月期の連結業績予想について、売上高を453億円から470億円(前期比17.0%増)へ、営業利益を28億8000万円から33億5000万円(同54.9%増)へ、純利益を18億円から21億5000万円(同49.6%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を30円から40円へ引き上げ年間配当予想を70円(前期45円)としたことが好感されている。前期から続く受注好調を受けて、戸建住宅の販売棟数、とりわけ注文住宅の販売棟数が大幅に増加しており、第2四半期の受注及び販売状況も考慮すると売上高が従来予想を上回る見通し。商品の付加価値を高めて販売単価が上昇しているなかで、総販売棟数が増加し売上高が順調に推移していることや、コストコントロールにより売上総利益が改善していることから、各利益も上方修正した。なお、同時に発表した7月中間期決算は、売上高228億7100万円(前年同期比12.8%増)、営業利益17億2600万円(同53.4%増)、純利益11億2000万円(同63.2%増)だった。 ■のむら産業 <7131> 3,280円 +500 円 (+18.0%) ストップ高買い気配 11:30現在 のむら産業<7131>がストップ高の3280円カイ気配となっている。11日の取引終了後、25年10月期の連結業績予想について、売上高を67億円から70億7300万円(前期比7.0%増)へ、営業利益を5億4400万円から7億4300万円(同47.2%増)へ、純利益を3億5200万円から5億800万円(同49.8%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を62円から89円へ引き上げており、これを好感した買いが流入している。期初の価格転嫁や政府備蓄米関連対応など寄与し足もとで包装関連事業が好調に推移していることに加えて、生産性の向上やDX化などによる業務効率化を継続的に推進し、費用抑制に取り組んでいることが寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計(24年11月~25年7月)決算は、売上高51億2900万円(前年同期比7.4%増)、営業利益5億5400万円(同38.9%増)、純利益3億7100万円(同43.9%増)だった。 ●ストップ高銘柄 アールプランナー <2983> 2,672円 +500 円 (+23.0%) ストップ高 11:30現在 など、4銘柄 ●ストップ安銘柄 データセクション <3905> 1,868円 -500 円 (-21.1%) ストップ安売り気配 11:30現在 マクビープラ <7095> 2,016円 -500 円 (-19.9%) ストップ安 11:30現在 など、3銘柄 株探ニュース