<動意株・12日>(前引け)=アンリツ、GAテクノ、リバーエレク
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アンリツ<6754.T>=活況高で一気に新高値。商い急増のなかマドを開けての大陽線を示現、7月1日につけた年初来高値1895円を一気に上抜き新値圏に突入した。通信計測器大手で、モバイル基地局関連で実績が高く、売上高の約7割を海外で稼ぐグローバル企業だが、最近は世界的に建設ラッシュとなっているデータセンター向け受注が高水準で業績を押し上げている。26年3月期は営業利益段階で前期比24%増の150億円を見込むなど回復色が鮮明だ。データセンターも生成AI市場に対応しネットワークの高速化が課題となっており、中期的にも同社の活躍余地が高まっている。市場関係者も同社株の上値余地に肯定的で、「直近は貸株市場を経由した機関投資家の空売りが急増していることが確認されており、この踏み上げを狙った動きが観測される。投資判断もゴールドマンサックスが目標株価2300円で強気フォローし買いを呼び込む形となっている」(中堅証券ストラテジスト)という。 GA technologies<3491.T>=急速人気化し年初来高値更新。朝方カイ気配でスタートし、サポートラインとなっていた25日移動平均線をマドを開けて大きく上放れる形となっている。不動産取引プラットフォームを運営し、投資用不動産の売買や管理サービスなどを行っているが、足もとの業績は絶好調に推移している。11日取引終了後に発表した25年10月期第3四半期(24年11月~25年7月)決算は最終利益が前年同期比3.2倍となる30億1500万円と急拡大した。投資不動産の販売好調で、サブスクリプションのオーナー数、契約数ともに増加基調で収益拡大に寄与している。好業績を背景に今期は初配当(年8円)を実施することも併せて発表しており、物色人気を増幅させる格好となった。 リバーエレテック<6666.T>=急動意。電子機器の制御に使う水晶振動子を主力とする電子デバイスメーカーで、同社独自の弾性波素子関連技術や電子ビーム封止工法などで優位性を発揮している。そうしたなか、11日取引終了後に中国で独自の弾性波素子(KoTカット)関連技術の特許登録が完了したことを発表。これにより、日本、台湾、米国、英国、中国すべての主要国(全特許出願国)での登録が完了したことになる。これを材料視する形で投資資金を急速に呼び込む格好となった。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS