話題株ピックアップ【夕刊】(2):JINSHD、アイモバイル、データセク
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■ジンズホールディングス <3046> 10,100円 +300 円 (+3.1%) 本日終値 ジンズホールディングス<3046>が続伸し、1万円の大台に乗せて新高値をつけた。SMBC日興証券が10日、JINSHDの目標株価を従来の9500円から1万1000円に増額修正した。投資評価は最上位の「1」を継続する。第4四半期(6~8月)の既存店売上高が前年同期比12.7%増と引き続き好調で、インバウンド需要のある都心や同社がまだ手薄なロードサイドなど出店余地もあると指摘。視力矯正メガネの安定的な需要と単価の上昇により、26年8月期も好調な既存店が株価のドライバーになると期待する。同証券はJINSHDの26年8月期営業利益予想を133億4000万円から137億円に引き上げた。 ■小池酸素工業 <6137> 1,392円 +40 円 (+3.0%) 本日終値 小池酸素工業<6137>は反発。同社は10日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、経常利益をこれまでの48億円から49億円(前期比19.0%減)、最終利益を28億円から28億7000万円(同21.0%減)に引き上げたと発表しており、株価の支援材料となったようだ。売上高と営業利益の見通しは据え置いた。小池工はオラクルのERPシステムの導入に伴い生じた為替差損益の不備などにより第1四半期(4~6月)の連結決算を修正。通期業績予想に反映した。 ■アイモバイル <6535> 683円 +16 円 (+2.4%) 本日終値 アイモバイル<6535>が後場急伸し、年初来高値を更新した。同社はきょう午後0時10分ごろ、26年7月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比8.9%増の45億円としていることや、期末一括配当計画を前期比1円増配の27円としていることが好感されたようだ。売上高は同2.2%増の220億円を見込む。ふるさと納税制度の改正を踏まえたマーケティング施策と収益多角化施策に加え、アプリ運営事業を含む広告事業のポートフォリオ再構築を進めることで、新たな収益基盤の強化と増収増益を目指すとしている。 ■pluszero <5132> 3,890円 +25 円 (+0.7%) 本日終値 pluszero<5132>は底堅い。同社は10日の取引終了後、25年10月期第3四半期累計(24年11月~25年7月)の単独決算を発表。売上高は前年同期比30.1%増の11億6300万円、営業利益は同78.2%増の3億9300万円、最終利益は同2.6倍の2億5100万円となった。堅調な業況を評価した買いが入り朝方に株価は上場来高値を更新。その後は利益確定売りに押され下げに沈む場面があったが、一段と下値を探る動きには至らず持ち直した。AIの需要が拡大するなか、製造業や情報通信業の顧客向けソリューションを中心にプロジェクト型の契約単価が堅調に推移し、収益が拡大した。 ■丸千代山岡家 <3399> 3,965円 +25 円 (+0.6%) 本日終値 丸千代山岡家<3399>は3日ぶりに反発。同社は10日の取引終了後、8月の既存店売上高が前年同月比21.0%増だったと発表した。2022年4月以来、41カ月連続で前年同月を上回っており、堅調に推移するトップラインを好感する買いが入った。8月の既存店は客数が同17.8%増、客単価が2.7%増になった。全店売上高は前年同月比26.4%増。客数、客単価ともに前年同月を超えた。 ■データセクション <3905> 2,368円 -500 円 (-17.4%) ストップ安 本日終値 データセクション<3905>がストップ安。同社は10日の取引終了後、第23回新株予約権(行使価額固定型)を発行し、同社の筆頭株主で投資業を展開するシンガポールのFirst Plus Financial Holdings社に割り当てると発表した。新株予約権が全て行使された場合に交付される総株式数は4400万株で、発行済み株式総数に対して最大199.07%となる。潜在的な希薄化リスクを警戒した売りが膨らんだようだ。データセクは手取り概算で547億7000万円を調達し、AIデータセンター事業における設備投資資金や運転資金などに充当する。 ■MonotaRO <3064> 2,325円 -226 円 (-8.9%) 本日終値 東証プライム 下落率2位 MonotaRO<3064>が大幅続落し、年初来安値を更新した。同社は10日の取引終了後、8月度の月次業績を発表。単体ベースの売上高は前年同月比7.4%増の226億2000万円となった。増収基調を継続したものの、伸び率は7月の15.1%から鈍化し1ケタ台にとどまっており、嫌気されたようだ。8月の新規顧客獲得数は8万8000アカウントとなり、今年2月以来の低水準。営業日数は前年同月と比べて1日少ない20営業日だった。 ■東映アニメーション <4816> 2,923円 -92 円 (-3.1%) 本日終値 東映アニメーション<4816>が反落。10日の取引終了後、海外市場での株式売り出しを決議したと発表した。フジ・メディア・ホールディングス<4676>が保有する1057万5000株を売り出す。株式の需給悪化が懸念されたようだ。売出価格は11日から12日までのいずれかの日に決める。フジHDから売却意向を確認したため、東映アニメは円滑な株式売却を実現するために売り出しを決議した。株式の流動性向上も図る。 ■ナイガイ <8013> 356円 +80 円 (+29.0%) ストップ高 本日終値 ナイガイ<8013>が後場終盤に急騰。11日午後3時、疲労回復をサポートする機能性ウェアの販売を今年の秋冬シーズンから開始すると発表。これを材料視した買いが集まった。生地に特殊な人工鉱石を配合した素材を使用した「整 Healingwear(トトノ ヒーリングウェア)」は、特殊プリントからテラヘルツ波を含む遠赤外線を放射し血行を促進する。一般医療機器(家庭用遠赤外線血行促進用衣)の届け出もされているという。販売価格は9900~1万1000円。ナイガイの公式オンラインショップや、全国の主要百貨店を通じて販売する。 ■ブランジスタ <6176> 936円 +150 円 (+19.1%) ストップ高 本日終値 ブランジスタ<6176>はストップ高。同社は10日の取引終了後、SBIホールディングス<8473>との間で資本・業務提携契約を締結すると発表した。また、25年9月期の配当予想の修正を発表。今期が創立25周年及び上場10周年となることを踏まえ、初配当として記念配当10円を今期末に実施する予定だと公表した。これらをポジティブに受け止めた投資家の買い注文が集まった。資本・業務提携に基づき、ブランジスタは自己株処分によりSBINMに対し115万株(発行済み株式総数の7.89%)を1株745円で割り当てる。手取り概算で約8億円を調達し、SBIグループとの協業を通じたメディア領域での企業への投資活動資金に充当する予定。このほか、ブランジスタは東証スタンダード市場への市場区分の変更申請を同日付で行ったとも公表している。 株探ニュース