<動意株・11日>(前引け)=三桜工、NEXYZ.、ブランジスタ
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三櫻工業<6584.T>=上値追いに拍車。生成AIの普及が急速に進むなか、世界的なデータセンター増設需要が顕在化している。光ファイバーや光コネクターなどインフラ面で必須となる物理的なニーズを背景に、電線株を筆頭とする周辺メーカーの株価を刺激しているが、中期的なランニングコストとして電力への膨大な需要も今後さらに浮き彫りとなりそうだ。電力消費と合わせて注目される案件として発熱問題があり、これに対応する技術もデータセンターのキャパシティを強化する過程で大きな課題となっている。そのなか、同社はサーマルソリューション(水冷システム)で先駆しており、データセンター普及の関連有力銘柄として浮上している。同社のサーマルソリューションはスーパーコンピューター「富岳」でも採用実績があり、その実力は証明されている。 NEXYZ.Group<4346.T>=5日ぶり急速に切り返す。中小企業を対象にLED照明など省エネルギー設備を初期投資ゼロで導入できる組み込み型金融事業や電子雑誌などのメディアプロモーションを手掛けている。足もとの業績は好調で25年9月期は大幅増収増益を見込んでいる。そうしたなか、同社は10日取引終了後に今期最終利益予想の修正を発表し、従来予想の7億円から8億5000万円(前期比39%増)に増額しており、これをポジティブ視した買いを呼び込んでいる。最終利益の上方修正は子会社株式の一部売却に伴い特別利益を4億3000万円計上したことなどによるもの。今期は好業績を背景に5期ぶりの増配も計画されているほか、株価は直近調整色をみせていたことで値ごろ感も生じている。 ブランジスタ<6176.T>=物色の矛先向かいカイ気配。同社は10日の取引終了後、SBIホールディングス<8473.T>との間で資本・業務提携契約を締結すると発表した。また、25年9月期の配当予想の修正を発表。今期が創立25周年及び上場10周年となることを踏まえ、初配当として記念配当10円を今期末に実施する予定だと公表した。これらをポジティブに受け止めた投資家の買い注文が集まった。資本・業務提携に基づき、ブランジスタは自己株処分によりSBINMに対し115万株(発行済み株式総数の7.89%)を1株745円で割り当てる。手取り概算で約8億円を調達し、SBIグループとの協業を通じたメディア領域での企業への投資活動資金に充当する予定。このほか、ブランジスタは東証スタンダード市場への市場区分の変更申請を同日付で行ったとも公表している。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS