話題株ピックアップ【昼刊】:エニーカラー、三桜工、ソフトバンクG

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■マンダム <4917>  1,784円   +300 円 (+20.2%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 マンダム<4917>がストップ高カイ気配。同社は10日の取引終了後、MBO(経営陣が参加する買収)を実施すると発表。株式取得を目的に設立したカロンホールディングス(東京都千代田区)がマンダムに対し、非公開化を目的としてTOB(株式公開買い付け)を実施する。TOB価格は1株1960円で、マンダムの株価はこれにサヤ寄せする動きとなっている。買付予定数の下限は2528万5200株(所有割合56.02%)で、上限は設定しない。9月下旬をメドに買い付けの開始を目指すとしている。TOB成立後、所定の手続きを経て、マンダムは上場廃止となる見通し。東京証券取引所は10日、マンダムを監理銘柄(確認中)に指定した。

■ANYCOLOR <5032>  5,650円   +700 円 (+14.1%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 ANYCOLOR<5032>はストップ高。10日取引終了後、26年4月期単独業績予想について売上高を前期比16.6~21.3%増の500億~520億円、営業利益を同25.9~32.1%増の205億~215億円に上方修正すると発表した。従来予想(売上高490億~510億円、営業利益190億~200億円)におけるレンジ上限を上回る水準となっており、これを好感した買いが集まっている。Vチューバーユニットの周年施策や季節性の大型施策が奏功し、グッズ販売などのコマース売上高が計画を上回る進捗となったため。イベント売上高も想定超に。あわせて発表した第1四半期(5~7月)決算は売上高が前年同期比2.1倍の157億6800万円、営業利益が同2.6倍の70億300万円と好調だった。なお、配当については従来予想を据え置いた。

■三櫻工業 <6584>  968円   +87 円 (+9.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 三櫻工業<6584>が急動意。生成AIの普及が急速に進むなか、世界的なデータセンター増設需要が顕在化している。光ファイバーや光コネクターなどインフラ面で必須となる物理的なニーズを背景に、電線株を筆頭とする周辺メーカーの株価を刺激しているが、中期的なランニングコストとして電力への膨大な需要も今後さらに浮き彫りとなりそうだ。電力消費と合わせて注目される案件として発熱問題があり、これに対応する技術もデータセンターのキャパシティを強化する過程で大きな課題となっている。そのなか、同社はサーマルソリューション(水冷システム)で先駆しており、データセンター普及の関連有力銘柄として浮上している。同社のサーマルソリューションはスーパーコンピューター「富岳」でも採用実績があり、その実力は証明されている。株価指標面ではPBRが0.7倍台で解散価値を2割以上下回っており、増配や自社株買いなど株主還元への期待も根強い。

■ソフトバンクグループ <9984>  17,760円   +1,480 円 (+9.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 ソフトバンクグループ<9984>が目先筋の利食いをこなし強調展開を継続。前日の米国株市場では引き続き人工知能(AI)関連や半導体関連などが物色人気を集めており、東京市場でもこの流れが波及しやすくなっている。そのなか、ナスダック総合株価指数の最高値更新基調が続いていることで、ナスダック市場と株価連動性の高い同社株には追い風となっているほか、前日は傘下の英半導体設計アーム・ホールディングスが9.5%高と急騰しており、含み益拡大の恩恵が意識され株価の刺激材料となっている。ソフトバンクGは前日に断トツの売買代金で7.3%高と値を飛ばし、日経平均株価の最高値更新の立役者となったが、きょうも出遅れた向きの押し目買いが利益確定売りを吸収する形となっている。

■SWCC <5805>  8,820円   +520 円 (+6.3%)  11:30現在
 SWCC<5805>がマドを開けて大幅高に買われた。前日の米国株市場ではクラウドサービス大手のオラクルが36%高と暴騰したが、これは決算発表で6~8月期の受注残高が飛躍的に伸びていることをポジティブ視したものだ。米AIベンチャーであるオープンAIと今後5年間で3000億ドル(約44兆円)の契約を結んだことが受注拡大の原動力となっている。生成AI市場の急拡大を背景にAIデータセンターの増設需要はうなぎ登りとなっており、相対的にインフラで遅れる日本も今後はAI特需に対応したデータセンターの建設ラッシュが見込まれる。そのなか、同社はデータセンター向け通信デバイスや電力関連製品などが好調で収益に貢献しており、26年3月期は最終利益が前期比32%増の150億円と大幅な伸びで連続ピーク利益更新見通しにある。戦略商品に位置付けられる環境配慮型の高電圧電力ケーブル用コネクター「SICONEX」は電力ケーブル同士の接続や、変電所内にある電力機器との接続などに必須のアイテムとして注目度が高い。

■三菱総合研究所 <3636>  5,130円   +260 円 (+5.3%)  11:30現在
 三菱総合研究所<3636>はマドを開けて上放れ、年初来高値を更新している。同社は10日の取引終了後、25年9月期の連結業績予想について経常利益をこれまでの75億円から88億円(前期比8.0%増)、最終利益を41億円から57億円(同13.9%増)に引き上げたと発表した。各利益がこれまでの減益予想から一転して増益予想となり、評価された。売上高は据え置いた。シンクタンク・コンサルティングサービス部門は官公庁からの好調な受注などを背景に高い稼働率を維持。人員の再配置や経費抑制などの効果の発現や、持ち分法投資利益の増加を見込む。ITセグメント部門は不採算案件が収束する見通しになっていることに加え、経費の圧縮が進み、利益率が改善する。そのほか、同社は保有する株式の一部売却に伴う特別利益も計上する。

■日本電子材料 <6855>  3,060円   +101 円 (+3.4%)  11:30現在
 日本電子材料<6855>が上げ足を強めフシ目の3000円大台に乗せてきた。同時に8月25日につけた年初来高値2993円をクリアし、再び新値街道に突入している。同社は半導体検査用プローブカードの専業メーカー大手として業界の先陣を走っている。売上高の半分を海外で稼ぐグローバルニッチトップの一角だが、近年は世界的に建設ラッシュとなっているAIデータセンター向けで、HBM(高帯域幅メモリー)などAI半導体用プローブカードの需要が高水準で収益機会が高まっている。26年3月期業績予想は営業利益段階で37億5000万円(前期比18%減)と2ケタ減益を見込んでいるが、第1四半期である25年4~6月期に前年同期比25%増の14億7500万円と大幅な伸びを確保しており、通期見通しも大きく上方修正される可能性がマーケットでは意識されているもようだ。

■meito <2207>  2,251円   +69 円 (+3.2%)  11:30現在
 meito<2207>が反発し、年初来高値を更新した。10日の取引終了後、特別利益の計上を発表。これに伴い、26年3月期の最終利益予想を従来の見通しから8億円増額して28億円(前期比40.7%減)に引き上げており、材料視された。政策保有株式の見直しや資産効率の向上などを目的として、上場有価証券1銘柄を売却した。投資有価証券売却益は12億2400万円。第2四半期(7~9月)に特別利益を計上する。

■小池酸素工業 <6137>  1,371円   +19 円 (+1.4%)  11:30現在
 小池酸素工業<6137>は反発している。同社は10日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、経常利益をこれまでの48億円から49億円(前期比19.0%減)、最終利益を28億円から28億7000万円(同21.0%減)に引き上げたと発表しており、株価の支援材料となったようだ。売上高と営業利益の見通しは据え置いた。小池工はオラクルのERPシステムの導入に伴い生じた為替差損益の不備などにより第1四半期(4~6月)の連結決算を修正。通期業績予想に反映した。

■丸千代山岡家 <3399>  3,980円   +40 円 (+1.0%)  11:30現在
 丸千代山岡家<3399>は3日ぶりに反発している。同社は10日の取引終了後、8月の既存店売上高が前年同月比21.0%増だったと発表した。2022年4月以来、41カ月連続で前年同月を上回っており、堅調に推移するトップラインを好感する買いが入っている。8月の既存店は客数が同17.8%増、客単価が2.7%増になった。全店売上高は前年同月比26.4%増。客数、客単価ともに前年同月を超えた。

■サトウ食品 <2923>  9,680円   +1,500 円 (+18.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 サトウ食品<2923>はストップ高カイ気配。10日取引終了後に5~7月期連結決算を発表。売上高は前年同期比18.5%増の89億4100万円、営業利益は同6.1倍の8億6400万円だった。包装米飯、包装餅製品とも主力製品を中心に販売が堅調だった。利益面では各種原材料費・物流費の価格高騰の影響を増収効果で吸収し、減価償却費負担の減少も寄与して大幅増となった。好決算を評価した買いを呼び込んでいる。

■データセクション <3905>  2,368円   -500 円 (-17.4%) ストップ安売り気配   11:30現在
 データセクション<3905>がストップ安の水準でウリ気配となっている。同社は10日の取引終了後、第23回新株予約権(行使価額固定型)を発行し、同社の筆頭株主で投資業を展開するシンガポールのFirst Plus Financial Holdings社に割り当てると発表した。新株予約権が全て行使された場合に交付される総株式数は4400万株で、発行済み株式総数に対して最大199.07%となる。潜在的な希薄化リスクを警戒した売りが膨らんだようだ。データセクは手取り概算で547億7000万円を調達し、AIデータセンター事業における設備投資資金や運転資金などに充当する。

■MonotaRO <3064>  2,349.5円   -201.5 円 (-7.9%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 MonotaRO<3064>が大幅続落し、年初来安値を更新した。同社は10日の取引終了後、8月度の月次業績を発表。単体ベースの売上高は前年同月比7.4%増の226億2000万円となった。増収基調を継続したものの、伸び率は7月の15.1%から鈍化し1ケタ台にとどまっており、嫌気されたようだ。8月の新規顧客獲得数は8万8000アカウントとなり、今年2月以来の低水準。営業日数は前年同月と比べて1日少ない20営業日だった。

■東映アニメーション <4816>  2,940円   -75 円 (-2.5%)  11:30現在
 東映アニメーション<4816>が反落し、年初来安値に接近している。10日の取引終了後、海外市場での株式売り出しを決議したと発表した。フジ・メディア・ホールディングス<4676>が保有する1057万5000株を売り出す。株式の需給悪化が懸念されたようだ。売出価格は11日から12日までのいずれかの日に決める。フジHDから売却意向を確認したため、東映アニメは円滑な株式売却を実現するために売り出しを決議した。株式の流動性向上も図る。

■ブランジスタ <6176>  936円   +150 円 (+19.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ブランジスタ<6176>はストップ高の水準でカイ気配となっている。同社は10日の取引終了後、SBIホールディングス<8473>との間で資本・業務提携契約を締結すると発表した。また、25年9月期の配当予想の修正を発表。今期が創立25周年及び上場10周年となることを踏まえ、初配当として記念配当10円を今期末に実施する予定だと公表した。これらをポジティブに受け止めた投資家の買い注文が集まった。資本・業務提携に基づき、ブランジスタは自己株処分によりSBINMに対し115万株(発行済み株式総数の7.89%)を1株745円で割り当てる。手取り概算で約8億円を調達し、SBIグループとの協業を通じたメディア領域での企業への投資活動資金に充当する予定。このほか、ブランジスタは東証スタンダード市場への市場区分の変更申請を同日付で行ったとも公表している。

●ストップ高銘柄
 IGS <4265>  501円   +80 円 (+19.0%) ストップ高   11:30現在
 東京機械製作所 <6335>  567円   +80 円 (+16.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 データセクション <3905>  2,368円   -500 円 (-17.4%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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