株価指数先物【引け後】 SQでの4万4000円突破が意識されやすい
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大阪9月限 日経225先物 43870 +310 (+0.71%) TOPIX先物 3146.0 +19.0 (+0.60%) 日経225先物(9月限)は前日比310円高の4万3870円で取引を終了。寄り付きは4万3480円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万3495円)にサヤ寄せする形から、やや売りが先行した。直後につけた4万3460円を安値にロング優勢となってプラス圏を回復すると、前場中盤にかけて4万3730円まで買われた。 前場終盤は上げ幅を縮め再び下落に転じる場面もみられたが、ランチタイムで中盤につけた高値を捉えると、後場は4万3750円~4万3850円辺りで推移。終盤にかけてヘッジ対応の動きが強まり、終了間際には4万3890円まで上げ幅を広げた。 日経225先物は下落して始まったが、ボリンジャーバンドの+1σ(4万3460円)を上回っての推移となった。4万3730円まで買われた後は上げ幅を縮めたものの、節目の4万3500円を割り込まなかったことで、短期的なショートを仕掛けにくくさせていた。底堅さが意識されてランチタイム以降は短期筋のショートカバーが優勢となり、9月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を週末に控えてヘッジ対応の動きも入った形だろう。 米国では10日に米生産者物価指数(PPI)、11日に消費者物価指数(CPI)の発表が予定されており、これらの結果を受けて米利下げ期待に変化がみられるかを見極めたいところではある。一方で、新政権を巡る思惑から押し目待ち狙いの買いが入りやすい。さらに、メジャーSQを控えるなかでレンジを切り上げていることから、ヘッジ対応に伴うロングが入りやすい需給状況である。 +1σを再び割り込んでくるようだとショートヘッジに向かわせる可能性はあるが、現状では+2σ(4万4220円)とのレンジが意識されやすい。SQでの4万4000円突破となれば上へのバイアスが一段と強まる可能性も考えられるため、短期的とはいえショートからのエントリーは慎重にさせよう。そのため、オプション権利行使価格の4万3500円から4万4250円のレンジを想定。 NT倍率は先物中心限月で13.94倍に上昇した。一時13.97倍まで上昇した後は200日移動平均線(13.93倍)での攻防をみせていたが、同線を終値で上回ってきた。足もとでは200日線水準ではリバランスが入りやすく、NTロングの巻き戻しに向かわせていた。SQに絡んだ商いでトレンドを見極めにくくさせるため、まずは同線を下回る局面でNTロングを組成する動きが強まろう。 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万8627枚、ソシエテジェネラル証券が1万5382枚、野村証券が6978枚、HSBC証券が5089枚、バークレイズ証券が4672枚、JPモルガン証券が3959枚、ゴールドマン証券が3308枚、サスケハナ・ホンコン証券が2299枚、UBS証券が2288枚、ビーオブエー証券が2122枚だった。 TOPIX先物はソシエテジェネラル証券が2万5442枚、ABNクリアリン証券が1万2060枚、ゴールドマン証券が1万0725枚、バークレイズ証券が9199枚、ビーオブエー証券が8787枚、野村証券が8227枚、モルガンMUFG証券が7569枚、シティグループ証券が7553枚、JPモルガン証券が7443枚、みずほ証券が6361枚だった。 株探ニュース