話題株ピックアップ【夕刊】(2):フェローテク、ソニーG、ライフネット

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■フェローテック <6890>  3,920円   +80 円 (+2.1%)  本日終値
 フェローテック<6890>は4日続伸。再び年初来高値を更新してきた。SMBC日興証券が9日付で投資評価「1(アウトパフォーム)」、目標株価4900円で新規にカバレッジを開始したことが材料視された。同証券によると、足もとの株価は子会社の資本構成の変動リスクを考慮しても割安感があると指摘。設備投資がピークアウトし利益拡大に伴う回収フェーズに入るとともに、顧客の脱中国の流れが同社にとって好機になるだろうとしている。

■ソニーグループ <6758>  4,276円   +59 円 (+1.4%)  本日終値
 ソニーグループ<6758>が3日続伸。大和証券は9日、同社株の投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」に引き上げた。目標株価は4200円から5000円に見直した。「パーシャル・スピンオフ(分離・独立)」で金融のソニーフィナンシャルグループ<8729>が29日に上場する予定だが、これを契機に同社のエンタメ強化路線の再評価が進むと指摘。「プレイステーション(PS)プラス」などのプラットフォームビジネスは順調に拡大し収益性も改善している。「総力戦」とした『劇場版「鬼滅の刃」』の好調も好印象としている。同証券では、26年3月期の連結営業利益は1兆4500億円(会社計画1兆3300億円)を見込んでいる。

■ライフネット生命保険 <7157>  2,155円   +27 円 (+1.3%)  本日終値
 ライフネット生命保険<7157>が続伸。9日の取引終了後に発表した8月の業績速報で、8月末の保有契約年換算保険料が355億8600万円(前年同月比10.4%増)となったことが好感された。個人保険における保有契約年換算保険料が275億5300万円(同6.0%)となった一方、団体信用生命保険における保有契約年換算保険料も80億3200万円(同28.5%増)と伸長した。

■シンプレクス <4373>  4,515円   +40 円 (+0.9%)  本日終値
 シンプレクス・ホールディングス<4373>が3日続伸。9日の取引終了後、日本テレビホールディングス<9404>傘下の日本テレビ放送網が4月に運用を開始した地上波テレビCMのオンライン購入&運用サービス「スグリー」について、子会社Xspear Consultingがサービス開発を支援したと発表しており、好材料視された。「スグリー」は地上波テレビCMをオンラインで購入・運用することを可能にしたサービスで、従来の視聴率ベースでの取引ではなく、インプレッション数を取引通貨として、直前発注、ターゲティング、レポーティング、クリエイティブの直前変更などを実現したことが特徴。Xspearは同サービスに関し、22年秋からプロジェクトに参画し、サービスの立ち上げに向け、類似サービスの調査、競合分析、放送局ならではのコアバリューの検討、体制構築など、プロジェクト推進をサポートした。

■サワイGHD <4887>  2,023円   +16 円 (+0.8%)  本日終値
 サワイグループホールディングス<4887>は後場プラスに転じた。子会社の沢井製薬は10日、日医工(富山市)と後発医薬品の製造所集約と品目統合に向けた協業に合意したと発表しており、収益性の向上を期待した買いが入ったようだ。生産効率とキャパシティーを向上させることで、後発医薬品の安定供給体制の構築を図る。後発医薬品はこれまで少量多品目の生産構造と品質管理の負担増大が、供給不足を引き起こす一因となっていた。現在、協議中の対象品目数は15成分30品目。2社のうちの一方で製品の発売を中止してもう一方の製品で代替供給する中止代替品目が16品目。それぞれで製造していたものを一方の製造所に統合する品目が14品目。協業は2026年以降に順次始める。

■アイホン <6718>  2,876円   +17 円 (+0.6%)  本日終値
 アイホン<6718>がしっかり。9日の取引終了後に自社株58万株(消却前発行済み株数の3.18%)を9月19日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は1764万株となる。

■住友化学 <4005>  479円   +2.7 円 (+0.6%)  本日終値
 住友化学<4005>が反発し23年2月以来約2年7カ月ぶりの高値をつけている。この日、国内のポリプロピレン(PP)事業及び直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)事業について、三井化学<4183>と出光興産<5019>の合弁会社プライムポリマーと統合することで基本合意したと発表しており、これを好感した買いが入った。国内におけるPP、ポリエチレン(PE)などのポリオレフィン(PO)事業の競争力強化に向けた連携を模索するなか合意に至ったもので、国内のPO事業強化や輸入品に対する水際競争力につなげるのが狙い。具体的な手法及び条件などは今後協議するとしているものの、住友化学がプライムポリマーに対して対象事業を譲渡したうえで、プライムポリマーの持ち分比率20%に相当する株式を取得する方法を検討しており、3社協力のもと年80億円以上の合理化を目標に生産体制の最適化などを目指す。

■物語コーポレーション <3097>  4,300円   +20 円 (+0.5%)  本日終値
 物語コーポレーション<3097>が3日ぶりに反発。9日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高(速報値)で、既存店売上高が前年同月比5.5%増となり、15カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。主力の焼肉部門が同2.7%増と2カ月ぶりにプラスに転じたほか、ラーメン部門が同8.7%増、ゆず庵部門が同9.9%増と好調だった。なお、全店舗売上高は同14.4%増だった。

■三井ハイテック <6966>  740円   -114 円 (-13.4%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 三井ハイテック<6966>が大幅続落。9日の取引終了後、26年1月期の連結業績予想について、売上高を2300億円から2160億円(前期比0.5%増)へ、営業利益を130億円から110億円(同31.3%減)へ、純利益を90億円から70億円(同42.7%減)へ下方修正したことが嫌気された。下期のモーターコア事業において、製品価格への原材料価格低下の反映による減収影響や、顧客動向を踏まえた一部製品の量産開始時期の見直しなどによる受注減が見込まれるためという。同時に発表した7月中間期決算は、売上高1083億3400万円(前年同期比4.2%増)、営業利益63億4700万円(同19.2%減)、純利益41億8900万円(同40.8%減)だった。電動車向け駆動・発電用モーターコアの堅調な需要が牽引し増収となったものの、モーターコアにおける将来の事業成長に向けた先行投資コストや、経営基盤強化に伴う全社コストの増加などから減益を余儀なくされた。

株探ニュース

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