話題株ピックアップ【昼刊】:イビデン、関西電、日本オラクル
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■アクセルHD <402A> 955円 +119 円 (+14.2%) 11:30現在 アクセルスペースホールディングス<402A>が大幅高となっている。同社はきょう、子会社のアクセルスペースが地球観測における国際的な連携を推進する枠組み「地球観測に関する政府間会合(GEO:Group on Earth Observations)」のアソシエイトに、日本の民間企業として初めて認定されたと発表。これが材料視されているようだ。GEOは、日本を含む100カ国以上の政府と、研究機関や民間企業、市民社会などから150以上の組織が参加する国際的な枠組み。地球規模の課題解決に向けて、地球観測データや社会経済データ、研究と科学、その他の情報を統合したユーザー主導の「Earth Intelligence(地球インテリジェンス)」の開発に取り組んでいる。同社は今回GEOアソシエイトに認定されたことで、日本でGEOを担当する文部科学省をはじめ各国の政府や参加組織との連携拡大や知見共有、市場ニーズの把握、新規ビジネス開拓の機会を得られるとともに、グループの国際的な信用と知名度が一層高められるとしている。 ■イビデン <4062> 7,758円 +560 円 (+7.8%) 11:30現在 東証プライム 上昇率3位 イビデン<4062>が急動意、一時10%を超える上昇で7958円まで上値を伸ばし、8月25日につけた年初来高値7580円を大きく上回った。昨年1月以来約1年8カ月ぶりとなる8000円台回復を目前に捉えている。きょうの東京市場では米オラクルの目を見張る好決算を受け、データセンター関連株の人気が再燃している。そのなか高水準のAIサーバー用ICパッケージで需要を取り込む同社の存在が見直されている。市場関係者は「(イビデンは)エヌビディア のGPU向けパッケージ基板で8割以上の圧倒的シェアを誇っており、これはAIデータセンター増設の恩恵を直接的に享受できることを意味する」(中堅証券ストラテジスト)とし、同社株の上値余地の大きさに肯定的だ。また、「9日付でCLSA証券が同社株の目標株価を7700円から9300円に引き上げるとともに、投資判断をアウトパフォームからハイコンビクション(HC)アウトパフォームに引き上げた。HCは株価がアウトパフォームすることに高い確信を持った場合にリストアップされるもの。株価の強調展開に対し(評価が)やや遅れた感はあるものの、インパクトがあったようだ」(同)としている。 ■関西電力 <9503> 2,255円 +137.5 円 (+6.5%) 11:30現在 東証プライム 上昇率6位 関西電力<9503>は大幅高。アクティビスト(物言う株主)として知られる米エリオット・マネジメントが関西電の大株主に浮上したことが日本時間10日午前に明らかとなった。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が伝えた。これを受けて思惑的な買いが集まっている。 ■日本オラクル <4716> 16,160円 +890 円 (+5.8%) 11:30現在 日本オラクル<4716>が大幅高で3連騰。米オラクル が9日に発表した25年6~8月期(第1四半期)の決算は、売上高が前年同期比12%増の149億2600万ドル、純利益は微減の29億2700万ドルとなった。市場が注目したのは、受注指標となる残存履行義務総額で、第1四半期末時点で4550億ドルと、前四半期となる3~5月期末の1380億ドルから急増した。一連の発表を受け、米オラクルの株価は時間外取引で急騰。これを受け日本法人である日本オラクルに対しても、事業環境は当面は良好な状態が続くとの思惑が広がったもようだ。8月上旬以降日本オラクルの株価は調整を続けて200日移動平均線を下回って推移していたこともあって、値頃感を意識した投資資金も流入している。 ■フジクラ <5803> 13,580円 +675 円 (+5.2%) 11:30現在 東証プライム 上昇率8位 フジクラ<5803>は売買代金上位で急速に切り返す動き。新値街道への復帰を視野に入れているほか、古河電気工業<5801>も物色人気を集め、8000円台後半のもみ合いを上放れる動きとなっている。米オラクル が現地時間9日引け後に発表した決算で、8月末時点の受注残高が5月末と比較して3.3倍となる4550億ドルに急拡大したことが分かった。クラウド基盤事業で米オープンAIなど複数社と大型契約を締結したことで、今後トップラインの急拡大が見込まれる状況となり、オラクルの株価は時間外取引で30%近い急騰を演じた。ハイパースケーラーの動きが加速するなか、オラクルのデータセンター利用が飛躍的な伸びを示しており、これを受けて東京市場でもデータセンター向け光ファイバーや光コネクターなどの光関連デバイスを手掛ける電線株への物色人気に波及する形となっている。 ■アドバンテスト <6857> 13,065円 +355 円 (+2.8%) 11:30現在 アドバンテスト<6857>は強弱観対立、前日終値近辺で売り買いを交錯させている。前日は2700億円を超えるプライム市場で断トツの売買代金をこなして大幅高を演じ、上場来高値を大きく更新したが、直近5営業日で3割近く時価総額を膨張させていることもあり目先高値警戒感からの利益確定売り圧力も意識される状況にある。ただ、下値では出遅れた向きの押し目買いニーズも活発で、引き続きマーケットの視線は熱い。前日は同社の最大顧客である米エヌビディア が続伸したほか、時間外でも買われておりこれが株価の下支え材料として働いている。日本時間10日に米資産運用会社大手のブラックロックが人工知能(AI)関連銘柄に投資するETFを東京市場に上場させるが、米AI企業だけでなくアドテストやソフトバンクグループ<9984>など日本を代表する企業も組み入れており、同ETFの動向にもマーケットの関心が集まりやすい。 ■三菱UFJ <8306> 2,306円 +46 円 (+2.0%) 11:30現在 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>など銀行株が軒並み高となっている。米ブルームバーグ通信が9日、「日本銀行は、石破茂首相の退陣表明を受けて国内政治情勢が混乱する中でも、年内利上げの可能性を排除しない姿勢だ」と報じた。政策金利の引き上げによる事業環境の更なる改善を期待した買いが銀行株に入ったようだ。記事では9月の金融政策決定会合においては政策金利の維持を決める公算が大きいとしながら、当局者の一部には早ければ10月にも利上げが適切になるとの見方もあると指摘している。また、ロイター通信は同日、「日銀が10―12月の国債買い入れ計画で、残存10年超25年以下の買い入れ額を小幅に減らす可能性が高いことが分かった」と報じている。超長期金利には直近で上昇圧力が掛かっていたが、国債発行額に対する10年超25年以下のゾーンの買い入れ額の比率が高まっており、20年債入札の結果や市場動向などを見極めたうえで最終決定するとみられる、と伝えている。 ■弁護士ドットコム <6027> 3,620円 +60 円 (+1.7%) 11:30現在 弁護士ドットコム<6027>が反発している。同社は9日、運営する法律書籍サブスクリプションサービスについて、弘文堂(東京都千代田区)とパートナーシップを締結したと発表した。弁護士COMが展開する「弁護士ドットコムLIBRARY」「BUSINESS LAWYERS LIBRARY」で10月8日から弘文堂の書籍の掲載が始まる。両サービスで提供する法律書籍の出版社数は業界最多の46社となる。 ■Terra Drone <278A> 4,180円 +60 円 (+1.5%) 11:30現在 Terra Drone<278A>が3日ぶりに反発している。9日の取引終了後、自社開発の屋内点検用ドローン「Terra Xross 1」について、台湾最大級の産業用ドローン代理店である台湾儀器行と販売契約を締結したと発表しており、好材料視されている。提携により、台湾市場への販路を拡大するのが狙い。特に、これまで飛行性能の不安定さや高価格が障壁となりドローンの導入が進んでいなかった台湾の主要な政府機関などへのアプローチを強化することが可能になるとしている。なお、同件による26年1月期業績への影響は軽微としている。 ■シンプレクス <4373> 4,540円 +65 円 (+1.5%) 11:30現在 シンプレクス・ホールディングス<4373>が3日続伸している。9日の取引終了後、日本テレビホールディングス<9404>傘下の日本テレビ放送網が4月に運用を開始した地上波テレビCMのオンライン購入&運用サービス「スグリー」について、子会社Xspear Consultingがサービス開発を支援したと発表しており、好材料視されている。「スグリー」は地上波テレビCMをオンラインで購入・運用することを可能にしたサービスで、従来の視聴率ベースでの取引ではなく、インプレッション数を取引通貨として、直前発注、ターゲティング、レポーティング、クリエイティブの直前変更などを実現したことが特徴。Xspearは同サービスに関し、22年秋からプロジェクトに参画し、サービスの立ち上げに向け、類似サービスの調査、競合分析、放送局ならではのコアバリューの検討、体制構築など、プロジェクト推進をサポートした。 ■物語コーポレーション <3097> 4,325円 +45 円 (+1.1%) 11:30現在 物語コーポレーション<3097>が3日ぶりに反発している。9日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高(速報値)で、既存店売上高が前年同月比5.5%増となり、15カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。主力の焼肉部門が同2.7%増と2カ月ぶりにプラスに転じたほか、ラーメン部門が同8.7%増、ゆず庵部門が同9.9%増と好調だった。なお、全店舗売上高は同14.4%増だった。 ■住友化学 <4005> 480.3円 +4 円 (+0.8%) 11:30現在 住友化学<4005>が反発し23年2月以来約2年7カ月ぶりの高値をつけている。この日、国内のポリプロピレン(PP)事業及び直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)事業について、三井化学<4183>と出光興産<5019>の合弁会社プライムポリマーと統合することで基本合意したと発表しており、これを好感した買いが入っている。国内におけるPP、ポリエチレン(PE)などのポリオレフィン(PO)事業の競争力強化に向けた連携を模索するなか合意に至ったもので、国内のPO事業強化や輸入品に対する水際競争力につなげるのが狙い。具体的な手法及び条件などは今後協議するとしているものの、住友化学がプライムポリマーに対して対象事業を譲渡したうえで、プライムポリマーの持ち分比率20%に相当する株式を取得する方法を検討しており、3社協力のもと年80億円以上の合理化を目標に生産体制の最適化などを目指す。 ■アイホン <6718> 2,868円 +9 円 (+0.3%) 11:30現在 アイホン<6718>がしっかり。9日の取引終了後に自社株58万株(消却前発行済み株数の3.18%)を9月19日付で消却すると発表しており、好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は1764万株となる。 ■三井ハイテック <6966> 736円 -118 円 (-13.8%) 11:30現在 東証プライム 下落率トップ 三井ハイテック<6966>が大幅続落している。9日の取引終了後、26年1月期の連結業績予想について、売上高を2300億円から2160億円(前期比0.5%増)へ、営業利益を130億円から110億円(同31.3%減)へ、純利益を90億円から70億円(同42.7%減)へ下方修正したことが嫌気されている。下期のモーターコア事業において、製品価格への原材料価格低下の反映による減収影響や、顧客動向を踏まえた一部製品の量産開始時期の見直しなどによる受注減が見込まれるためという。同時に発表した7月中間期決算は、売上高1083億3400万円(前年同期比4.2%増)、営業利益63億4700万円(同19.2%減)、純利益41億8900万円(同40.8%減)だった。電動車向け駆動・発電用モーターコアの堅調な需要が牽引し増収となったものの、モーターコアにおける将来の事業成長に向けた先行投資コストや、経営基盤強化に伴う全社コストの増加などから減益を余儀なくされた。 ■三菱電機 <6503> 3,678円 -22 円 (-0.6%) 11:30現在 三菱電機<6503>が冴えない。9日の取引終了後、出資先で電力・鉄道などの社会インフラや自動車などの製造業を中心にOT(制御・運用技術)セキュリティーソリューションを提供する米国ノゾミ・ネットワークス(カリフォルニア州)を買収すると発表した。未保有分の93.0%の株式を約8億8300万ドル(約1300億円)で、25年中の取り引き完了を目指す。三菱電が持つOT領域における知見・ノウハウとノゾミ社が持つ最先端セキュリティー技術の融合により付加価値の高いOTセキュリティーソリューションを顧客に提供するのが狙いとしているが、財務面への負担などを警戒した売りが優勢となっているようだ。 ■くろがね工作所 <7997> 1,056円 +150 円 (+16.6%) ストップ高買い気配 11:30現在 くろがね工作所<7997>がストップ高の1056円に買われている。9日の取引終了後、25年11月期の期末一括配当予想を20円から40円へ増額修正したことが好感されている。投資有価証券売却益を特別利益として計上することから特別配当20円を実施する。また、10日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による、上限を5万株(自己株式を除く発行済み株数の2.94%)または4530万円とする自社株買いを発表。うち3万4100株を3089万円で取得した。 ■東京機械製作所 <6335> 487円 +80 円 (+19.7%) ストップ高買い気配 11:30現在 東京機械製作所<6335>がストップ高カイ気配。同社は9日の取引終了後、JMUディフェンスシステムズ(京都府舞鶴市)との間で、防衛省向けの搬送・格納に関する自動化・省人化装置の受注取引が完了したと発表した。防衛分野での初めての契約成立となるといい、材料視されたようだ。JMUディフェンスシステムズは防衛省向けの事業を手掛けており今回、同社から東京機はパートナー企業として選定されたという。 ●ストップ高銘柄 イメージ情報開発 <3803> 1,646円 +300 円 (+22.3%) ストップ高 11:30現在 まぐまぐ <4059> 726円 +100 円 (+16.0%) ストップ高 11:30現在 など、4銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース