話題株ピックアップ【夕刊】(3):関西電、シチズン、SBG

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材料

■関西電力 <9503>  2,117.5円   +1.5 円 (+0.1%)  本日終値
 関西電力<9503>は一進一退の動き。同社は8日の取引終了後、高浜原子力発電所4号機の定期検査工程を変更したと発表した。発電所を送電網につなげる「並列」の予定日を10月19日とした。6月18日の定期検査開始前の時点では、並列は9月下旬を予定していたが、その後蒸気発生器伝熱管の損傷を確認。対策に向けた作業工程を精査した結果、運転再開の見通しが立ったという。定期検査中に配管の損傷が確認されたことが明らかとなり、高浜4号機の運転再開時期を巡る不透明感が広がっていたこともあって、今回の開示を受けて目先の不透明要因が後退したとの受け止めから買いが先行したものの、上昇一服後は戻り待ちの売りが出て下げに沈む場面があった。

■シチズン時計 <7762>  1,008円   -59 円 (-5.5%)  本日終値  東証プライム 下落率9位
 8日に発表した「日経平均構成銘柄から除外」が売り材料。
 日本経済新聞社が日経平均株価の構成銘柄の定期入れ替えを発表。10月1日からSHIFT <3697> を新規採用する一方、シチズン時計を除外する。

■ソフトバンクグループ <9984>  15,175円   -690 円 (-4.4%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>は強弱観対立のなかも、きょうは4日ぶりに売りに押される展開となった。前日は全上場企業の中で断トツの売買代金をこなすなどここマーケットで存在感を示しており、8月29日につけた戻り高値1万6375円奪回が当面の目標となっている。前日の米国株市場では主要株価指数が揃って切り返しに転じており、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は8月13日以来となる最高値を更新した。米ハイテク企業に積極的に投資し、ナスダック指数との株価連動性が高い同社株にとって追い風となるところであったが、目先は全体相場が先物主導で不安定感を増しており、これに併せて様子見ムードとなっている。

■アクシージア <4936>  511円   +45 円 (+9.7%)  本日終値
 アクシージア<4936>は大幅高で4連騰。年初来高値を更新した。同社は8日の取引終了後、25年7月期の連結業績について、売上高が前回予想の132億8100万円から134億7900万円(前の期比10.6%増)、営業利益が4億4000万円から5億5700万円(同39.3%減)、最終利益が1億4000万円から3億5400万円(同55.4%減)に上振れて着地したようだと発表しており、想定を上回った業績を好感した買いが流入した。利益率が高い中国ECの売り上げが予想以上に伸びた。更に為替相場が想定よりも円安で推移したうえ、保守的に検討していたのれんの減損損失の計上がなくなったことも最終利益の押し上げ要因になった。

■ニーズウェル <3992>  584円   +48 円 (+9.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 ニーズウェル<3992>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。同社は8日取引終了後、グループ会社が建設・建機業界向けモバイルWi-Fi「零か壱Wi-Fi」の提供を開始したと発表。これが株価を刺激したようだ。「零か壱Wi-Fi」はクラウドSIMを使った端末買い切り型のモバイルWi-Fiで、各地域の最適な通信キャリアを自動選択し、全国の現場で安定したWi-Fi環境を提供。電源をONにするだけですぐに利用でき、必要な時だけ使えるので短期現場でも安心して利用できるという。

■タカヨシHD <9259>  743円   +31 円 (+4.4%)  本日終値
 タカヨシホールディングス<9259>が後場上げ幅を拡大。午後1時ごろ、25年9月期連結業績予想について、営業利益を7億3500万円から9億円(前期比0.7%減)へ、純利益を3億円から4億円(同25.9%減)へ上方修正したことが好感された。売上高は79億2500万円(同1.1%増)の従来見通しを据え置いたものの、不採算店舗の閉店や商業施設中心から新たなフォーマット店舗への取り組みを行ったほか、新たな店舗展開も順調に開店することができたことが利益を押し上げる。また、新規生産者の開拓促進、高原野菜の開拓、物流改革、業務効率の改善なども寄与する。

■セック <3741>  4,645円   +175 円 (+3.9%)  本日終値
 セック<3741>が大幅高で3日続伸。8日の取引終了後に9月30日を基準日とする1株から2株への株式分割と配当予想の実質増額修正を発表したことが好感された。株式分割に伴い、26年3月期の期末配当予想を111円から56円に修正しており、株式分割前に換算して1円の増額修正となる。

■フレアス <7062>  890円   +26 円 (+3.0%)  本日終値
 フレアス<7062>は3日ぶりに反発。8日の取引終了後、26年3月期第2四半期に補助金収入による営業外収益を計上すると発表したことが好感された。厚生労働省の「人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)」に関して、補助金収入1億円を営業外収益に計上する。なお、26年3月期上期業績予想に与える影響は精査中としている。

■幸楽苑 <7554>  1,084円   +21 円 (+2.0%)  本日終値
 幸楽苑<7554>は続伸。8日取引終了後に売り上げ推移速報を発表。8月度の直営店既存店(国内)の売上高は前年同月比12.4%増とプラス基調を継続した。客数も同10.6%増と好調だった。全店ベースでは同8.7%増だった。これが好感された。

■アトラエ <6194>  835円   +15 円 (+1.8%)  本日終値
 アトラエ<6194>が7日続伸、約1カ月ぶりに年初来高値を更新した。成功報酬型のIT・エンジニア向け求人メディア「Green」を展開しており、生成AI市場の拡大とともにIT人材に対する需要が急増するなかで商機を捉えている。25年9月期営業利益は前期比8%増の18億円予想と連続過去最高更新が見込まれている。また、株主還元にも積極的な姿勢が注目されており、今期年間配当は期末一括で31円と前期実績から10円の増配を計画、配当利回りも3.7%近くに達している。9月期末に向けた配当権利取りの動きも絡め、投資資金の継続的な流入が観測される状況にある。

●ストップ高銘柄
 夢展望 <3185>  220円   +50 円 (+29.4%) ストップ高   本日終値
 セイファート <9213>  1,901円   +400 円 (+26.7%) ストップ高   本日終値
 岡本硝子 <7746>  238円   +50 円 (+26.6%) ストップ高   本日終値
 IGS <4265>  443円   +80 円 (+22.0%) ストップ高   本日終値
 ジェイ・イー・ティ <6228>  1,140円   +150 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

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