米外為市場サマリー:米雇用情勢の悪化懸念などから一時147円30銭台に軟化

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為替

 8日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=147円50銭前後と前週末と比べて7銭程度のドル高・円安で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=173円50銭前後と同75銭程度のユーロ高・円安だった。

 石破茂首相が7日に辞意を表明したことで、次期政権での拡張的な財政政策が意識されたほか、政局の不安定化で日銀の利上げ再開が遅れるとの見方から円が売られやすかった。ただ、前週末に発表された8月の米雇用統計で労働市場の減速が示され、米連邦準備理事会(FRB)が利下げに動くとの観測から米金利の先安観が強く、ドルの上値の重さは否めず。この日にニューヨーク連銀が発表した8月の月次調査で、現在職を失った場合に3カ月以内に再就職できると回答した割合が低下したこともドルの重荷となり、ドル円相場は147円34銭まで軟化する場面があった。一方、米利下げ観測などを背景にユーロ高・ドル安が進み、対円でもユーロが買われた。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1763ドル前後と前週末に比べて0.0045ドル程度のユーロ高・ドル安だった。

出所:MINKABU PRESS

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