株価指数先物【引け後】 メジャーSQを前に+2σとのレンジに移行

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先物

大阪9月限
日経225先物 43660 +590 (+1.36%)
TOPIX先物 3139.5 +30.0 (+0.96%)

 日経225先物(9月限)は前日比590円高の4万3660円で取引を終了。寄り付きは4万3700円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万2890円)を大きく上回る形から、ギャップアップで始まった。現物の寄り付き直後に4万3340円まで上げ幅を縮める場面もみられたが、前場中盤にかけてはショートカバーを交えた強い基調によって4万3850円まで上げ幅を広げた。買い一巡後は上値の重さが意識され、前場終盤にかけては4万3600円辺りでの推移となった。後場は4万3560円~4万3710円での保ち合いが続いた。

 石破茂首相が退陣を表明したことで、市場では新政権に対する期待感からインデックスに絡んだ商いが集中した。日経225先物は節目の4万3000円とボリンジャーバンドの+1σ(4万3350円)を一気に上抜けて始まったことで、ショートカバーを誘う形になった。買い一巡後は4万3340円まで上げ幅を縮めたものの、+1σが支持線として機能し、前場中盤にかけて上へのバイアスが強まったようだ。

 後場は膠着感が強まったものの、4万3500円を上回って推移しており、ショートを仕掛けにくくさせた。4万3850円辺りで上値を抑えられたが、8月19日につけた高値4万3930円に接近したことで、利益確定に伴うロング解消も入りやすいところだろう。ただし、+1σと4万3500円の節目を上回って推移するなかで、+2σ(4万4220円)とのレンジに移行している。

 8月高値に接近する局面では戻り待ち狙いのショートが入る可能性もあるが、週末には9月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)算出が控えている。週半ば辺りからは限月交代に伴うロールオーバーが中心になろうが、レンジを切り上げてきていることでヘッジ対応の動きも強まりやすい。SQ値で4万4000円乗せが意識されてくる可能性もあるなかでは、ショートは避けておきたい。

 一方で、+1σを割り込んでくると、再び25日移動平均線辺りへのバイアスが強まることも考えられる。ロールオーバーが中心とはいえ、高値接近でトレンドが出やすいところであろう。

 NT倍率は先物中心限月で13.90倍に上昇した。一時13.96倍まで上昇する場面もみられ、抵抗線として意識されやすい200日線(13.93倍)を上回った。指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均型を牽引する形だった。その後はNTロングを巻き戻す動きも入ったが、25日線(13.86倍)が支持線として意識されていた。再び200日線を捉え、明確に上抜けてくる局面では、NTロングによるスプレッド狙いに向かわせそうだ。

 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万5566枚、ソシエテジェネラル証券が2万0201枚、JPモルガン証券が1万0410枚、野村証券が7931枚、みずほ証券が6998枚、ビーオブエー証券が4717枚、ゴールドマン証券が3852枚、バークレイズ証券が3486枚、サスケハナ・ホンコンが3344枚、モルガンMUFG証券が2894枚だった。

 TOPIX先物はみずほ証券が4万7348枚、ソシエテジェネラル証券が3万7508枚、ABNクリアリン証券が3万0637枚、JPモルガン証券が2万4062枚、モルガンMUFG証券が1万6775枚、野村証券が1万4856枚、シティグループ証券が1万4560枚、ゴールドマン証券が1万1479枚、バークレイズ証券が1万0145枚、BNPパリバ証券が8639枚だった。

株探ニュース

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