株価指数先物【引け後】 4万3000円固めから+1σ突破を試す展開に期待

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先物

大阪9月限
日経225先物 43070 +440 (+1.03%)
TOPIX先物 3109.5 +26.5 (+0.85%)

 日経225先物(9月限)は前日比440円高の4万3070円で取引を終了。寄り付きは4万2950円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万2880円)を上回る形から、買い先行で始まった。ほどなくして4万3000円台を回復すると、現物の寄り付き直後には4万3230円まで買われる場面もみられた。

 買い一巡後は前場中盤にかけて4万2860円まで上げ幅を縮め、その後は4万2860円から4万3020円辺りで推移。後場中盤にはレンジを下抜けて4万2780円まで下押す場面もみられたが、終盤にかけてショートカバーが強まり4万3070円で終えた。

 日経225先物は4万3000円を回復し、一気に4万3230円まで上げ幅を広げたが、ボリンジャーバンドの+1σ(4万3240円)水準まで上昇したことで、いったんは達成感が意識された形だろう。後場は膠着感が強まるなかで4万2780円まで上げ幅を縮めたが、下へのバイアスは強まらず、引けにかけてショートカバーを誘う動きになり、終値で4万3000円を回復した。

 8月下旬以降は+1σと中心値の25日移動平均線によるレンジ内で推移している。今週は3日に4万1690円まで売られ25日線を割り込んだものの、翌日には同線を回復し、週末にはレンジ上限の+1σを捉える形だった。

 目先的には4万3000円処での底固めから、+1σ突破を見極めることになりそうだ。そのきっかけになりそうな材料は、5日に発表される米雇用統計を受けた米国市場の反応であろう。足もとでは弱い雇用関連指標の発表が続くが、市場の反応としては9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待を高める要因につながっている。

 米雇用統計を受けて利下げ期待が高まるようだと、ナイトセッションで+1σを突破してくる可能性はありそうだ。一方で、引き続き+1σが抵抗として機能する状況が続くと、来週の経済指標の結果を確認しながらの相場展開が続きそうである。ただ、+1σを明確に上抜けてきた場面でのショートカバーの動きは強いと考えられ、スタンスとしては押し目狙いのロング対応となろう。

 NT倍率は先物中心限月で13.85倍に上昇した。13.85倍と25日線(13.83倍)を上回って始まり、一時13.90倍まで上昇し、75日線(13.85倍)も上抜けてきた。+1σ(13.91倍)に接近してきたことでリバランスが入ったとみられるが、25日、75日線辺りで底堅さがみられる局面では、NTロングに振れやすくなりそうだ。

 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万0588枚、ソシエテジェネラル証券が1万5167枚、JPモルガン証券が3016枚、サスケハナ・ホンコンが2567枚、バークレイズ証券が2555枚、ゴールドマン証券が1729枚、モルガンMUFG証券が1489枚、ビーオブエー証券が1306枚、日産証券が1233枚、野村証券が1047枚だった。

 TOPIX先物はソシエテジェネラル証券が2万7964枚、ABNクリアリン証券が2万4211枚、モルガンMUFG証券が8472枚、JPモルガン証券が7060枚、野村証券が6965枚、ゴールドマン証券が5816枚、バークレイズ証券が5710枚、BNPパリバ証券が5453枚、みずほ証券が3638枚、ビーオブエー証券が2376枚だった。

株探ニュース

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