話題株ピックアップ【昼刊】:コニカミノル、三菱電、JX金属

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■santec <6777>  8,320円   +520 円 (+6.7%)  11:30現在
 santec Holdings<6777>が大幅続伸。8000円台に乗せて年初来高値を更新した。世界的にAIデータセンターに関連する設備投資が活発化しており、直近では米オープンAIによるインドでの巨大データセンター計画が報じられたほか、アマゾン・ドット・コムによるニュージーランドでのデータセンター投資計画も9月に入り明らかとなった。AIやデータセンターに関連する銘柄に対する物色意欲が強まるなか、光部品を手掛けるsantecは26年3月期第1四半期(4~6月)は最終減益ながらも営業利益率は向上している。データセンター関連での需要捕捉による業績回復への期待から断続的に投資資金が流入し、株高に弾みをつけたとみられている。

■コニカミノルタ <4902>  537.2円   +23.5 円 (+4.6%)  11:30現在
 コニカミノルタ<4902>が大幅高で3日ぶりに反発している。同社は4日、高精細・高速印刷に適した産業用インクジェットヘッド「KM1024iシリーズ」の新製品として、溶剤への耐久性に優れた「KM1024iSHE-HM-LV」を発売したと発表しており、これを好感した買いが入っている。新製品は、溶剤に対する優れた耐久性を備えているのが特徴で、溶剤を含むディスプレー用材料、有機半導体材料、次世代太陽電池用材料、金属ナノインク材料などの塗布に適しているという。また、小液滴のインク吐出も可能で、高精度が求められる工業用途で精密な塗布が可能。更に低粘度のインクや材料塗布に対応していることから、低粘度の材料を用いるペロブスカイト層の形成などにも使用することができるという。ディスプレーや半導体、次世代太陽電池など幅広い用途に対応することから、業績への貢献が期待されているようだ。

■三菱電機 <6503>  3,614円   +102 円 (+2.9%)  11:30現在
 三菱電機<6503>が続伸している。5日付の日刊工業新聞が「三菱電機は2027年度に向け、配当と自社株買いを含む総還元性向を最大70%に引き上げる」と報じた。積極的な株主還元を期待した買いを誘う格好となったようだ。同社は4月28日に開いた機関投資家・アナリスト向けの25年3月期決算説明会において、次の中期経営計画での総還元性向に関する質問に対し、ターゲットとして50%以上を基本とする考えを示していた。日刊工の記事によると、27年度までにROE(自己資本利益率)10%の達成を目指すうえで、25年3月末に現金及び現金同等物が7573億円と余剰感があることも踏まえ、資本を適正化するという。

■ブックオフG <9278>  1,549円   +28 円 (+1.8%)  11:30現在
 ブックオフグループホールディングス<9278>が反発している。4日の取引終了後に発表した8月度の月次売上状況で、国内ブックオフ事業の既存店売上高が前年同月比9.3%増となり、55カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。トレーディングカード・ホビー、書籍、貴金属・時計・ブランドバッグ、アパレルなどの売り上げが前年を上回った。なお、全店売上高は同9.4%増だった。

■JX金属 <5016>  1,493.5円   +25 円 (+1.7%)  11:30現在
 JX金属<5016>が5日続伸し連日の最高値更新。大和証券は4日、同社株の投資判断を新規「2(アウトパフォーム)」でカバレッジを開始した。目標株価は1630円とした。同社を「AI関連材料の中核企業」とし、26年3月期の連結営業利益は第1四半期決算発表時に上方修正した1100億円(前期比2.2%減)を上回る1180億円を予想。多様な非鉄金属を用いたAI関連材料で高い世界シェアを有し成長ポテンシャルが高いことや、資源精錬事業は段階的に縮小し高機能材料メーカーへの転換を進めていることを評価している。

■クスリアオキ <3549>  3,928円   +48 円 (+1.2%)  11:30現在
 クスリのアオキホールディングス<3549>が4日ぶりに反発している。香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメントが、クスリアオキの株式を買い増していたことが4日の取引終了後に明らかとなり、思惑視した買いが入ったようだ。同日に提出された変更報告書によると、オアシス・マネジメントによる保有割合は9.67%から10.70%に上昇した。報告義務発生日は8月28日。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」としている。

■TENTIAL <325A>  4,720円   +35 円 (+0.8%)  11:30現在
 TENTIAL<325A>が続伸している。東京証券取引所が4日の取引終了後、同社株を5日付で貸借銘柄に選定すると発表しており、株式流動性の向上による売買活性化への期待から買われているようだ。また、日本証券金融も5日約定分から同社株を貸借銘柄に追加した。

■伊藤忠商事 <8001>  8,593円   +61 円 (+0.7%)  11:30現在
 伊藤忠商事<8001>が続伸している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「京都大学iPS細胞研究財団(京都市)と伊藤忠商事は、患者の細胞から個別に作る『マイiPS細胞』を安く製造できる専用キットを2025年中にも国内外で販売する」と報じられており、これを材料視した買いが入っているようだ。マイiPS細胞とは、患者本人から作製するiPS細胞のこと。患者自身の細胞のため、移植しても拒絶反応はほぼ起こらないとされる一方、オーダーメードで製造するためコストが高いという課題があった。記事によると、専用キットは培養に必要な試薬や添加剤を一つにしたもので、無菌設備がなくても製造できるとあり、これによりコストや歩留まりが改善されれば、マイiPS細胞の普及に弾みがつくとして注目されている。

■トヨタ自動車 <7203>  2,919.5円   +14.5 円 (+0.5%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>がカイ気配スタートで続伸、5日移動平均線を足場に戻り歩調を強めている。4日にトランプ米大統領が、日本との貿易交渉での合意を履行する大統領令に署名を行った。相互関税は既存の税率が15%以上の品目には上乗せされず、15%を下回る品目については相互関税と合わせて15%が適用される。現在は一律15%を上乗せした関税が賦課されているが、これについては8月7日の発動日にさかのぼって還付されることになる。したがって眼目となっていた自動車関税についても現行の27.5%から15%に引き下げられることになり、これを好感する買いが同社株をはじめ自動車セクターに流入している。足もと外国為替市場で1ドル=148円台半ばの推移と円安水準でもみ合っていることも、為替感応度の高い自動車メーカー各社には追い風として働いている。

■すかいらーく <3197>  3,057円   +7 円 (+0.2%)  11:30現在
 すかいらーくホールディングス<3197>は小動き。4日取引終了後、8月度のグループIRレポートを発表。既存店売上高は前年同月比9.3%増とプラス基調を継続した。新店47店、業態転換21店を実施し、ともに計画を上回る売り上げを達成。「資(すけ)さんうどん」は神奈川、群馬へ初進出、海外ではマレーシアで新たに店舗をオープンした。9月から個店ごとの業績や客数状況によって割引率を自動で変動させたクーポンを配信するという。

■AZ丸和HD <9090>  1,091円   -104 円 (-8.7%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 AZ-COM丸和ホールディングス<9090>が大幅続落している。同社は4日の取引終了後、2025年満期のユーロ円建て新株予約権付社債(転換社債=CB)の買い入れ実施とともに、2030年満期のユーロ円建てCBの発行を発表した。既発CBを新たなCBに実質的に置き換えるリファイナンスとなる。資本調達コストを抑えつつ、負債の長期化を図る資本政策に対し、マーケットにおいては株式転換による潜在的な希薄化リスクが継続するとの受け止めも一部にあって、同社株に対する売りが促されたもようだ。25年満期の既発CBに関して、9月4日時点で株式には転換されておらず、これに伴う希薄化は発生していないという。AZ丸和HDは額面金額合計の200億円を上限に既発CBの買い入れを行い消却する予定。30年満期の新発CBは総額220億円で、発行価格は額面金額の102.5%。手取り金約219億円のうち、最大200億円を既発CBの買い入れに充当し、未充当分については既発債の償還資金などに充てる方針としている。

■インターメスティック <262A>  3,005円   -115 円 (-3.7%)  11:30現在  東証プライム 下落率7位
 インターメスティック<262A>は反落している。4日の取引終了後に発表した8月度の国内月次売上速報で、既存店売上高は前年同月比18.0%増と32カ月連続で前年実績を上回ったものの、株価は2日に発表した「メガネスーパー」買収を受けて急伸していたことから、この日は利益確定売りが先行しているようだ。前月に続き、Snow Manの目黒蓮氏によるテレビCMをはじめとした各種プロモーション施策の効果により、「SUNCUT Glasses」が好調に推移した。なお、全店売上高は同22.8%増だった。

■フジHD <4676>  3,367円   -90 円 (-2.6%)  11:30現在
 フジ・メディア・ホールディングス<4676>は一進一退の動き。旧村上ファンド系のレノ(東京都渋谷区)が関東財務局に提出した変更報告書により、村上世彰氏の長女である野村絢氏やエスグラントコーポレーション(同渋谷区)、シティインデックスファースト(同台東区)による共同保有割合が16.32%から17.33%に上昇したことが4日の取引終了後に明らかとなった。ただこれを手掛かりに買い向かう姿勢は広がらず、株価の反応は限定的なものとなった。報告義務発生日は8月28日となっている。

■壱番屋 <7630>  929円   -16 円 (-1.7%)  11:30現在
 壱番屋<7630>が続落している。4日に発表した8月度の月次情報で、国内のカレーハウスCoCo壱番屋業態の既存店売上高が前年同月比3.0%減となり、2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。昨年8月に実施した価格改定の効果が一巡したことなどから、客単価は同0.4%増と前年並みだったものの、お盆期間中の天候に恵まれなかったことなどが影響し客数が同3.3%減と落ち込んだことが響いた。なお、全店売上高は同2.3%減だった。

■マクドナルド <2702>  6,590円   -10 円 (-0.2%)  11:30現在
 日本マクドナルドホールディングス<2702>は小動き。4日取引終了後、月次IRニュースを発表した。8月の既存店売上高は前年同月比5.3%増と、8カ月連続でプラスとなった。ハッピーセット「ポケモン」など、各種キャンペーンやそれに伴う期間限定商品の販売が奏功した。客数も同3.4%増とプラス基調を継続した。全店ベースの売上高は同6.7%増だった。

■IGS <4265>  387円   +80 円 (+26.1%) ストップ高   11:30現在
 Institution for a Global Society<4265>は急動意。この日午前10時ごろ、企業に向けた従業員の能力・行動測定のための360度評価ツール「GROW360+(グロー・サンロクマル・プラス)」を9月から提供開始すると発表した。従来の「GROW360」と比べて使いやすさを追求し、複数の被評価者を一度に評価できる「並列評価機能」などを追加して運用負荷を大幅に軽減したという。これを材料視した買いが集まっている。

■abc <8783>  562円   +80 円 (+16.6%) ストップ高   11:30現在
 abc<8783>がストップ高の562円に買われている。4日の取引終了後、カナダ上場企業グループのソウル・キャピタル・パートナーズ社と共同で設立する新会社BandGが、ビットコイン買い付け戦略のソリューション提供を行うと発表した。ビットコイン買い付け戦略のソリューション提供を行うアレンジャーのポジションを通じて、買い付け主体となる上場企業などにおける中長期的な資産価値向上を図るのを支援する。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。同時に、同社が戦略的支援を行っている次世代型SocialFiアプリ「WOWOO(ワオー)」において、新たにステーブルコイン「USD1」とガバナンストークン「WLFI」を実装したと発表しており、これも好材料視されている。なお、「WOWOO」は所定のテストを行った上で、9月5日をメドにGoogle Play Store上でアップデートされる予定としている。

●ストップ高銘柄
 イメージ情報開発 <3803>  1,300円   +300 円 (+30.0%) ストップ高   11:30現在
 ReYuu Japan <9425>  1,008円   +150 円 (+17.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 日本ヒューム <5262>  4,190円   -700 円 (-14.3%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

株探ニュース

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