株価指数先物【引け後】 節目の4万2500円クリアでショートカバーを誘う
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大阪9月限 日経225先物 42630 +620 (+1.47%) TOPIX先物 3083.0 +29.5 (+0.96%) 日経225先物(9月限)は前日比620円高の4万2630円で取引を終了。寄り付きは4万2090円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万2110円)にサヤ寄せする形から、買い先行で始まった。現物の寄り付き直後につけた4万2020円を安値にロングが強まり、前場中盤にかけて4万2490円まで上げ幅を広げた。買い一巡後に4万2300円辺りまで上げ幅を縮める場面もみられたが、再び強含むと節目の4万2500円を捉えた。 同水準では強弱感が対立する形だったが、後場中盤に4万2610円まで上げ幅を広げると、終盤にかけては4万2530円~4万2600円処と、4万2500円を上回って推移。引け間際には4万2640円まで上げ幅を広げる場面もみられた。 日経225先物は現物の寄り付き後ほどなくして上値を抑えられていた25日移動平均線を上抜き、ショートカバーを誘う形になった。節目の4万2500円接近では利益確定に伴うロングの解消や戻り待ち狙いのショートが入りやすく強弱感は対立したものの、後場中盤以降は4万2500円を上回って推移したことで、引け間際までカバーの動きが続いたようである。 3日の米国市場で、グーグルの反トラスト法(独占禁止法)違反を巡る裁判所の判決を受けてアルファベットが急伸したことが支援材料になったようだ。東京市場でもソフトバンクグループ<9984>[東証P]を筆頭に、アドバンテスト<6857>[東証P]やフジクラ<5803>[東証P]など、ハイテク株や人工知能(AI)関連株への資金流入が目立ち、日経平均株価を押し上げる形だった。 現物主導の相場展開のなかで、先物市場ではショートカバーを迫られる形だった。ただし、東証プライムの売買高は18億7000万株台と20億株を下回っており、指数インパクトの大きい値がさ株の影響が大きかったのだろう。25日線を突破してきたことでボリンジャーバンドの+1σ(4万3230円)とのレンジに入ってきたが、目先的には4万2500円辺りでの底固めの動きを見極めたい。 週足の+1σは4万2530円で推移しており、週末の終値で同バンドを上回って終えるようだと、+2σ(4万4230円)とのレンジが意識されてくるため、投資家心理を明るくさせそうである。そのため、4万2500円から25日線が位置する4万2320円辺りのレンジでは押し目狙いのロング対応に向かわせよう。 4万2500円を上回っての推移が続く局面では、ショートカバーを誘う形で4万3000円を捉えてくる展開も意識しておきたいところである。 NT倍率は先物中心限月で13.82倍に上昇した。一時13.84倍まで上昇しており、ボリンジャーバンドの-1σ(13.75倍)を突破して中心値となる25日線(13.83倍)を捉えてきた。半導体株やAI、電線株などが買われており、相対的に日経平均型優位の流れになった。25日線のほか75日線(13.85倍)を捉えてくるようだと、200日線(13.94倍)が射程に入ってきそうだ。 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万6880枚、ソシエテジェネラル証券が1万1931枚、サスケハナ・ホンコンが3087枚、SBI証券が2382枚、JPモルガン証券が2112枚、バークレイズ証券が1968枚、ゴールドマン証券が1321枚、野村証券が1295枚、モルガンMUFG証券が1268枚、日産証券が995枚だった。 TOPIX先物はABNクリアリン証券が2万1873枚、ソシエテジェネラル証券が1万8922枚、JPモルガン証券が7152枚、バークレイズ証券が4624枚、モルガンMUFG証券が4259枚、ゴールドマン証券が2654枚、みずほ証券が1912枚、シティグループ証券が1739枚、ビーオブエー証券が1539枚、ドイツ証券が1514枚だった。 株探ニュース