話題株ピックアップ【夕刊】(3):イトヨーギョ、エディア、ダイワ通信
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■イトーヨーギョー <5287> 1,439円 +300 円 (+26.3%) ストップ高 本日終値 イトーヨーギョー<5287>が連日のストップ高となったほか、日本ヒューム<5262>も600円を超える上昇で4800円台に乗せた。このほか、栗本鐵工所<5602>、水道機工<6403>といった銘柄も値を飛ばすなど、下水道インフラ関連株に投資資金の攻勢が加速している。今年1月に埼玉県八潮市の県道交差点で起こった大規模な道路陥没事故を受けて、下水道の予防保全や点検・補修を国策として推進する動きが株式市場でもテーマ買いの動きに発展している。市場では「水道事業に関しては、行政と民間企業が協業で上下水道インフラを管理・運営する『ウォーターPPP』推進への期待も買いの根拠となっているようだ」(中堅証券アナリスト)という声もある。とはいえ、関連銘柄は足もと思惑先行で買われ過ぎている面は否めないが、貸株市場を経由した機関投資家の空売りも含め、ショートポジションの積み上がりが踏み上げ相場を演出しているケースもあり、総花的な急騰劇の行方にマーケットの視線が集まっている。 ■エディア <3935> 1,229円 +132 円 (+12.0%) 本日終値 エディア<3935>は続急伸。同社は3日の取引終了後、日本ファルコム<3723>と「イース」「ドラゴンスレイヤー英雄伝説」「風の伝説ザナドゥ」の全世界向け商品化ライセンス契約を締結したと発表しており、これを材料視した買いが入った。エディアは自社が保有するレトロゲームのIPを用いて現行機への移植を行い、海外市場向けのライセンスアウトなどを進めてきた。今後は自社保有IPに加え幅広いレトロゲームのIPの商品化に向け取り組みを加速する。「イース」など3作品はファルコムを代表するゲームシリーズとして世界中のファンから支持されている。 ■ダイワ通信 <7116> 1,106円 +116 円 (+11.7%) 一時ストップ高 本日終値 ダイワ通信<7116>が後場急騰し一時ストップ高に買われた。同社は4日正午、25年3月期の連結決算を発表した。売上高が52億4100万円(前の期比7.3%増)、営業利益が4億5300万円(同93.9%増)だった。一方、最終損益は1億6300万円の赤字(前の期は1億1700万円の黒字)となった。子会社と取引先の間における不適切な取引に関する調査費用などの特別損失を計上した。前3月期は、セキュリティ事業が防犯需要の高まりや大手事務機器メーカー・大手警備会社との連携強化により防犯カメラの売り上げが大きく伸びた。モバイル事業は出店している商業施設内で積極的な販促を行い新規顧客の獲得に注力した。同社の決算発表は、子会社の不適切取引などが発覚したことなどを受け延期されており、きょう第3四半期決算と25年3月期通期決算が同時に公表された。なお、26年3月期通期の業績見通しは未定としている。 ■ココルポート <9346> 1,800円 +170 円 (+10.4%) 本日終値 ココルポート<9346>が3日ぶりに急反発。障害福祉サービスを手掛けており、業績は増収増益基調を続けている。PER11倍台と割安感がある一方、配当利回りが高いのが特長。そうしたなか、光通信<9435>グループ会社の光通信が3日付で提出した大量保有報告書によると、光通信のココルポート株式保有比率は5.04%となり、新たに5%を超過したことが分かった。保有目的は「純投資」としており、ココルポートの株式価値向上に対する期待が株価を刺激している。 ■IKホールディングス <2722> 456円 +41 円 (+9.9%) 本日終値 IKホールディングス<2722>が急騰、年初来高値を更新した。4日午前10時30分、8月度の連結月次情報を開示した。連結売上高は前年同月比30.2%増の14億1400万円と大幅な増収となり、好感されたようだ。前年同月比で2カ月連続のプラスとなり、増収率は昨年10月以来の高水準となった。韓国コスメのコンビニエンスストアでの販売が始まったことを背景に、セールスマーケティング事業の売上高が45.9%増と大きく伸長した。 ■アサカ理研 <5724> 1,430円 +120 円 (+9.2%) 本日終値 アサカ理研<5724>が7連騰。きょうはマドを開けての急騰を演じ3カ月ぶりに年初来高値を更新、需給相場の様相を呈し始めた。都市鉱山から独自技術を使って金やプラチナなど貴金属回収を手掛けており、ここにきて金市況の上昇が加速するなか、関連有力株としてにわかに頭角を現してきた。欧州や米国などの財政悪化懸念やトランプ関税の影響に伴うインフレ圧力などが意識されるなか、金だけでなくプラチナ価格の上昇も目立っており、株式市場でも非鉄セクターをはじめその関連株への視線が熱を帯びている。同社株は急騰習性があり、最近では2020年秋口から年末にかけて大相場を形成。さらにさかのぼり、14年11月には8営業日連続のストップ高を交え、わずか13営業日で株価を約18倍化させた経緯がある。信用買い残もピーク時から整理が進捗している一方、貸株市場を通じた機関投資家のショートが入りやすい銘柄で、踏み上げ相場の素地を内包している。 ■Solvvy <7320> 2,262円 +139 円 (+6.6%) 本日終値 Solvvy<7320>が急反発した。SBI証券が3日、Solvvyの目標株価を2220円から3450円に増額修正した。投資判断は「買い」を継続する。Solvvyは8月13日に中期経営計画の変更について発表し、28年6月期に売上高予想137億円(26年6月期予想は82億円)、営業利益42億円(同21億円)に伸ばす目標を掲げている。メディアシークとの経営統合によるシナジーの発現を目指す同社について、SBI証券は売上ポートフォリオの見直しによる利益増が見込まれるとしたほか、アクセンチュアとの販売代理店パートナーシップ契約により大学公式アプリなど先進ソフトウェアの供給が継続的に行われる見通しだと指摘。同証券はSolvvyの27年6月期営業利益予想を従来の25億2000万円から29億3000万円に引き上げた。 ■ピアラ <7044> 662円 +24 円 (+3.8%) 本日終値 ピアラ<7044>は反発。3日取引終了後、エッセンシャルワーカー人材紹介市場へ本格参入すると発表した。第1弾として、看護師をはじめとする医療・介護・保育領域に特化した人材紹介サービス「お仕事カルテ」を開始する。これまで培ってきた広告データ資産×AI最適化技術を活用し、医療・介護現場における慢性的な人材不足の解決に貢献するという。 ■地域新聞社 <2164> 667円 +16 円 (+2.5%) 本日終値 地域新聞社<2164>は続急伸。同社は3日の取引終了後、25年8月期業績の速報値を発表した。売上高が31億5000万円(前の期比5.8%増)と増収。最終利益が3600万円(前の期は300万円)と大幅な増益となっており、業績を評価する買いを集めた。成長戦略の一環として推進している戦略的アライアンスに関連した受注の拡大などが奏功した。地域新聞社はあわせて、放課後等デイサービス事業を譲渡する方針も開示。同社は24年2月に経営体制及び戦略を刷新し、経営資源を重点分野に集中する方針を掲げた。同事業はノンコア事業と位置付けていたが、25年4月以降は黒字へ転換するなど収益性は改善。譲渡するうえで適切なタイミングになったと判断した。 ■プログリット <9560> 1,098円 +26 円 (+2.4%) 本日終値 プログリット<9560>が反発した。日本経済新聞電子版が4日、「英語学習サービスを手掛けるプログリットは9月上旬に、韓国で人工知能(AI)を使ったスピーキング学習アプリ『スピフル』の提供を始める」と報じた。海外展開による事業拡大の思惑を広げる格好となり、買いを誘ったようだ。記事によると、同社による海外でのサービス展開は初となるという。 ●ストップ高銘柄 日本鋳鉄管 <5612> 2,730円 +500 円 (+22.4%) ストップ高 本日終値 BCC <7376> 2,233円 +400 円 (+21.8%) ストップ高 本日終値 ReYuu Japan <9425> 858円 +150 円 (+21.2%) ストップ高 本日終値 日本オーエー研究所 <5241> 1,780円 +300 円 (+20.3%) ストップ高 本日終値 FRONTEO <2158> 938円 +150 円 (+19.0%) ストップ高 本日終値 など、8銘柄 ●ストップ安銘柄 堀田丸正 <8105> 770円 -150 円 (-16.3%) ストップ安 本日終値 など、2銘柄 株探ニュース