話題株ピックアップ【夕刊】(1):インターメス、内田洋、ABCマート

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■インターメスティック <262A>  3,025円   +411 円 (+15.7%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 インターメスティック<262A>が急反発し上場来高値を更新した。2日の取引終了後、「メガネスーパー」などを展開するHorus HD及びHorusの全株式を10月1日付で取得し子会社化すると発表したことが好感された。Horus HDグループはビジョナリーホールディングスを子会社に持ち、「メガネスーパー」のほか、「Vision Wedge」などを全国に300店舗(25年4月末現在)展開するメガネ及びコンタクト小売店で、今回の子会社化により店舗数600店舗を超えるメガネ小売企業が誕生することになる。また、Horus HDグループはコンタクトレンズの販売に力を入れていることから、コンタクトレンズの顧客層の中心である若年層へのクロスセルなどのシナジーが期待されている。取得価額は合計で191億1900万円。なお、同件による25年12月期業績への影響は精査中としている。

■内田洋行 <8057>  12,300円   +1,420 円 (+13.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 内田洋行<8057>が4連騰で上場来高値を連日更新。同社は2日の取引終了後、25年7月期の連結決算の発表にあわせて、26年7月期の連結業績予想を開示した。今期の売上高予想は前期比24.0%増の4180億円、営業利益予想は同26.5%増の154億円と、前期に続き過去最高業績の更新を計画。「GIGAスクール構想」の第2期に関連した国策の特需による業績押し上げ効果が期待されるとして、市場においても注目度の比較的高い銘柄であり、決算発表前に好業績を期待した買いが集まっていたが、市場の想定を超える好業績予想や配当を通じた株主還元姿勢が示されたことを受け、投資資金が一段と流入する形となった。今期はGIGAスクール構想における更新需要や自治体システムの標準化における需要から、公共市場での売上高及び利益について大幅な増加を見込む。民間市場も非製造業を中心に企業業績が堅調に推移し、大手でDXや人材の獲得に対する高水準の投資が続くと予想。ICT関連ビジネスやオフィス構築ビジネスの伸長は継続するとみる。25年7月期は売上高が前の期比21.3%増の3370億5500万円、営業利益が同30.3%増の121億7400万円だった。教育ICT分野の案件獲得などが好調だった公共関連事業をはじめ各事業が増収増益になったことに加え、政策保有株の売却益も最終利益を押し上げる要因となった。これを受け、前期の期末一括配当を従来予想から80円増額の300円(前の期は220円)とした。今期の配当も同額を見込む。

■エービーシー・マート <2670>  3,103円   +169.5 円 (+5.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 エービーシー・マート<2670>は大幅続伸。2日の取引終了後に発表した8月度売上高で、既存店売上高が前年同月比8.5%増と6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。日曜日が前年よりも1日多い曜日並びだった影響があったほか、残暑が厳しく夏物商品の需要が続いたことや、新学期に向けた靴の買い替えも寄与した。商品別では、全品値引企画を行ったキッズシューズや新作のスポーツシューズが好調だった。なお、全店売上高は同8.7%増だった。

■ユナイテッドアローズ <7606>  2,206円   +88 円 (+4.2%)  本日終値
 ユナイテッドアローズ<7606>が3日続伸。2日の取引終了後に発表した8月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比22.1%増と4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年に比べて休日が1日多かったことでプラス1.3ポイント程度の影響があったと推測されるほか、夏物ニーズの高まりとともにセール売り上げが大きく伸長した。商品別ではシャツ、カットソー、パンツ、ワンピースなどの盛夏アイテムに加え、ウィメンズの中軽衣料を中心に初秋アイテムの動きが目立った。なお、全社売上高は同22.7%増だった。

■日本電子 <6951>  4,821円   +163 円 (+3.5%)  本日終値
 日本電子<6951>が続急伸。同社は2日の取引終了後、生化学自動分析装置などを手掛ける医用機器事業をシスメックス<6869>に売却すると発表した。事業の選択と集中に向けた動きを評価する動きとなっている。医用機器事業の分割準備会社を今月中に設立し、同事業を承継した新会社の株式をシスメックスが取得する。新会社は27年3月期第1四半期(4~6月)に連結範囲から外れる予定。分割する事業の25年3月期売上高は154億1800万円、営業利益は6億6200万円だった。売却価額は非開示とする。日本電子は業界で高いプレゼンスを持つシスメックスの傘下で医用機器事業の運営を図ることが、同事業の今後の持続的な成長と中期的な企業価値の観点から最適だと判断した。

■イトーキ <7972>  2,389円   +71 円 (+3.1%)  本日終値
 イトーキ<7972>が4日ぶりに反発。この日、研究施設領域を主力事業とし半導体製造装置事業も展開する子会社ダルトンが、アスカテクノロジー(東京都瑞穂町)から半導体製造装置事業を譲受したと発表しており、好材料視された。ダルトンが100%子会社ADテクノロジーズを設立し、アスカテクノロジーの半導体製造装置に関する設計・製造・販売・保守事業を継承する。アスカテクノロジーの技術力とダルトンの経営資源を融合させることで技術力・供給能力の強化を図るほか、親会社であるイトーキの設備機器事業部門との連携により、保守・メンテナンス領域や製造領域での対応力を強化し、長期的な事業成長を目指すとしている。

■アンドエスティHD <2685>  3,160円   +90 円 (+2.9%)  本日終値
 アンドエスティHD<2685>が3日続伸。2日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比4.4%増と3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。前年に比べて休日が1日多かったことで1.3ポイントのプラス影響があったと試算されることに加えて、気温の高い日が続いたことや、夏休みの外出需要もあり夏物商品の販売が好調だった。また、月後半では秋物商品の比率も上昇した。なお、全店売上高は同9.6%増だった。

■アース製薬 <4985>  5,400円   +140 円 (+2.7%)  本日終値
 アース製薬<4985>が反発。大和証券は2日、同社株の投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に引き上げた。目標株価は4850円から6140円に見直した。地球温暖化の進行により同社主軸の虫ケア市場が拡大しているほか、ドラッグストアを中心に小売りの合従連衡が進み虫ケア市場で6割弱のシェアを持つ同社がシェアを更に広げるような構図となっていることなどを評価。同社では25年12月期予想の連結営業利益を65億円から80億円(前期比24.5%増)に上方修正したが、同証券では85億円への一段の上振れを見込んでいる。

■アイシン <7259>  2,568.5円   +64.5 円 (+2.6%)  本日終値
 アイシン<7259>が3日続伸し、上場来高値を連日で更新した。SMBC日興証券が2日、アイシンの目標株価を2500円から3000円に増額修正した。投資評価は最上位の「1」を継続している。米国での規制変更などを背景に、同社が強みを持つATトランスミッションの販売増加が期待されると指摘。来期以降の還元強化や同社が保有するトヨタ自動車<7203>株の売却及び活用策、M&A戦略も注目されるとしている。目標株価算出のターゲットPER(株価収益率)について、同証券は12.0倍(従来10倍)に見直している。

■ハイデイ日高 <7611>  3,715円   +85 円 (+2.3%)  本日終値
 ハイデイ日高<7611>が後場終盤になって上げ幅を拡大した。午後3時ごろに発表した8月度の売上高速報で、既存店売上高が前年同月比10.8%増となり、45カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客数が同7.3%増となったほか、客単価も同3.3%増と上昇した。

株探ニュース

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