話題株ピックアップ【夕刊】(2):北海電、サントリBF、ワークマン

投稿:

材料

■北海道電力 <9509>  1,186円   +35 円 (+3.0%)  本日終値
 北海道電力<9509>が上値指向を鮮明とし、一時55円高の1206円まで上値を伸ばす場面があった。半導体製造企業ラピダスが北海道・千歳市に最先端半導体の量産を目指す巨大工場を建設しており、2027年の量産開始を目指しているが、北海電はその関連有力株として注目度が高い。また、同社は26年3月期の営業利益が前期比3割減見通しと低調ながら、8月8日に開示された25年4~6月期の同利益は前年同期比27%増の438億9800万円と好調で、進捗率の高さから通期上方修正への期待を内包している。PER10倍前後、PBRが0.7倍台に放置されており割安感も強い。市場では「半導体関連など投資指標面で割高なハイテクセクターに足もと逆風が強まるなか、目先バリュー株への資金シフトが観測されており、同社はその受け皿となっている。また、直近9月1日付でモルガンスタンレーMUFG証券が同社株の目標株価を1450円に引き上げており、これを受けて上値余地が意識された」(中堅証券ストラテジスト)と指摘する。

■サントリBF <2587>  4,725円   +135 円 (+2.9%)  本日終値
 サントリー食品インターナショナル<2587>が乱高下した。2日午前に国内メディア各社が、サントリーホールディングスが同日午後3時から緊急記者会見を開き、鳥井信宏社長らが出席する、と伝えた。これを受けて同社株は上げ幅を拡大したが、東京新聞が午後に入り、「経済同友会代表幹事でサントリーホールディングス(HD、大阪市)代表取締役会長の新浪剛史氏(66)が1日、サントリーHDの取締役会に辞表を提出したことが分かった」と報じた。新浪氏が大麻取締法違反容疑の事件で福岡県警の捜査対象となり、取り調べや東京都内の自宅の捜索を受けたという。違法薬物の所持や使用は確認されていないとも伝えている。サントリBF株に対しては午後の報道を受けた売りが出て、下げに沈む場面があった。

■ワークマン <7564>  5,640円   +120 円 (+2.2%)  本日終値
 ワークマン<7564>がしっかり。1日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比0.1%増と小幅ながら6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。気温が高く推移したことで、半袖Tシャツや冷感コンプレッションウェアなどの夏物衣料に加え、アームカバーなどの防暑小物が好調に推移した。一方、前年と比べて降雨量が少なかったことから、レインウェアなどの雨関連商品は伸び悩んだ。なお、全店売上高は同3.7%増だった。

■日テレHD <9404>  3,981円   +75 円 (+1.9%)  本日終値
 日本テレビホールディングス<9404>は3日続伸し、2001年5月以来24年4カ月ぶりに4000円台に乗せた。子会社の日本テレビ放送網が2日、テレビ広告をオンラインでリアルタイムに発注・運用できる同社の「Ad Reach Maxプラットフォーム」について、テレビ広告業界での共通プラットフォーム化に向けた検討をすることで、TBSホールディングス<9401>子会社のTBSテレビと基本合意書を締結したと発表。プラットフォームの拡大による広告出稿の増加と将来的な収益面での好影響を期待した買いを誘った。両社は2027年春の開始をメドに、TBSテレビのCM枠を同プラットフォームに拠出できるように共同で準備を進める。これまでテレビ広告の取引はオフラインで行われてきたが、各社が同プラットフォームにCM枠を出稿することで、「オンラインかつプログラマティックな取引」が可能になるとし、テレビ広告の新たな価値の創出と運用効率の向上を図る。

■イー・ギャランティ <8771>  1,531円   +24 円 (+1.6%)  本日終値
 イー・ギャランティ<8771>が続伸。1日の取引終了後、ぐんまみらい信用組合(群馬県高崎市)と売掛債権保証サービス「eG保証サービス」、決済サービス「eG Collect」「eG Pay」の紹介に関して業務提携を締結したと発表しており、好材料視された。今回の提携は、ぐんまみらい信用組合が顧客に対して、「eG保証サービス)」や「eG Collect」「eG Pay」の紹介業務を行うもの。販売網の拡大につながることから、業績への貢献を期待した買いが入っているようだ。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

■都築電気 <8157>  3,175円   +30 円 (+1.0%)  本日終値
 都築電気<8157>が反発。この日、クラウド賃貸管理システム「TCloud for Smart賃貸」を来年6月をメドにリリースすると発表しており、好材料視された。「TCloud for Smart賃貸」は、網羅性の高い標準機能に加え、独自業務に対応可能なセミオーダー型サービスとして開発を進めており、主要不動産テックとの標準連携や、定期エンハンス(性能向上)などの高い拡張性が特徴。また、同社が持つ広範なICT対応領域から、導入後も顧客に伴走し、課題発見やソリューションの提案が可能としている。

■三井海洋開発 <6269>  7,750円   +60 円 (+0.8%)  本日終値
 三井海洋開発<6269>が後場終盤に底堅い動きとなった。午後3時ごろ、アフリカ金融公社(AFC)と、FPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)プロジェクト及びその他のアフリカにおける海洋インフラプロジェクトに関する協力協定を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが下値に入ったようだ。今回の協力協定は、海洋インフラ分野における技術・市場調査、金融ソリューションの設計に関するもの。更に将来の潜在的なプロジェクトの開発に関する今後の協力・情報交換を目的に連携体制を構築するとしている。

■エムスリー <2413>  2,268円   +14 円 (+0.6%)  本日終値
 エムスリー<2413>が続伸。大和証券は1日、同社株の投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に引き上げた。目標株価は2000円から2500円に見直した。過去1年間減収が続いたメディカルプラットフォーム事業の製薬マーケティング支援が回復したことにより、収益性が改善していることを評価。同証券では26年3月期の連結営業利益予想を従来の725億円から734億円(会社計画700億円)に上方修正した。第1四半期の好調が維持されれば、通期営業利益は会社計画に対して約30億円上振れると予想している。

■オープンハウスグループ <3288>  7,670円   +47 円 (+0.6%)  本日終値
 オープンハウスグループ<3288>は5日続伸し、上場来高値を更新した。同社は1日、ケネディクス(東京都千代田区)が展開する賃貸戸建て住宅「Kolet(コレット)」の累計供給戸数目標である2万戸達成に向けて協力体制を構築したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。同社はグループのなかで戸建て事業を展開するオープンハウス・ディベロップメント、ホーク・ワン、メルディアのシナジーを発揮することで供給体制を強化し、供給戸数及び供給エリアを拡大するとしている。

■ユナイテッドアローズ <7606>  2,118円   +4 円 (+0.2%)  本日終値
 ユナイテッドアローズ<7606>が続伸。この日、海外向け自社運営の越境ECサイト「ユナイテッドアローズ グローバル オンライン」(UAグローバルオンライン)を正式オープンしたと発表しており、好材料視された。同サイトは、中期経営計画の一環として、海外の顧客に向けて主要ブランドを展開する越境ECサイト。主要ブランドである「UNITED ARROWS」「BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS」をはじめとする約30ブランドのアイテムを展開。同社では、言語・通貨や決済方法を各国向けにローカライズしたオンラインストアを通じて、海外の顧客に対するUアローズの認知度向上と販路拡大を目指している。

株探ニュース

オンラインで簡単。
まずは無料で口座開設

松井証券ならオンラインで申し込みが完結します。
署名・捺印・書類の郵送は不要です。