株価指数先物【寄り前】 いったんショートポジションをニュートラルに近づける動き

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先物

大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 42400 +150 (+0.35%)
TOPIX先物 3075.0 +8.5 (+0.27%)
シカゴ日経平均先物 ―
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 1日の米国市場はレイバーデーの祝日で休場。欧州市場はドイツDAX指数が0.57%上昇、英国FTSE100指数は0.10%上昇、フランスCAC40指数が0.05%上昇した。欧州委員会のフォンデアライエン委員長がウクライナへの多国籍部隊の派遣計画に言及したことで、防衛関連株の上昇が指数を牽引したようである。

 日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比10円高の4万2260円で始まった。寄り付きを安値にロング優勢の動きをみせており、中盤にかけて4万2410円まで買われた。ただし、米国市場が休場で市場参加者は限られ、買い一巡後は4万2350円から4万2400円辺りの狭いレンジで推移。4万2400円でナイトセッションの取引を終えている。

 本日も海外勢のフローが限られるなかで、膠着感の強い相場展開になりそうだ。前日には一時4万1780円まで下落し、4万2070円辺りで推移していた25日移動平均線を割り込む場面もみられたが、その後はショートカバーによって下落幅を縮め、同線を上回って終えていた。ナイトセッションでは小動きながらも4万2130円に上昇してきた25日線を上回って推移しており、ショートを仕掛けにくくさせよう。

 3連休明け後の米国市場の動向を見極めたいところだが、前日の下げでショートに傾いていると考えられるため、ショートカバーを誘う動きが意識されそうだ。前日の陰線部分を埋めてくる展開も考えられるため、オプション権利行使価格の4万2500円を中心とした上下の権利行使価格となる、4万2250円から4万2750円辺りのレンジを想定する。

 8月29日の米国市場は中国の阿里巴巴集団(アリババ・グループ)の報道を受けて半導体株の弱さが目立っていたが、月末に伴う調整売りに加えて、3連休を前にした持ち高調整の動きもあったとみられる。連休明けに底堅い値動きをみせてくる可能性も考えられるため、ショートに傾いているポジションを、いったんニュートラルに近づけておきたい面もありそうだ。

 なお、国内要因としては自民党が本日、参院選の敗北を受けた参院選総括を再協議する。石破茂首相の責任にどの程度触れるかも注目され、総裁選前倒しの機運が高まるようだと、政局不安が短期的にショートを誘う可能性がある。ただし、下へのバイアスが強まる局面では、25日線辺りを支持線としたカバー狙いのスタンスで対応したいところである。

 1日の米VIX指数は16.12(29日は15.36)に上昇した。依然としてボトム圏での推移ではあるが、25日線が位置する15.80辺りを上回っての推移となった。75日線(17.17)辺りまでのリバウンドを意識しておきたいところであり、やや市場心理を神経質にさせそうだ。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で13.77倍に低下した。13.85倍辺りで推移している25日線、75日線を割り込んで始まり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下落影響もあって、13.70倍まで下げる場面もみられた。8月6日につけた直近安値の13.69倍に接近してきたことで、NTショートを巻き戻す動きに向かうかを見極めたいところであろう。

株探ニュース

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