話題株ピックアップ【昼刊】:日東紡、IIJ、エーザイ
投稿:
■日東紡績 <3110> 5,980円 +580 円 (+10.7%) 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ 日東紡績<3110>が全般リスクオフ相場に抗して切り返す展開。前週末29日に下値サポートラインとなっていた75日移動平均線を終値で下抜ける格好となっていたが、きょうは一転して強さを発揮している。前週末引け後、同社は福島事業センター内にガラスクロスの生産設備を増設することを決議したと発表。AIサーバー市場の拡大に伴うスペシャルガラスの需要急増に対応したもので、これを材料視する買いを誘導している。株式需給面では貸株市場を通じた空売りの買い戻しが株価に浮揚力を与えているもようだ。 ■IIJ <3774> 2,999.5円 +221 円 (+8.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率3位 インターネットイニシアティブ<3774>が3日ぶりに急反発した。1日付の日本経済新聞朝刊は、「ゆうちょ銀行がデジタル通貨を2026年度に貯金者向けに発行する」と報じた。ゆうちょ銀行<7182>の利用者は自身の貯金口座に、IIJグループのディーカレットDCP(東京都千代田区)が開発するデジタル通貨「DCJPY」用の口座をひも付け、貯金口座残高のうち希望額を1円=1DCJPYとして発行、入金する仕組みという。IIJに対しては、国内最大規模の貯金額を保有するゆうちょ銀を通じたデジタル通貨の流通拡大と、事業への好影響を期待した買いが入ったようだ。 ■たけびし <7510> 2,093円 +152 円 (+7.8%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位 たけびし<7510>が急反発し年初来高値を更新している。8月29日の取引終了後、9月中間期の連結業績予想について、売上高を491億円から505億円(前年同期比6.1%増)へ、営業利益を15億円から16億円(同12.3%増)へ、純利益を10億円から11億円(同20.1%減)へ上方修正し、あわせて中間配当予想を31円から33円へ引き上げ年68円(前期62円)としたことが好感されている。社会インフラ分野で成長戦略の一つである医療ビジネスが堅調に推移していることに加えて、半導体・デバイス分野で電子部品実装機向け産業用パソコンやセキュリティーカメラのODMビジネスが増加していることなどが要因としている。 ■gumi <3903> 639円 +36 円 (+6.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率7位 gumi<3903>は3日ぶり反発。前週末8月29日取引終了後、25億円の暗号資産「リップル(XRP)」を購入すると発表した。購入期間は9月~来年2月の予定。XRPは、SBIホールディングス<8473>が中核的に推進する国際送金・流動性ネットワーク戦略において重要な役割を担うアセット。このエコシステムに参画することで、自社の金融領域における収益機会の拡大に直結させることを目指す。これが材料視されている。 ■第四北越FG <7327> 4,125円 +145 円 (+3.6%) 11:30現在 第四北越フィナンシャルグループ<7327>は上値指向継続。上場来高値を更新した。前週末8月29日取引終了後、株式分割を実施すると発表した。9月30日を基準日として1株を3株に分割する。これが買い手掛かりとなっている。なお、あわせて株主優待制度の変更も明らかにしたが、株式分割に伴うもので実質的な変更はない。 ■エーザイ <4523> 4,674円 +136 円 (+3.0%) 11:30現在 エーザイ<4523>は5日ぶりに急反発している。同社と米バイオジェンは8月30日、米国食品医薬品局(FDA)が早期アルツハイマー病に対する「レカネマブ」の皮下注射製剤「LEQEMBI IQLIK(レケンビ アイクリック)」について、週1回の維持療法に関する生物製剤承認申請を承認したと発表しており、材料視した買いが入っている。米国で10月6日に発売する。自宅での使用が可能な皮下注射型は患者にとって、治療時間の短縮や通院の負担が軽減できるといった利点がある。エーザイは今期の業績予想への影響は軽微とした。 ■久光製薬 <4530> 4,312円 +105 円 (+2.5%) 11:30現在 久光製薬<4530>が続伸している。8月29日の取引終了後、11月4日出荷分から「サロンパスAe」など27品目を値上げすると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っているようだ。希望小売価格で約3%から30%値上げする。原材料価格や包装材価格などの継続的な高騰に加え、物流費やエネルギーコストなどの諸経費も高止まりの状態が続いており、企業努力だけでは現在の価格を維持することが困難になったことが理由としている。 ■ワークマン <7564> 5,460円 +130 円 (+2.4%) 11:30現在 ワークマン<7564>が底堅い。同社は1日、疲労回復を支援するリカバリーウェア「MEDIHEAL(メディヒール)」について、今年の秋冬商戦において24アイテム200万着を販売すると発表した。昨年の秋冬商戦に比べて10倍の販売計画数という。収益押し上げ効果を期待した買いが株価を支援したようだ。従来の作業客に加えて一般客にも販売ターゲットを拡大。25年秋冬商戦で34億円、26年春夏商戦では330万点で51億円の売り上げを目指す。同社は21年に作業客向けでリカバリーウェアに参入。25年春夏期までに累計で170万着を販売してきた。 ■アストロHD <186A> 686円 +16 円 (+2.4%) 11:30現在 アストロスケールホールディングス<186A>が続伸している。この日の寄り前、子会社アストロスケールが、科学技術振興機構(JST)と、協力衛星を対象とした宇宙空間における燃料補給技術の委託研究契約を締結したと発表しており、好材料視されている。同契約は、内閣府主導で創設されJSTが推進する「経済安全保障重要技術育成プログラム」(通称「K Program」)において、「複数軌道・電気推進への拡張性、国際市場を意図した国産の化学燃料補給技術開発」の研究開発をアストロスケールが正式に受注したもの。なお、アストロスケールは今年1月に同件に採択されていた。 ■魚力 <7596> 2,526円 +51 円 (+2.1%) 11:30現在 魚力<7596>が反発している。8月29日の取引終了後、4月に創業95周年を迎えたことを記念して記念株主優待を実施すると発表したことが好感されている。25年9月末日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、取引先である三陽(福岡市中央区)が取り扱う「あじフライ」(フィレタイプ、6枚入)を贈呈する。 ■松井証券 <8628> 787円 +10 円 (+1.3%) 11:30現在 松井証券<8628>が続伸している。8月29日の取引終了後、未定としていた26年3月期の配当予想について、中間配当を前年同期比3円増の25円にすると発表したことが好感されている。なお、期末配当予想(前年同期18円)は引き続き未定としている。 ■帝人 <3401> 1,273.5円 +12.5 円 (+1.0%) 11:30現在 帝人<3401>が3日ぶりに反発した。同社は前週末8月29日の取引終了後、持ち分法適用関連会社でメタアラミド素材を用いた合成紙やプレスボードの製造・加工・販売を行うデュポン帝人アドバンスドペーパーの株式を、デュポン・ド・ヌムール に譲渡すると発表した。譲渡価額については非開示。26年2月の株式譲渡を予定する。同事業に対して主要原料を供給するデュポンから、アラミドペーパー合弁事業を含むアラミド事業からの撤退に関する意向表明があり、帝人は持ち分を譲渡することを決めた。今回の件の影響を含め、26年3月期の業績予想は精査中。株式市場においては、売却資金を原資とした自社株買いの可能性などが意識され、帝人株のサポート要因となったとみられている。 ■トリケミカル研究所 <4369> 2,571円 -699 円 (-21.4%) 一時ストップ安 11:30現在 東証プライム 下落率トップ トリケミカル研究所<4369>が一時ストップ安。8月29日の取引終了後、26年1月期の連結業績予想について、売上高を260億円から230億円(前期比21.7%増)へ、営業利益を60億5000万円から55億円(同4.6%増)へ、純利益を50億円から48億円(同3.3%減)へ下方修正したことが嫌気されている。先端半導体を中心に需要は堅調に推移しているものの、特定の中国主要顧客の半導体生産体制の効率化により、生産量に対する材料の消費量が大幅に減少する見込みとなったことに加えて、それに伴い顧客における現在の在庫水準も引き下げていく方針であることから、主にHigh-k材料(高誘電率材料)の出荷を中心に想定を下回ることが要因としている。なお、同時に発表した7月中間期決算は、売上高123億7500万円(前年同期比55.2%増)、営業利益31億7700万円(同63.9%増)、純利益27億7600万円(同36.7%増)だった。 ■コンヴァノ <6574> 249円 -40 円 (-13.8%) 11:30現在 コンヴァノ<6574>は大幅続落。東京証券取引所が9月1日から、同社株の信用取引による新規の売り付けと買い付けにかかる委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)にすると発表。これによって個人投資家からの資金流入が細るとの見方から売られている。また、日本証券金融も同日以降、貸借取引自己取引分と非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金担保分20%)にすると発表した。 ■アドバンテスト <6857> 10,615円 -1,060 円 (-9.1%) 11:30現在 東証プライム 下落率2位 アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置大手が大きく売り優勢に傾いている。前週末の米国株市場ではハイテク株を中心に値を下げる銘柄が増えており、エヌビディア が3.3%安で3日続落するなど半導体セクターへの売り圧力が強まった。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は6日ぶりに大幅反落となったことで、きょうの東京市場でも同関連株には逆風が強い。AI半導体関連株については日米ともにここ急速に水準を切り上げてきた反動もあって、目先はバリューエーション調整の動きが意識されている。 ■BTM <5247> 1,002円 +150 円 (+17.6%) ストップ高買い気配 11:30現在 BTM<5247>がストップ高の水準の1002円でカイ気配となっている。同社は前週末8月29日の取引終了後、さくらインターネット<3778>とセールスパートナー契約を締結したと発表しており、好感した買いが集まっている。さくらネットは自社運営の国内データセンターからクラウドサービスを含む各種事業を展開。パートナーネットワークの拡大を進めている。BTMは顧客へのクラウドの選択肢を増やし、最適なソリューションの提供を図る。 ●ストップ高銘柄 Defコン <4833> 306円 +80 円 (+35.4%) ストップ高 11:30現在 エス・サイエンス <5721> 243円 +50 円 (+25.9%) ストップ高買い気配 11:30現在 abc <8783> 442円 +80 円 (+22.1%) ストップ高買い気配 11:30現在 昭和パックス <3954> 3,090円 +500 円 (+19.3%) ストップ高 11:30現在 など、9銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース