株価指数先物【引け後】 4万2500円を中心とした狭いレンジでの推移
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大阪9月限 日経225先物 42500 +200 (+0.47%) TOPIX先物 3068.0 ±0.0 (±0.00%) 日経225先物(9月限)は前日比200円高の4万2500円で取引を終了。寄り付きは4万2510円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万2505円)にサヤ寄せする形から、買い先行で始まった。直後につけた4万2530円を高値に軟化し、前場中盤にかけて4万2260円まで売られる場面もみられた。ただし、売り一巡後はショートカバーが入りプラス圏を回復。前場終盤にかけて朝方につけた高値を突破すると、後場の取引開始直後には4万2610円まで上げ幅を広げた。 買い一巡後は後場中盤にかけて4万2390円まで上げ幅を縮め、終盤にかけて再びロング優勢の流れから4万2560円まで回復。引け間際にはロング解消とみられる動きから上げ幅を縮めており、概ね4万2500円を挟んでの推移であった。 日経225先物は買い先行で始まったが、4万2500円水準で強弱感が対立するなか、前場中盤にかけて戻り待ち狙いのショートに押される形だった。しかし、アドバンテスト<6857>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]、ソフトバンクグループ<9984>[東証P]、ディスコ<6146>[東証P]など、指数インパクトの大きい値がさ株の一角がプラス圏で推移し、後場はショートカバーを誘う動きになったとみられる。 もっとも、エヌビディアの決算を前に、いったんショートポジションをニュートラルに修正する動きが進む一方で、新たにロングポジションを積み上げてくる動きは限られていたのだろう。ショートカバーを誘う動きも後場の寄り付き直後で一巡しており、その後はスキャルピング中心のトレードであった。 ナイトセッションで中心値となる25日移動平均線は4万1980円、ボリンジャーバンドの+1σは4万3020円辺りで推移している。そのため、オプション権利行使価格の4万2500円を挟んだ上下の権利行使価格となる、4万2000円から4万3000円のレンジが意識されやすい。エヌビディアの決算は27日の米国市場の取引終了後に発表されるため、東京市場は時間外取引での初動対応になる。 明日の寄り付きはエヌビディアの動向を受けた資金が集中することで、朝方は荒い値動きになると考えられ、日経225先物は現在のレンジの上限もしくは下限を一気に捉えてくる可能性もありそうだ。ただし、短期的な資金が中心であるため、その後はリバランスの動きが強まるだろう。 米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として重要視するPCEコア価格指数の発表が週末に予定されているほか、来週には雇用統計の発表も控える。米国の9月の利下げの可能性は高まっているものの、指標の結果次第では利下げ期待が後退する可能性もあり、ポジションを傾けにくい。現在のレンジを突破してトレンドを強めてくる展開は期待しづらいところである。 NT倍率は先物中心限月で13.85倍に上昇した。13.79倍とボリンジャーバンドの-1σ(13.78倍)を上回って始まり、75日線(13.85倍)を捉えてきた。中心値である25日線(13.88倍)が射程に入るなか、エヌビディアの決算が評価される局面となれば、NTショートを巻き戻す動きが強まる可能性はありそうだ。 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万4048枚、ソシエテジェネラル証券が1万0688枚、サスケハナ・ホンコンが3448枚、バークレイズ証券が1474枚、SBI証券が1446枚、野村証券が1295枚、モルガンMUFG証券が1175枚、日産証券が1092枚、JPモルガン証券が1064枚、ビーオブエー証券が498枚だった。 TOPIX先物はABNクリアリン証券が2万1124枚、ソシエテジェネラル証券が1万9430枚、JPモルガン証券が4050枚、バークレイズ証券が3907枚、モルガンMUFG証券が2613枚、シティグループ証券が2397枚、ビーオブエー証券が2093枚、野村証券が1345枚、サスケハナ・ホンコンが1058枚だった。 株探ニュース