前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―
投稿:
■鳥羽洋行 <7472> 4,200円 (+190円、+4.7%) 鳥羽洋行 <7472> [東証S]が大幅高で3日続伸。25日取引終了後、6万株(自己株式を除く発行済み株数の1.51%)を上限に26日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表。これが材料視された。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、鳥羽洋行は26日に買い付けを実施し、4万5000株を取得した。 ■ハイブリッド <4260> 408円 (+17円、+4.4%) ハイブリッドテクノロジーズ <4260> [東証G]が大幅高で3日続伸。25日の取引終了後、イノベーションコンサルティング(新規事業開発)と、事業成長を見据えたグロースエンジニアリング(システム開発)を手掛けるflext(東京都中央区)と新規事業開発やシステム開発で業務提携すると発表したことが好感された。実行力の高いflext社と、スケール可能な開発体制を持つハイブリッドが連携することで、顧客企業の新規事業創出をより確実に事業成果へと結びつけ、双方の事業成長に資する体制を構築できると判断したという。なお、同件が25年9月期業績へ与える影響は軽微としている。 ■ネットプロ <7383> 908円 (+37円、+4.3%) 東証プライムの上昇率6位。ネットプロテクションズホールディングス <7383> [東証P]が3日ぶり大幅反発。26日午前10時ごろ、同社の後払い決済サービス「atone」が、ソニーペイメントサービス(東京都港区)の決済サービス「オンラインID決済」とシステム連携すると発表しており、これを好感した買いが入った。今回の連携により、ソニーペイメントサービスの加盟店は「atone」の導入が容易となり、運用負荷が軽減されることになる。両社は23年6月にパートナー契約を締結し、営業面で連携してきたが、今後は決済サービスを通じて協働を加速するとしている。 ■しまむら <8227> 11,090円 (+435円、+4.1%) 東証プライムの上昇率8位。しまむら <8227> [東証P]が大幅反発。25日の取引終了後に発表した8月度(7月21日~8月20日)の月次売上速報で、主力のしまむら業態の既存店売上高が前年同月比1.2%増と5ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。酷暑や大雨、カムチャツカ半島付近の巨大地震による津波警報などの影響を受けたものの、婦人アウター衣料や服飾雑貨が売り上げを伸ばした。婦人アウター衣料では5分袖や7分袖のTシャツの好調に加え、トレンドのチェック柄のシャツやワンピース、スカートなどの秋物が売れ筋となった。また服飾雑貨では、高気温が継続したことで日傘や帽子、アームカバーが伸長した。 ■ハピネット <7552> 6,770円 (+240円、+3.7%) ハピネット <7552> [東証P]が大幅反発。SBI証券が25日、ハピネットの目標株価を6180円から9690円に増額修正した。投資判断は「買い」を継続している。「Nintendo Switch 2(ニンテンドースイッチ・ツー)」が6月に発売されたことに伴い、ハピネットにとっては採算性の高いゲームソフトの販売拡充が予想されると指摘。足もとでモメンタムが良好なトレーディングカード市場を背景にバリュエーションに対する評価も上昇していると指摘する。同証券はハピネットの27年3月期営業利益予想を従来の144億500万円から159億9700万円に引き上げた。 ■エプコ <2311> 800円 (+25円、+3.2%) エプコ <2311> [東証S]が大幅高で5日続伸。同社は25日の取引終了後、7月の連結経常利益が前年同月比2.9倍の6900万円になったと発表したことを評価する買いが入った。1~7月期累計では前年同期比2.1倍の3億500万円になった。同社は住宅の再生可能エネルギー設備の施工やアフターメンテナンスなどを行う「再エネサービス」、住宅会社に代わりオーナーからの相談や要望を受け付ける「メンテナンスサービス」、設備設計に取り組む「設計サービス」を展開する。7月はメンテナンスサービスの大型業務が昨年8月に終了した反動で減益になった一方、再エネサービスの経常損益が1200万円の黒字(前年同月は1600万円の赤字)に転じた。また、建物に関わる情報を一元化するBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)のコンサルティング業務によるスポット利益があった設計サービスも増益になった。 ■技術承継機構 <319A> 5,250円 (+160円、+3.1%) 技術承継機構 <319A> [東証G]が大幅続伸。同社は25日の取引終了後、電源機器の設計・製造・販売を行うアルファーシステム(長野県飯田市)の発行済み株式の100%を取得し子会社化すると発表。これが株価の支援材料となったようだ。取得価額は非開示。アルファーシステムの25年3月期の売上高は4億7800万円、最終利益は6000万円。技術承継機構はアルファーシステムを含む譲受先の経営支援を引き続き進めるとともに、更なる譲受機会の検討を推進していく。 ■第一実 <8059> 2,674円 (+77円、+3.0%) 第一実業 <8059> [東証P]が11日ぶり大幅反発。26日、世界最大級の新エネルギー総合展である「第24回 SMART ENERGY WEEK 秋」内の「SMART GRID EXPO」の特別企画である「ESS-Energy Storage System-World-エネルギー貯蔵技術ワールド」において、新たな蓄電池の接続方法である「DCリンク」のコンセプトモデルを展示すると発表したことが好感された。「DCリンク」は太陽光発電を直流のままダイレクトに蓄電する新しい接続方法で、現在日本で一般的に設計される従来型のACリンクと比べ、10%以上の生涯売電収入の増加が見込める技術。より効率的な充放電による売電収益の増加と初期投資の低減を可能にすることから、特にFIP(フィードインプレミアム)制度への移行を検討している事業者には、同技術が収益性の向上と事業の安定化に貢献するメリットを体感できるとしている。 ■ユカリア <286A> 928円 (+18円、+2.0%) ユカリア <286A> [東証G]が反発。25日の取引終了後、ツナググループ・ホールディングス <6551> [東証S]との戦略的業務提携契約に基づく共同事業の第2弾として、ユカリア子会社のクラーチに対する採用支援を9月に開始すると発表しており、好材料視された。クラーチは、ツナググループによるアセスメントを通じた採用活動の評価、及び効率化と強化に向けた施策の提案・支援を受けることで、持続可能な人材基盤の構築を図る。これにより、共同事業の領域を医療業界から介護業界へ拡大することになる。なお、同件が25年12月期業績に与える影響は軽微としている。 ■クリングル <4884> 485円 (+7円、+1.5%) クリングルファーマ <4884> [東証G]が反発。同社は26日午前11時30分に末梢神経障害に対する肝細胞増殖因子(HGF)を用いた新規再生治療法について慶応義塾大学と共同研究を始めると発表、これを材料視する買いが集まった。末梢神経の再生は回復に一定時間を要するなど克服すべき課題が多いが、生理活性たんぱく質であるHGFには末梢神経の再生を促す効果が期待されている。 ■ALSOK <2331> 1,136.5円 (+14.5円、+1.3%) ALSOK <2331> [東証P]が反発。SMBC日興証券が25日付で投資評価を「2(中立)」から「1(アウトパフォーム)」へ、目標株価を1200円から1400円へ引き上げたことが材料視された。同証券によると、機械警備の価格改定が早ければ27年3月期中に実施されると予想。成長期待の高まりにより、セコム <9735> [東証P]とのバリュエーション格差は縮小していくだろうとしている。 ※26日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース