前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―
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■Defコン <4833> 160円 (+50円、+45.5%) ストップ高 Def consulting <4833> [東証G]がストップ高。 デジタルトランスフォーメーション(DX)導入支援ビジネスを展開するが、業績は前期まで7期連続営業赤字と低迷が続いている。そうしたなか、25日取引終了後に新たな事業として、 ビットコインの早期備蓄など「ビットコイントレジャリー事業」を開始することを発表しており、これを手掛かり材料に短期資金が流入した。テクニカル的にも、日足一目均衡表の雲を気配値のまま突き抜ける形となっており思惑買いを誘った。 ■情報戦略テク <155A> 1,015円 (+150円、+17.3%) ストップ高 情報戦略テクノロジー <155A> [東証G]がストップ高。大手企業を対象にデジタルトランスフォーメーション(DX)内製化支援ビジネスを展開しており、M&A効果も発現しトップラインの伸びが顕著となっている。7月下旬を境に上昇基調を強め、今月1日と6日のザラ場に1000円トビ台で2点天井をつけた形となっていたが、火種は消えず、700円台後半から800円台前半のもみ合いを経て、再び投資資金の攻勢が強まった。空売りも高水準で日証金では貸株注意喚起対象となっており、需給相場に発展する素地も内包していた。 ■成友興業 <9170> 2,820円 (+272円、+10.7%) 成友興業 <9170> [名証M]が急反騰。26日正午ごろ、25年9月期の連結業績予想について、営業利益を8億8000万円から11億円(前期比33.7%増)へ、純利益を4億9700万円から6億円(同25.5%増)へ上方修正したことが好感された。建設事業で、今期は手間がかかる割には収益性の低い小規模工事の受注を多数抑制したため、売上高は170億円から150億円(同9.3%増)へ下方修正したものの、その結果収益性の改善が図られたことが寄与した。また環境事業で、DME工法(乾式磁力選別)により浄化された土壌の現場利用量の増加が二次処理費の削減につながり利益率が改善した。 ■QPS研究所 <5595> 1,953円 (+170円、+9.5%) QPS研究所 <5595> [東証G]が続急伸。SMBC日興証券が25日、QPS研究所の目標株価を1800円から2600円に引き上げた。投資評価は「1」を継続している。防衛省の衛星コンステレーション予算の影響については一定程度、株価に織り込まれたとの見方を示す一方、海外防衛 案件向けは28年5月期から本格化し、徐々に拡大すると予想。開拓余地も大きく、今後の焦点になると指摘する。 ■アエリア <3758> 385円 (+31円、+8.8%) アエリア <3758> [東証S]が3日続急伸。オンラインゲームなどスマートフォンコンテンツの開発・配信やキャラクターグッズ販売、不動産事業を多角的に展開するが、AIチャットアプリの配信などAI関連分野にも布石を打っている。子会社のエアネットがデータセンターを利用したサーバーシステムの開発・運用サービスを展開し、収益に貢献しており、データセンター関連の切り口でも注目されている。25年12月期は営業利益7億円(前期は4200万円の赤字)と回復色を鮮明とする見通し。株価に値ごろ感があり出来高流動性にも富むことから、上値を見込んだ投資資金の攻勢が勢いを増していた。 ■ワクー <4937> 1,185円 (+72円、+6.5%) Waqoo <4937> [東証G]が急反発。同社は26日午前11時ごろ、子会社のセルプロジャパンが販売する化粧品「メディカセル HA ステムセラム(メディカセル)」が、ショッピングチャンネルQVCで再度完売したと発表しており、これが株価を刺激したようだ。メディカセルは、稀少なヒト羊膜(ようまく)由来幹細胞順化培養液が50%配合された美容液。セルプロジャパンは今後もメディカセルの姉妹商品の企画開発や新たな販売チャネルの拡充などを通じ、多くの顧客に高品質な美容体験を提供するとしている。 ■Gセキュリ <4417> 3,475円 (+205円、+6.3%) グローバルセキュリティエキスパート <4417> [東証G]が続急伸。同社は25日、じもとホールディングス <7161> [東証S]傘下のきらやか銀行と、地方企業へのサイバーセキュリティーサービスの提供に関して業務提携したと発表。これが引き続き材料視されたようだ。この業務提携は、きらやか銀行が商圏とする山形県の企業約5万2000社に対し、 サイバーセキュリティーサービスの提供を目指すもの。地方都市へのサービス提供を加速する取り組みで、更に他の地方都市への展開の足掛かりになるとしている。 ■児玉化 <4222> 935円 (+54円、+6.1%) 児玉化学工業 <4222> [東証S]が急伸。住宅や自動車向けを主力とするプラスチック成形加工メーカーで、自動車やトラックの内外装部品などのOEMメーカーとして高い競争力を持っている。金属加工メーカーの買収に伴いトップラインの拡大が目覚ましく、投資有価証券売却などの寄与もあって利益も押し上げられている。投資指標面ではPBR0.5倍台で割安感が際立っていた。2018年10月以来約7年ぶりの4ケタ大台復帰が視野に入っていた。 ■ヤマト <1967> 2,164円 (+116円、+5.7%) ヤマト <1967> [東証S]が急反発。26日午後3時ごろ、自社株280万株(消却前発行済み株数の10.40%)を9月10日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお消却後の発行済み株数は2412万7652株となる。 ■ジーデップ <5885> 3,365円 (+180円、+5.7%) ジーデップ・アドバンス <5885> [東証S]が続急伸。ディープラーニングなどAI領域でハイレベルな処理を可能とするハードとソフトの開発・運用を展開する。米エヌビディアのエリートパートナーの認定を獲得しており、エヌビディア関連の一角としても存在感を示す。そうしたなか、25日取引終了後に最新の高性能GPUである「NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Server Edition」を搭載した「NVIDIA RTX PRO サーバー」の提供を開始したことを発表、これを材料視する買いを引き寄せた。 ■インテグラル <5842> 4,005円 (+195円、+5.1%) インテグラル <5842> [東証G]が4日続急伸。26日、ロイター通信がTOPPANホールディングス <7911> [東証P]傘下の半導体フォトマスクメーカー、テクセンドフォトマスクが年内の新規株式公開(IPO)を目指し、「9月初旬にも金融庁に有価証券届出書を提出することが分かった」と報じた。テクセンドフォトマスクにはTOPPANが50.1%、インテグラルが49.9%出資している。インテグラルは保有株の一部を売却する見通しだとも伝えており、報道に反応した買いが株価を押し上げた。TOPPANの株価は26日朝安後に切り返していた。記事によると、上場時の時価総額は300億円規模を目指すとしている。 ■サイエンスA <4412> 1,353円 (+63円、+4.9%) サイエンスアーツ <4412> [東証G]が大幅高で3日続伸。26日午前11時30分ごろ、ライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom(バディコム)」が茨木市消防本部に、全国の消防本部として初めて主連絡手段として正式採用されたと発表しており、好材料視された。茨木市消防本部では、消防救急デジタル無線が不感地域となる山間部が市内の約半分を占めていたことに加え、市街地でも不感地域が多いことや、音声が聞き取りづらいことで、情報連携に課題を抱えていたという。今回の「Buddycom」の採用により、消防出動時における情報共有のスピードと正確性が大幅に向上。また、従来の無線機では難しかった音声の即時録音・再生や位置情報による隊員の把握、更には映像を通じた状況確認までリアルタイムかつ多角的な情報伝達が可能となったとしている。 ※26日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース