話題株ピックアップ【夕刊】(3):アエリア、ワクー、児玉化

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材料

■成友興業 <9170>  2,820円   +272 円 (+10.7%)  本日終値
 成友興業<9170>が後場上げ幅を拡大。正午ごろ、25年9月期の連結業績予想について、営業利益を8億8000万円から11億円(前期比33.7%増)へ、純利益を4億9700万円から6億円(同25.5%増)へ上方修正したことが好感された。建設事業で、今期は手間がかかる割には収益性の低い小規模工事の受注を多数抑制したため、売上高は170億円から150億円(同9.3%増)へ下方修正したものの、その結果収益性の改善が図られたことが寄与した。また環境事業で、DME工法(乾式磁力選別)により浄化された土壌の現場利用量の増加が二次処理費の削減につながり利益率が改善した。

■アエリア <3758>  385円   +31 円 (+8.8%)  本日終値
 アエリア<3758>が続急伸で新高値。オンラインゲームなどスマートフォンコンテンツの開発・配信やキャラクターグッズ販売、不動産事業を多角的に展開するが、AIチャットアプリの配信などAI関連分野にも布石を打っている。子会社のエアネットがデータセンターを利用したサーバーシステムの開発・運用サービスを展開し、収益に貢献しており、データセンター関連の切り口でも注目されている。25年12月期は営業利益7億円(前期は4200万円の赤字)と回復色を鮮明とする見通し。株価に値ごろ感があり出来高流動性にも富むことから、上値を見込んだ投資資金の攻勢が勢いを増している。

■Waqoo <4937>  1,185円   +72 円 (+6.5%)  本日終値
 Waqoo<4937>が後場急伸。同社はきょう午前11時ごろ、子会社のセルプロジャパンが販売する化粧品「メディカセル HA ステムセラム(メディカセル)」が、ショッピングチャンネルQVCで再度完売したと発表しており、これが株価を刺激したようだ。メディカセルは、稀少なヒト羊膜(ようまく)由来幹細胞順化培養液が50%配合された美容液。セルプロジャパンは今後もメディカセルの姉妹商品の企画開発や新たな販売チャネルの拡充などを通じ、多くの顧客に高品質な美容体験を提供するとしている。

■児玉化学工業 <4222>  935円   +54 円 (+6.1%)  本日終値
 児玉化学工業<4222>が急騰。住宅や自動車向けを主力とするプラスチック成形加工メーカーで、自動車やトラックの内外装部品などのOEMメーカーとして高い競争力を持っている。金属加工メーカーの買収に伴いトップラインの拡大が目覚ましく、投資有価証券売却などの寄与もあって利益も押し上げられている。投資指標面ではPBR0.5倍台で割安感が際立つ。2018年10月以来約7年ぶりの4ケタ大台復帰が視野に入っている。

■ジーデップ・アドバンス <5885>  3,365円   +180 円 (+5.7%)  本日終値
 ジーデップ・アドバンス<5885>が続伸、調整一巡から再び上値指向に転じている。ディープラーニングなどAI領域でハイレベルな処理を可能とするハードとソフトの開発・運用を展開する。米エヌビディアのエリートパートナーの認定を獲得しており、エヌビディア関連の一角としても存在感を示す。そうしたなか、25日取引終了後に最新の高性能GPUである「NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Server Edition」を搭載した「NVIDIA RTX PRO サーバー」の提供を開始したことを発表、これを材料視する買いを引き寄せた。

■サイエンスアーツ <4412>  1,353円   +63 円 (+4.9%)  本日終値
 サイエンスアーツ<4412>が後場上げ幅を拡大。午前11時30分ごろ、ライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom(バディコム)」が茨木市消防本部に、全国の消防本部として初めて主連絡手段として正式採用されたと発表しており、好材料視された。茨木市消防本部では、消防救急デジタル無線が不感地域となる山間部が市内の約半分を占めていたことに加え、市街地でも不感地域が多いことや、音声が聞き取りづらいことで、情報連携に課題を抱えていたという。今回の「Buddycom」の採用により、消防出動時における情報共有のスピードと正確性が大幅に向上。また、従来の無線機では難しかった音声の即時録音・再生や位置情報による隊員の把握、更には映像を通じた状況確認までリアルタイムかつ多角的な情報伝達が可能となったとしている。

■鳥羽洋行 <7472>  4,200円   +190 円 (+4.7%)  本日終値
 鳥羽洋行<7472>は3日続伸。25日取引終了後、6万株(自己株式を除く発行済み株数の1.51%)を上限に26日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表。これが材料視された。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、鳥羽洋行は26日に買い付けを実施し、4万5000株を取得した。

■ハイブリッド <4260>  408円   +17 円 (+4.4%)  本日終値
 ハイブリッドテクノロジーズ<4260>が3日続伸。25日の取引終了後、イノベーションコンサルティング(新規事業開発)と、事業成長を見据えたグロースエンジニアリング(システム開発)を手掛けるflext(東京都中央区)と新規事業開発やシステム開発で業務提携すると発表したことが好感された。実行力の高いflext社と、スケール可能な開発体制を持つハイブリッドが連携することで、顧客企業の新規事業創出をより確実に事業成果へと結びつけ、双方の事業成長に資する体制を構築できると判断したという。なお、同件が25年9月期業績へ与える影響は軽微としている。

■エプコ <2311>  800円   +25 円 (+3.2%)  本日終値
 エプコ<2311>が5日続伸。同社は25日の取引終了後、7月の連結経常利益が前年同月比2.9倍の6900万円になったと発表したことを評価する買いが入った。1~7月期累計では前年同期比2.1倍の3億500万円になった。同社は住宅の再生可能エネルギー設備の施工やアフターメンテナンスなどを行う「再エネサービス」、住宅会社に代わりオーナーからの相談や要望を受け付ける「メンテナンスサービス」、設備設計に取り組む「設計サービス」を展開する。7月はメンテナンスサービスの大型業務が昨年8月に終了した反動で減益になった一方、再エネサービスの経常損益が1200万円の黒字(前年同月は1600万円の赤字)に転じた。また、建物に関わる情報を一元化するBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)のコンサルティング業務によるスポット利益があった設計サービスも増益になった。

■クリングルファーマ <4884>  485円   +7 円 (+1.5%)  本日終値
 クリングルファーマ<4884>が後場一段高。同社は26日午前11時30分に末梢神経障害に対する肝細胞増殖因子(HGF)を用いた新規再生治療法について慶応義塾大学と共同研究を始めると発表、これを材料視する買いが集まった。末梢神経の再生は回復に一定時間を要するなど克服すべき課題が多いが、生理活性たんぱく質であるHGFには末梢神経の再生を促す効果が期待されている。

●ストップ高銘柄
 ウィルソンW <9610>  280円   +80 円 (+40.0%) ストップ高   本日終値
 アルファクス <3814>  314円   +80 円 (+34.2%) ストップ高   本日終値
 Jエスコム <3779>  409円   +80 円 (+24.3%) ストップ高   本日終値
 FLネット <9241>  4,825円   +700 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値
 誠建設工業 <8995>  1,086円   +150 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 堀田丸正 <8105>  590円   -150 円 (-20.3%) ストップ安   本日終値
 AppBank <6177>  422円   -100 円 (-19.2%) ストップ安   本日終値
 イオレ <2334>  8,180円   -1,500 円 (-15.5%) ストップ安   本日終値
 ガイアックス <3775>  572円   -100 円 (-14.9%) ストップ安   本日終値
 以上、4銘柄

株探ニュース

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