話題株ピックアップ【夕刊】(2):ALSOK、フージャース、ポート
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■ALSOK <2331> 1,136.5円 +14.5 円 (+1.3%) 本日終値 ALSOK<2331>は反発。SMBC日興証券が25日付で投資評価を「2(中立)」から「1(アウトパフォーム)」へ、目標株価を1200円から1400円へ引き上げたことが材料視された。同証券によると、機械警備の価格改定が早ければ27年3月期中に実施されると予想。成長期待の高まりにより、セコム<9735>とのバリュエーション格差は縮小していくだろうとしている。 ■フージャース <3284> 1,287円 +11 円 (+0.9%) 本日終値 フージャースホールディングス<3284>は小幅高。同社は18日取引終了後、公募増資と自己株式処分などを行うことを発表しており、この日から発行・処分価格決定期間に入っている。このため、神経質な値動きとなっている。同社は、415万2200株の公募と50万株の自己株処分、上限69万7800株のオーバーアロットメントによる売り出しを予定している。 ■ポート <7047> 2,337円 +10 円 (+0.4%) 本日終値 ポート<7047>が大幅高で3日続伸し年初来高値を更新した。25日の取引終了後に、ステーブルコイン市場における成約支援事業へ参入すると発表したことが好感された。JPYC(東京都千代田区)が金融庁からステーブルコインの発行に必要な資金移動業者の登録を受けるなどしたことで、日本でもステーブルコイン市場が急速に普及すると見込んでおり、先行者としての優位性を獲得するために早期に参入する。ステーブルコイン発行者または取扱事業者に対して、利用者拡大を目的とした成約支援事業を展開する予定で、ユーザーの口座開設や初回購入などの成約時点課金(ショット型契約)と、ユーザーの取引量・利用量に応じたレベニューシェア(ストック型契約)の2つの収益モデルを計画している。なお、同件が業績に与える影響は現時点では軽微としている。 ■スミダコーポレーション <6817> 1,059円 +3 円 (+0.3%) 本日終値 スミダコーポレーション<6817>は小動き。25日取引終了後、欧州子会社が独Schmidbauer社の発行済み株式80%を取得し、子会社化すると発表した。Schmidbauerは大型コイルに特化した製品を専門に開発・製造・販売を手掛ける。高出力用途や再生可能エネルギー、防衛、特殊車両などの分野で大きな成長可能性を有しているという。 ■第一工業製薬 <4461> 5,270円 -590 円 (-10.1%) 本日終値 東証プライム 下落率2位 第一工業製薬<4461>は3日ぶりに急反落。同社は25日の取引終了後、100万株の自己株式の処分及び既存株主による33万7400株の売り出しと、上限20万600株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表した。需給悪化を嫌気した売りが膨らんだ。処分・売り出し価格は9月2日から5日までのいずれかの日に決定。手取り概算で57億1781万円を調達する予定で、うち24億8900万円を四日市工場霞地区におけるリチウムイオン二次電池負極用水系複合接着剤の生産能力増強に向けた設備投資資金に、5億4200万円を同地区における低誘電樹脂材料の設備投資資金に、残額を長期借入金の返済資金に充当する。朝日生命保険など大株主の売り出しを通じ、TOPIXへの組み入れ維持に必要な浮動株比率の向上も狙っている。 ■日産自動車 <7201> 340.3円 -22.7 円 (-6.3%) 本日終値 東証プライム 下落率5位 日産自動車<7201>が急落。ロイター通信が25日、独メルセデス・ベンツの年金信託が、保有する日産自株の3.8%を売却すると報じた。需給悪化を警戒した売りが膨らんだようだ。売出価格は1株337円50銭~345円の予定という。 ■ミスミグループ本社 <9962> 2,315円 -8.5 円 (-0.4%) 本日終値 ミスミグループ本社<9962>がしっかり。同社は26日、自社ECサイトへの問い合わせに対応する生成AIを活用したチャットボットを本格導入すると発表した。回答までの待ち時間をオペレーターによる従来の対応と比べ、平均98~97%削減できるという。今回導入するチャットボットは3000万点以上の商品に関する仕様確認・商品選定相談へ対応する技術サポート機能と、注文ごとのキャンセル・変更・返品の可否を判定するカスタマーサービス機能を持っている。ミスミGはFA・金型部品専門商社が中核で、技術サポート関係だけで国内年間10万件の商品問い合わせがある。 ■Defコン <4833> 160円 +50 円 (+45.5%) ストップ高 本日終値 Def consulting<4833>が続急騰。デジタルトランスフォーメーション(DX)導入支援ビジネスを展開するが、業績は前期まで7期連続営業赤字と低迷が続いている。そうしたなか、25日取引終了後に新たな事業として、ビットコインの早期備蓄など「ビットコイントレジャリー事業」を開始することを発表しており、これを手掛かり材料に短期資金が流入した。テクニカル的にも、日足一目均衡表の雲を気配値のまま突き抜ける形となっており思惑買いを誘った。 ■情報戦略テクノロジー <155A> 1,015円 +150 円 (+17.3%) ストップ高 本日終値 情報戦略テクノロジー<155A>がストップ高。大手企業を対象にデジタルトランスフォーメーション(DX)内製化支援ビジネスを展開しており、M&A効果も発現しトップラインの伸びが顕著となっている。7月下旬を境に上昇基調を強め、今月1日と6日のザラ場に1000円トビ台で2点天井をつけた形となっていたが、火種は消えず、700円台後半から800円台前半のもみ合いを経て、再び投資資金の攻勢が強まった。空売りも高水準で日証金では貸株注意喚起対象となっており、需給相場に発展する素地も内包している。 株探ニュース