話題株ピックアップ【昼刊】:ネットプロ、しまむら、技術承継機構

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■ネットプロ <7383>  911円   +40 円 (+4.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 ネットプロテクションズホールディングス<7383>が大幅高で3日ぶりに反発している。午前10時ごろ、同社の後払い決済サービス「atone」が、ソニーペイメントサービス(東京都港区)の決済サービス「オンラインID決済」とシステム連携すると発表しており、これを好感した買いが入っている。今回の連携により、ソニーペイメントサービスの加盟店は「atone」の導入が容易となり、運用負荷が軽減されることになる。両社は23年6月にパートナー契約を締結し、営業面で連携してきたが、今後は決済サービスを通じて協働を加速するとしている。

■しまむら <8227>  11,100円   +445 円 (+4.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 しまむら<8227>が反発している。25日の取引終了後に発表した8月度(7月21日~8月20日)の月次売上速報で、主力のしまむら業態の既存店売上高が前年同月比1.2%増と5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。酷暑や大雨、カムチャツカ半島付近の巨大地震による津波警報などの影響を受けたものの、婦人アウター衣料や服飾雑貨が売り上げを伸ばした。婦人アウター衣料では5分袖や7分袖のTシャツの好調に加え、トレンドのチェック柄のシャツやワンピース、スカートなどの秋物が売れ筋となった。また服飾雑貨では、高気温が継続したことで日傘や帽子、アームカバーが伸長した。

■技術承継機構 <319A>  5,260円   +170 円 (+3.3%)  11:30現在
 技術承継機構<319A>が続伸している。同社は25日の取引終了後、電源機器の設計・製造・販売を行うアルファーシステム(長野県飯田市)の発行済み株式の100%を取得し子会社化すると発表。これが株価の支援材料となったようだ。取得価額は非開示。アルファーシステムの25年3月期の売上高は4億7800万円、最終利益は6000万円。技術承継機構はアルファーシステムを含む譲受先の経営支援を引き続き進めるとともに、更なる譲受機会の検討を推進していく。

■第一実業 <8059>  2,666円   +69 円 (+2.7%)  11:30現在
 第一実業<8059>が11日ぶりに反発している。この日、世界最大級の新エネルギー総合展である「第24回 SMART ENERGY WEEK 秋」内の「SMART GRID EXPO」の特別企画である「ESS-Energy Storage System-World-エネルギー貯蔵技術ワールド」において、新たな蓄電池の接続方法である「DCリンク」のコンセプトモデルを展示すると発表したことが好感されている。「DCリンク」は太陽光発電を直流のままダイレクトに蓄電する新しい接続方法で、現在日本で一般的に設計される従来型のACリンクと比べ、10%以上の生涯売電収入の増加が見込める技術。より効率的な充放電による売電収益の増加と初期投資の低減を可能にすることから、特にFIP(フィードインプレミアム)制度への移行を検討している事業者には、同技術が収益性の向上と事業の安定化に貢献するメリットを体感できるとしている。

■ポート <7047>  2,378円   +51 円 (+2.2%)  11:30現在
 ポート<7047>が大幅高で3日続伸し年初来高値を更新している。25日の取引終了後に、ステーブルコイン市場における成約支援事業へ参入すると発表したことが好感されている。JPYC(東京都千代田区)が金融庁からステーブルコインの発行に必要な資金移動業者の登録を受けるなどしたことで、日本でもステーブルコイン市場が急速に普及すると見込んでおり、先行者としての優位性を獲得するために早期に参入する。ステーブルコイン発行者または取扱事業者に対して、利用者拡大を目的とした成約支援事業を展開する予定で、ユーザーの口座開設や初回購入などの成約時点課金(ショット型契約)と、ユーザーの取引量・利用量に応じたレベニューシェア(ストック型契約)の2つの収益モデルを計画している。なお、同件が業績に与える影響は現時点では軽微としている。

■ALSOK <2331>  1,144.5円   +22.5 円 (+2.0%)  11:30現在
 ALSOK<2331>は反発。SMBC日興証券が25日付で投資評価を「2(中立)」から「1(アウトパフォーム)」へ、目標株価を1200円から1400円へ引き上げたことが材料視されている。同証券によると、機械警備の価格改定が早ければ27年3月期中に実施されると予想。成長期待の高まりにより、セコム<9735>とのバリュエーション格差は縮小していくだろうとしている。

■第一工業製薬 <4461>  5,370円   -490 円 (-8.4%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 第一工業製薬<4461>は3日ぶりに急反落している。同社は25日の取引終了後、100万株の自己株式の処分及び既存株主による33万7400株の売り出しと、上限20万600株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表した。需給悪化を嫌気した売りが膨らんでいる。処分・売り出し価格は9月2日から5日までのいずれかの日に決定。手取り概算で57億1781万円を調達する予定で、うち24億8900万円を四日市工場霞地区におけるリチウムイオン二次電池負極用水系複合接着剤の生産能力増強に向けた設備投資資金に、5億4200万円を同地区における低誘電樹脂材料の設備投資資金に、残額を長期借入金の返済資金に充当する。朝日生命保険など大株主の売り出しを通じ、TOPIXへの組み入れ維持に必要な浮動株比率の向上も狙っている。

■パルHD <2726>  5,070円   -10 円 (-0.2%)  11:30現在
 パルグループホールディングス<2726>がしっかり。25日の取引終了後に発表した7月度の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比4.4%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが株価を下支えしている。ネット通販既存店が同11.6%増となり牽引したほか、小売既存店も同2.4%増と伸長。猛暑が続き、盛夏商品を中心に順調に売り上げを伸ばした。なお、全店売上高は同17.5%増だった。

■Defコン <4833>  160円   +50 円 (+45.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 Def consulting<4833>が続急騰。株価100円近辺の超低位株に属するが、目先買い人気が集中しカイ気配スタートで一気に水準を切り上げている。デジタルトランスフォーメーション(DX)導入支援ビジネスを展開するが、業績は前期まで7期連続営業赤字と低迷が続いている。そうしたなか、25日取引終了後に新たな事業として、ビットコインの早期備蓄など「ビットコイントレジャリー事業」を開始することを発表しており、これを手掛かり材料に短期資金が流入した。テクニカル的にも、日足一目均衡表の雲を気配値のまま突き抜ける形となっており思惑買いを誘っている。

■情報戦略テクノロジー <155A>  1,015円   +150 円 (+17.3%) ストップ高   11:30現在
 情報戦略テクノロジー<155A>の上げ足鮮烈、寄り付き時点で一気にストップ高の1015円まで買われた。大手企業を対象にデジタルトランスフォーメーション(DX)内製化支援ビジネスを展開しており、M&A効果も発現しトップラインの伸びが顕著となっている。7月下旬を境に上昇基調を強め、今月1日と6日のザラ場に1000円トビ台で2点天井をつけた形となっていたが、火種は消えず、700円台後半から800円台前半のもみ合いを経て、再び投資資金の攻勢が強まった。空売りも高水準で日証金では貸株注意喚起対象となっており、需給相場に発展する素地も内包している。

■アエリア <3758>  382円   +28 円 (+7.9%)  11:30現在
 アエリア<3758>が続急伸で新高値。商い増勢のなか一時13%高と値を飛ばし400円ちょうどまで水準を切り上げる場面があった。オンラインゲームなどスマートフォンコンテンツの開発・配信やキャラクターグッズ販売、不動産事業を多角的に展開するが、AIチャットアプリの配信などAI関連分野にも布石を打っている。子会社のエアネットがデータセンターを利用したサーバーシステムの開発・運用サービスを展開し、収益に貢献しており、データセンター関連の切り口でも注目されている。25年12月期は営業利益7億円(前期は4200万円の赤字)と回復色を鮮明とする見通し。株価に値ごろ感があり出来高流動性にも富むことから、上値を見込んだ投資資金の攻勢が勢いを増している。

■児玉化学工業 <4222>  950円   +69 円 (+7.8%)  11:30現在
 児玉化学工業<4222>が急騰、一時85円高の966円まで駆け上がる場面があった。住宅や自動車向けを主力とするプラスチック成形加工メーカーで、自動車やトラックの内外装部品などのOEMメーカーとして高い競争力を持っている。金属加工メーカーの買収に伴いトップラインの拡大が目覚ましく、投資有価証券売却などの寄与もあって利益も押し上げられている。投資指標面ではPBR0.5倍台で割安感が際立つ。2018年10月以来約7年ぶりの4ケタ大台復帰が視野に入っている。

■ハイブリッド <4260>  414円   +23 円 (+5.9%)  11:30現在
 ハイブリッドテクノロジーズ<4260>が3日続伸している。25日の取引終了後、イノベーションコンサルティング(新規事業開発)と、事業成長を見据えたグロースエンジニアリング(システム開発)を手掛けるflext(東京都中央区)と新規事業開発やシステム開発で業務提携すると発表したことが好感されている。実行力の高いflext社と、スケール可能な開発体制を持つハイブリッドが連携することで、顧客企業の新規事業創出をより確実に事業成果へと結びつけ、双方の事業成長に資する体制を構築できると判断したという。なお、同件が25年9月期業績へ与える影響は軽微としている。

■ジーデップ・アドバンス <5885>  3,370円   +185 円 (+5.8%)  11:30現在
 ジーデップ・アドバンス<5885>が続伸、調整一巡から再び上値指向に転じている。ディープラーニングなどAI領域でハイレベルな処理を可能とするハードとソフトの開発・運用を展開する。米エヌビディアのエリートパートナーの認定を獲得しており、エヌビディア関連の一角としても存在感を示す。そうしたなか、25日取引終了後に最新の高性能GPUである「NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Server Edition」を搭載した「NVIDIA RTX PRO サーバー」の提供を開始したことを発表、これを材料視する買いを引き寄せている。

■鳥羽洋行 <7472>  4,165円   +155 円 (+3.9%)  11:30現在
 鳥羽洋行<7472>は3日続伸。25日取引終了後、6万株(自己株式を除く発行済み株数の1.51%)を上限に26日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表。これが材料視されている。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、鳥羽洋行は26日に買い付けを実施し、4万5000株を取得した。

●ストップ高銘柄
 Jエスコム <3779>  409円   +80 円 (+24.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 FLネット <9241>  4,825円   +700 円 (+17.0%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 堀田丸正 <8105>  590円   -150 円 (-20.3%) ストップ安売り気配   11:30現在
 AppBank <6177>  422円   -100 円 (-19.2%) ストップ安売り気配   11:30現在
 イオレ <2334>  8,180円   -1,500 円 (-15.5%) ストップ安   11:30現在
 以上、3銘柄

株探ニュース

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