株価指数先物【寄り前】 4万2500円辺りでの攻防が意識される

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先物

大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 42530 -240 (-0.56%)
TOPIX先物 3090.0 -13.0 (-0.41%)
シカゴ日経平均先物 42540 -230
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 25日の米国市場はNYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。NYダウは前週末にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を受けた、利下げ観測の高まりを背景に史上最高値を更新した後で、主力株に利益確定の売りが出た。29日にはFRBがインフレ指標として重視するコアPCE価格指数の発表を控えていることも投資家心理を神経質にさせた。

 S&P500業種別指数は自動車・同部品、メディア、半導体・同製造装置が上昇した一方で、運輸、食品・飲料・タバコ、家庭用品・パーソナル用品の弱さが目立った。NYダウ構成銘柄では、エヌビディア、ナイキ、シェブロンが買われた。半面、メルク、アムジェン、コカ・コーラ、シャーウィン・ウィリアムズ、プロクター・アンド・ギャンブルが軟調。

 シカゴ日経平均先物清算値は大阪比230円安の4万2540円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比40円安の4万2730円で始まった。その後は4万2580円~4万2670円辺りで保ち合いを継続。4万2750円まで下落幅を縮める場面もみられたが、米国市場の取引開始後は終盤にかけて弱含みの展開が続いた。終了間際に4万2510円まで売られ、4万2530円とナイトセッションの安値圏で取引を終えている。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになろう。オプション権利行使価格の4万2500円から4万2750円の狭いレンジでの推移となり、ボリンジャーバンドの+1σ(4万2960円)から下放れる形となった。米国市場の下落は前週末の大幅な上昇に対する反動安であり、積極的なショートは限られるとみられるが、4万2500円辺りでの攻防が意識されるなかでは、押し目待ち狙いのロングも手控えられそうだ。

 エヌビディアは、ロボット開発向け人工知能(AI)半導体「ジェットソンAGXソー」の販売を始めたと報じられている。27日には決算発表を控えていることもあり、ショートを仕掛けにくくさせよう。昨日はアドバンテスト<6857>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]がプラス圏で終えていたこともあり、引き続き指数インパクトの大きい値がさハイテク株にらみの展開が見込まれる。

 そのため、オプション権利行使価格の4万2500円を中心とした上下の権利行使価格となる、4万2250円から4万2750円のレンジを想定する。4万2500円処で底堅さがみられる局面では+1σに接近する場面もありそうだが、4万3000円近辺では上値の重さが意識されやすいとみられ、戻り待ち狙いのショートに向かわせよう。

 25日の米VIX指数は14.79(22日は14.22)に上昇した。22日には16.83まで上昇した後に、25日移動平均線(15.95)を割り込み、14.21まで下げる場面もみられた。昨年12月以来の水準に低下するなかで、昨日は反動高といったところであり、リスク選好の状況に大きな変化はないとみておきたい。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で13.78倍に上昇した。一時13.85倍をつけたが、75日線(13.85倍)に上値を抑えられる形となった。相対的にTOPIX型の弱さが目立ったものの、先週末に大きく低下したリバランスにとどまっていた。方向性としてはNTショートに振れやすい状況とみられるが、エヌビディアの決算を前に、ハイテク株の底堅さが意識されてくると、再び75日線を捉える場面がありそうだ。

株探ニュース

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