話題株ピックアップ【夕刊】(2):岩井コスモ、ポート、キッツ
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■岩井コスモ <8707> 2,661円 +49 円 (+1.9%) 本日終値 岩井コスモホールディングス<8707>が3日続伸し、2006年以来の高値圏で推移している。同社は前週末22日の取引終了後、26年3月期の中間配当予定額に関し、60円とする予定だと発表した。前期の中間配当は20円だった。増配予想を好感した買いが入った。期末配当予想は未定とした。 ■ポート <7047> 2,327円 +37 円 (+1.6%) 本日終値 ポート<7047>は続伸。前週末22日取引終了後、春日博文代表取締役社長CEOによる自社株式の取得を明らかにした。5月に公表した中期経営計画「ODYSSEY800」の達成に向けて自らの強い経営へのコミットメントを示すため。取得方法は市場買い付け。取得価額の総額は「1億円(上限)」で、時期は「2025年5月、2025年8月(予定)」としている。これが手掛かりとなった。 ■キッツ <6498> 1,502円 +22 円 (+1.5%) 本日終値 キッツ<6498>が3日続伸。大和証券は22日、同社株の投資判断「2(アウトパフォーム)」を継続するとともに、目標株価を1500円から1800円に引き上げた。27年12月期にかけて2ケタペースの営業増益率の継続を想定し、最高益更新トレンドは当面続くと予想している。25年12月期の営業利益は170億円(会社計画150億円)、26年12月期は190億円を見込む。圧倒的なシェアを有する国内建築設備市場での着実な値上げ戦略に加え、足もとでは国内や米国でのデータセンター向けが新たな業績の牽引役となりつつある。来期以降は半導体向けの回復も視野に入るとみている。 ■アドバンテスト <6857> 10,880円 +115 円 (+1.1%) 本日終値 アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連株が一斉高に買われた。前週末の米国株市場ではエヌビディアをはじめ半導体セクターに買い戻しが鮮明となり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2.7%高と4日ぶりに大きく切り返し25日移動平均線を再び上に抜けてきた。東京市場でもこの流れに追随する形で半導体関連への買いが広範囲に広がっている。相対的に強い動きを見せてきたアドテストは1万1000円台では利益確定の動きも表面化し上値がやや重い。一方、ここ調整色の強かったディスコは75日移動平均線を足場にマドを開けてリバウンドに転じた。 ■やまびこ <6250> 2,370円 +20 円 (+0.9%) 本日終値 やまびこ<6250>は3日続伸。午後2時ごろ、水素エンジンの研究・開発を手掛けるi Labo(アイラボ、東京都中央区)と資本・業務提携したと発表した。水素技術の実用化と普及に向けた取り組みを推進していく。これが買い手掛かりとなった。 ■トーカロ <3433> 2,085円 +17 円 (+0.8%) 本日終値 トーカロ<3433>が年初来高値を更新した。22日の取引終了後に米国子会社を通じてアリゾナ州に新会社を設立すると発表しており、米国ビジネスの拡大につながるとの期待から買われたようだ。半導体製造装置部品の表面改質加工事業において、米国内でのサプライチェーン構築を強化するのが目的で、今後の事業の拡張性などを考慮し、主要な取引先へのサービス体制を整える。27年ごろの事業開始を予定しており、26年3月期業績に与える影響は軽微としている。 ■日本システム技術 <4323> 2,137円 +10 円 (+0.5%) 本日終値 日本システム技術<4323>が続伸。前週末22日の取引終了後に株主優待制度を拡充すると発表したことが好感された。従来の3月末日基準に加えて、毎年9月末日時点で100株以上を1年以上保有する株主を対象にQUOカード1000円分を贈呈する。なお、初回の25年9月末に限り、継続保有期間の要件を設けないとしている。 ■双日 <2768> 3,890円 +18 円 (+0.5%) 本日終値 双日<2768>が続伸し年初来高値を更新した。前週末22日の取引終了後に自社株1500万株(消却前発行済み株数の6.67%)を8月29日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は2億1000万株となる。 ■江崎グリコ <2206> 4,939円 +20 円 (+0.4%) 本日終値 江崎グリコ<2206>が堅調。英ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドが前週末22日に提出した変更報告書によると、米投資ファンドのダルトン・インベストメンツらによる共同保有割合が従来の9.23%から10.27%に上昇し、10%を超えた。アクティビストによる株式の買い増し判明を思惑視した買いが入ったようだ。報告義務発生日は15日。ダルトンの保有目的の項目には、「発行者のコーポレートガバナンス、取締役会の構成、経営、事業、財務状況及び戦略に関して、建設的な対話を行うことを求めていく可能性がある」などと記載されている。 ■木徳神糧 <2700> 5,210円 -660 円 (-11.2%) 本日終値 木徳神糧<2700>は大幅続落。東京証券取引所が25日から、同社株の信用取引による新規の売り付けと買い付けにかかる委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)にすると発表。これによって個人投資家からの資金流入が細るとの見方から売られた。また、日本証券金融も同日以降、貸借取引自己取引分と非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金担保分20%)にすると発表した。 株探ニュース