<動意株・25日>(大引け)=fonfun、グッドパッチ、タツモなど
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fonfun<2323.T>=続急騰。前週末に続き150円高はストップ高となる1024円まで駆け上がる場面があった。成長戦略の中核に位置付けているM&Aが功を奏し業績は急拡大途上にあり、企業のデジタルシフトの流れを捉えている。IT人材派遣で新境地を開拓しており、今後の収益貢献への期待も株価を後押ししているもようだ。もっとも短期間に株価は2倍以上に化けている状況で、既にファンダメンタルズから離れた需給相場の様相を呈している。時価は2007年以来、約18年ぶりの高値をつけており、実質的な青空圏を進む展開に。 グッドパッチ<7351.T>=9連騰で新値追い。午前11時30分ごろ、25年8月期の連結業績予想について、売上高を49億4600万円から50億7500万円(前期比28.7%増)へ、営業利益を4億1900万円から5億1700万円(同15.2倍)へ、純利益を2億7300万円から3億6600万円(同33.3倍)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を9円から10円へ引き上げたことが好感されている。デザインパートナー事業でプロジェクトの獲得及び継続が順調に推移したことにより、月額平均顧客単価が上昇したことが売上高・利益を押し上げる。また、受取配当金及び持ち分法による投資利益を計上することも寄与する。 タツモ<6266.T>=攻勢に拍車。テクニカル的にも5日・25日移動平均線のゴールデンクロス目前。半導体製造装置メーカーの中堅ながら、オーダーメイド型の受注生産で優位性を発揮し、先進的技術を駆使し高性能化かつ省電力化を実現したアドバンスドパッケージ分野で顧客ニーズを捉えている。世界的なAIデータセンターの建設ラッシュは今後の同社の商機を高める背景となり、マーケットでも注目が集まっているもようだ。高技術を有するメーカーにもかかわらず、投資指標面から9倍台のPERは水準訂正余地が意識されている。 豊和工業<6203.T>=急動意で新高値。自動車向けを中心とした工作機械を主力とするが、防衛省を顧客に火器(小銃や火砲)及び防音サッシなどの製造も行っており、防衛関連の位置づけでも存在感が大きい。22日付の大量保有報告書で独立系投資運用会社で注目度を高めているfundnoteが豊和工の株式保有比率を5.66%とし、新たに5%を超過したことが判明した。これを受けて投資マネーが食指を動かしている。保有目的として「Kaihouの投資助言に基づき投資信託の信託財産の運用のため保有。スチュワードシップ・コードに則り建設的な対話により、IR・資本効率・ガバナンスの高度化と企業価値向上を促す。ただし、受益者の利益を保全するために、保有目的を『重要提案行為を行う』に変更する場合がある」としており、株価の先高期待を膨らませる格好となっている。 TOTO<5332.T>=3日ぶり大幅反発。同社は22日、グループのTOTO U.S.Aが今秋から新工場棟で衛生陶器の生産を開始すると発表。これによる業績への寄与などが期待されているようだ。TOTO U.S.A.は、米州市場における戦略商品であるワンピース便器(便器とタンクが一体となった形状の腰掛便器)の供給体制を強化することを目的に、23年6月からジョージア州モロー市にある既存工場敷地内で新たな工場棟を建設していた。新工場棟が稼働することで米州での衛生陶器の生産能力は従来比50%増となり、モロー・レイクウッド・メキシコの3つ生産拠点合わせて年間約100万ピース(衛生陶器を数える単位)の生産体制構築を見込んでいる。 GFA<8783.T>=上昇加速。不動産投資を主軸にゲームやサイバーセキュリティーなど多角な経営を行っている。業績面では低迷が続いているが、株価は8月中旬を境に急速に上値追い態勢にある。そうしたなか、前週末22日取引終了後、同社が保有するミームコインの売却に伴い、25年8月期末に仮想通貨売却益を約14億円計上することを発表しており、これを手掛かり材料に投資資金が攻勢をかけている。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS