話題株ピックアップ【夕刊】(3):セカンドX、アクリート、日本アンテナ
投稿:
■セカンドX <5028> 650円 +91 円 (+16.3%) 一時ストップ高 本日終値 セカンドサイトアナリティカ<5028>が急騰。AI関連株物色の流れが強まるなか、株価が3ケタ台で値ごろ感のある同社株に投資資金が食指を動かしている。同社は金融や製造業向けを主力に人工知能(AI)を活用したアナリティクスコンサルティングやAI導入支援サービスで高評価を獲得。クレジットカードの与信審査向けに、同社が開発したAIエンジンが好調で収益を押し上げている。25年12月期は売上高が前期比20%増の13億7000万円と過去最高を更新する見通し。営業利益も前期比20%増の1億9000万円と大幅な伸びを見込んでいる。 ■アクリート <4395> 1,078円 +150 円 (+16.2%) ストップ高 本日終値 アクリート<4395>に物色人気集中。スマートフォンのショートメッセージサービス(SMS)の配信代行サービス最大手で、認証用途で商機を高めており今期業績も大幅な伸びを見込んでいる。そうしたなか21日取引終了後、先端的な量子暗号通信技術に強みを持ち、公共の安全と国家安全保障のためのAIソリューションを開発する米Forward Edge-AIと資本・業務提携に向けて基本合意を行うことを決議したと発表した。ソリューション事業の一環としてセキュリティ分野への本格参入を図る構えで、これに伴う業容拡大期待が投資資金を呼び込んだ。 ■日本アンテナ <6930> 1,000円 +104 円 (+11.6%) 一時ストップ高 本日終値 日本アンテナ<6930>が一時ストップ高に買われ、年初来高値を連日で更新した。エレコム<6750>は21日の取引終了後、株式交換で日本アンテナを11月25日に完全子会社化すると開示した。株式交換による経営統合での基本合意については昨年4月に公表していた。今回、株式交換比率を明らかにし、日本アンテナ1株に対して、エレコムの株式0.465株を割当交付する形とする。21日のエレコムの終値1842円をもとにした、日本アンテナの理論株価は約857円。日本アンテナの前日終値は896円で、22日午前はこの理論株価にサヤ寄せする動きをみせたが、午後に急騰した。日本アンテナの足もとの株価は、昨年4月に行った経営統合の基本合意に関する発表前の500円台を大きく上回っている。市場では「日本アンテナはキャッシュリッチな企業でPBR(株価純資産倍率)は0.7倍近辺にとどまっており、株価はなお割安感が強い。一般株主のなかで統合比率として低すぎるとの受け止めが広がっていたなかで、午後の急騰を受けて、臨時株主総会での株式交換契約の承認可否などの思惑が広がったようだ」(国内証券ストラテジスト)との声が出ている。 ■カネミツ <7208> 1,003円 +96 円 (+10.6%) 本日終値 カネミツ<7208>は大幅に5日続伸し1000円台に乗せた。同社は21日の取引終了後、26年3月期の期末配当予想について普通配当の16円に東京証券取引所上場20周年の記念配当5円を上乗せし、計21円にすると発表しており、好感した買いが集まった。中間配当(15円50銭)とあわせて、年間36円50銭(前期30円)になる見込み。 ■ZenmuTech <338A> 8,700円 +620 円 (+7.7%) 本日終値 ZenmuTech<338A>が大幅高で4日ぶりに反発。21日の取引終了後、IoT・AIに関するシステムの企画・開発を手掛けるハウディ(東京都中央区)と、IoT機器への秘密分散技術の活用を軸とした協業に向けた取り組みを開始したと発表しており、好材料視された。秘密分散技術とは、データを「それ自体は意味を持たないいくつかの分散片」に分け、それぞれの分散片を別の環境で管理することで、データの保護と安全性を高める技術のこと。今回の取り組みでは、ハウディが開発・展開するデータ転送IoTデバイス「RxT-01」と、ゼンムテックが提供する秘密分散技術を組み合わせることで、ネットワークに接続できない実験機器から「RxT-01」を介してパソコンやクラウドへとデータを搬送する一連のプロセスにおいて、エンドツーエンドの情報保護を実現することを目指すとしている。 ■トリプルアイズ <5026> 1,186円 +46 円 (+4.0%) 本日終値 トリプルアイズ<5026>が後場に入り上げ幅を拡大。午前11時30分ごろ、子会社ゼロフィールドがリミックスポイント<3825>と共同で、国内マイニング事業者向けの新たな電力サービス構築に向けた検討を開始したと発表しており、これを好感した買いが入った。今回行われる共同検討は、電力小売の実績を持つリミックスとゼロフィールドのマイニング運用ノウハウを結集し、国内マイニング事業者にとって実効性の高い新しい電力調達手段を開発するのが狙い。具体的には電力市場連動型プラン、再生可能エネルギー余剰電力活用プラン、暗号資産価格連動型プランなどのサービスを検討するとしており、26年初頭のサービス提供開始を目指すとしている。 ■トビラシステムズ <4441> 1,276円 +49 円 (+4.0%) 本日終値 トビラシステムズ<4441>は4日ぶり反発。21日取引終了後、今期から株主優待制度を新設すると発表した。毎年10月末に100株以上を保有する株主が対象。優待内容は、迷惑電話・迷惑SMS対策アプリ「トビラフォンモバイル」の1年間無料利用。これが好感されている。 ■トレンダーズ <6069> 904円 +33 円 (+3.8%) 本日終値 トレンダーズ<6069>は続伸。同社は21日の取引終了後、取得総数12万株(発行済み株式総数の1.48%)、取得総額1億円を上限とする自社株買いを発表しており、株主還元姿勢を評価する買いが優勢になった。取得期間は8月22日から11月14日とし、東京証券取引所における市場買い付けで実施。株主還元の充実と資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を可能とするためとしている。 ■トーソー <5956> 564円 +20 円 (+3.7%) 本日終値 トーソー<5956>が3日続伸。21日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好材料視された。上限を5万株(自己株式を除く発行済み株数の0.56%)、または3000万円としており、取得期間は8月22日から来年3月31日まで。株主還元の強化と、更なる資本効率の向上、並びに経営環境の変化を踏まえた機動的な資本政策を遂行するために実施するとしている。 ■東北銀行 <8349> 1,429円 +50 円 (+3.6%) 本日終値 東北銀行<8349>が3日続伸。同社は21日の取引終了後、SBIホールディングス<8473>と戦略的資本・業務提携に関する合意書を締結したと発表した。SBIによる出資に関しては事前に報じられており、東北銀の株価を大きく押し上げていた。21日には長期金利が17年ぶりの高水準まで上昇し、金利上昇メリットの銀行株に対する投資家の選好姿勢を後押しするなかにあって、東北銀に対しては正式発表を受けて改めて買いが入ったようだ。SBIの子会社が、東北銀の25年3月末における発行済み株式総数(自己株式や単元未満株式その他議決権を有しない株式を除く)の2.95%に相当する分を上限として、株式を取得する予定。東北銀は1億円を上限としてSBIの株式を取得する方針。両社ともに、取得時期や取得方法は現時点では決定していないとする一方で、東北銀は今回の件に伴って第三者割当増資などによる新株発行は予定していないとしている。 ●ストップ高銘柄 CAICAD <2315> 110円 +30 円 (+37.5%) ストップ高 本日終値 アプリックス <3727> 202円 +50 円 (+32.9%) ストップ高 本日終値 京都友禅HD <7615> 369円 +80 円 (+27.7%) ストップ高 本日終値 Jエスコム <3779> 249円 +50 円 (+25.1%) ストップ高 本日終値 TORICO <7138> 2,034円 +400 円 (+24.5%) ストップ高 本日終値 など、22銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース