話題株ピックアップ【夕刊】(1):宝HLD、エニマインド、三井金

投稿:

材料

■宝ホールディングス <2531>  1,728.5円   +300 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位
 宝ホールディングス<2531>は急伸。米投資ファンドのバリューアクト・キャピタル・マネジメントが20日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、宝HLD株を9.84%(共同保有分を含む)取得したことが判明。保有目的は「純投資及び経営陣への助言又は状況に応じて重要提案行為等を行うこと」としている。報告義務発生日は8月13日。これを受けて思惑的な買いが入った。

■エニマインド <5027>  776円   +73 円 (+10.4%)  本日終値
 AnyMind Group<5027>が3日続伸。同社はきょう、インフルエンサーやクリエイター向けの新サービス「AnyLive for Creators」の提供を開始したと発表。これが材料視されたようだ。これまでブランド向けを中心に提供してきた生成AIライブコマースプラットフォーム「AnyLive」のアバター生成機能を活用し、クリエイターが自身のAIアバターを生成し、公募型アフィリエイトキャンペーンなどのライブコマース配信に24時間対応できる仕組みを提供。これにより、時間や稼動といった制約にとらわれない新たな収益機会の創出を支援するとしている。

■三井金属 <5706>  9,230円   +660 円 (+7.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 三井金属<5706>が急伸。同社は20日、台湾とマレーシア工場において、高周波基板用電解銅箔「VSP」の生産能力を増強すると発表した。データセンター向けのサーバーやルーターといった高性能通信インフラ機器に活用される部材とあって、収益貢献を期待した買いが集まったようだ。同社は今年1月に月産420トン体制を580トン体制に増強すると発表していたが、追加の増強により、2026年9月までに月産840トン体制とする。VSPの需要が当初の計画以上に加速度的に増加しており、生産体制を強化する。

■旭化成 <3407>  1,242円   +78 円 (+6.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 旭化成<3407>が急伸し、年初来高値を連日で更新した。SMBC日興証券が20日、旭化成の目標株価を1550円から1800円に増額修正した。投資評価は最上位の「1」を継続している。M&Aが想定以上に奏功しているとしたうえで、ヘルスケアをけん引役に営業利益は過去最高の更新が続くと予想。AEDの競合のリコールによる追い風にも期待できると評価した。同証券は旭化成の27年3月期営業利益予想を従来の2590億円から2660億円に引き上げた。

■SBIGAM <4765>  666円   +27 円 (+4.2%)  本日終値
 SBIグローバルアセットマネジメント<4765>が堅調推移。同社は20日の取引終了後、SBI岡三アセットマネジメント(東京都中央区)を簡易株式交付により子会社化すると発表。これを材料視した買いが入ったようだ。SBIホールディングス<8473>を中心とするSBIグループでの資産運用事業を一元的に統括する体制を整える。株式交付の効力発生日は9月11日を予定。SBI岡三アセットマネジメント1株に対し、SBIGAM22.737株を割り当て交付する。26年3月期以降の業績に与える影響は現在精査中で、新たに開示の必要性が生じた場合は速やかに公表するとしている。

■八洲電機 <3153>  2,118円   +85 円 (+4.2%)  本日終値
 八洲電機<3153>が4日続伸し、上場来高値を更新した。同社は20日の取引終了後、株主優待制度を拡充すると発表。これを材料視した買いが入った。来年度に創立80周年を迎えるにあたり、従来から贈呈している「ジェフグルメカード」の金額を増額する。保有株式数100株以上200株未満の株式に対しては、これまで継続保有期間に応じて500~1000円分を贈呈していたが、25年9月末を基準日とする株主優待より、継続保有期間に応じて1000~2000円分とする。同様に保有株式数200株以上1000株未満の場合、これまでの2000~3000円分を3000~5000円分に、1000株以上の場合、従来の5000~7000円分を6000~1万円分に見直す。

■オリコ <8585>  1,009円   +21 円 (+2.1%)  本日終値
 オリエントコーポレーション<8585>が4日ぶりに反発した。ストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)がオリコの株式を買い増していたことが20日の取引終了後に明らかとなり、思惑視されたようだ。同日に提出された変更報告書によると、ストラテジックキャピタルによる保有割合は6.26%から7.28%に上昇した。保有目的は「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと」。報告義務発生日は13日となっている。

■アドバンテスト <6857>  10,945円   +180 円 (+1.7%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>は強弱観対立も買い優勢の展開。半導体製造装置関連株は銘柄によってここ跛行色の強い動きとなっているが、同社株は相対的に強調展開が目立っていた。アドテストのようにAI半導体分野に重点を置くメーカーが勝ち組に位置している。前日の米国株市場では半導体セクターが軟調となり、アドテストと取引関係の厚いエヌビディアも小幅ながら続落した。アドテストも前日は大きく売り優勢に傾き25日移動平均線を終値で下回ったこともあり、利食い急ぎの動きを誘発しやすくなっているが、一方で出遅れた向きの押し目買いが観測され底堅い。

■日産自動車 <7201>  355.1円   +5.1 円 (+1.5%)  本日終値
 日産自動車<7201>が後場に動意。米ブルームバーグ通信がこの日、横浜市にある日産自のグローバル本社ビルの売却先として、米投資ファンドのKKRが最有力候補となっていることが分かったと伝えた。報道に反応した買いが入ったとみられる。記事によると、売却規模は約900億円で、協議は現在も進行中としている。

■オプティム <3694>  580円   +8 円 (+1.4%)  本日終値
 オプティム<3694>は小動き。20日取引終了後、生成AIを活用し、社内マニュアルの自動生成・更新・管理を可能にするAI社内ポータルサイトサービス「OPTiM Collaboration Portal」を発表した。既存のドキュメントをアップロード、あるいはAIに指示を出すだけで誰でも簡単に高品質な社内マニュアルを作成でき、そのマニュアルを公開する社内ポータルサイトを構築・運用できる次世代型サービスという。

株探ニュース

オンラインで簡単。
まずは無料で口座開設

松井証券ならオンラインで申し込みが完結します。
署名・捺印・書類の郵送は不要です。