株価指数先物【引け後】 4万3000円割れで一気にショートに傾いた可能性

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先物

大阪9月限
日経225先物 42920 -640 (-1.46%)
TOPIX先物 3104.5 -15.0 (-0.48%)

 日経225先物(9月限)は前日比640円安の4万2920円で取引を終了。寄り付きは4万3380円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万3390円)にサヤ寄せする形で、売りが先行して始まった。直後につけた4万3410円を高値に下へのバイアスが強まり、前場中盤にかけて節目の4万3000円を割り込むと、後場の取引開始直後には4万2710円まで下落幅を広げた。売り一巡後は若干下げ渋る動きとなったが、終盤にかけて4万2800円~4万2950円辺りでのボトム圏での推移が続いた。

 19日の米国市場ではエヌビディアなど半導体株の一角が売られた。この流れからアドバンテスト<6857>[東証P]など、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下げが日経平均株価を下押す形になった。また、ソフトバンクグループ<9984>[東証P]が急落し、1銘柄で日経平均株価を約230円あまり下押している。

 日経225先物は現物の寄り付き直後に4万3100円辺りまで売られ、その後4万3000円~4万3200円辺りで売り買いが交錯しており、ロング解消からショートに傾けた動きもあったとみられる。その後は4万2710円まで売られ、ボリンジャーバンドの+1σ(4万2660円)に接近したことで、いったん調整一巡感が意識されたようだ。

 早い段階で4万3200円辺りを回復してくるようだと、ショートカバーの動きが強まる可能性はありそうだ。一方で、4万3000円辺りでの戻りの鈍さが意識されるようだと、ショートが積み上がってくることになりそうである。+1σはナイトセッションで4万2780円辺りに位置しており、同バンドを割り込んでくるようだと、仕掛け的なショートの動きが強まろう。

 また、週足のボリンジャーバンドでは上向きで推移する+1σ(4万1950円)と+2σ(4万3790円)とのレンジ内での推移を継続している。ただし、+2σから下放れてきたことで短期的なショートに向かわせ、+1σに接近する場面も意識しておきたい。まずは、早い段階で4万3200円辺りを回復しておきたいところだろう。

 NT倍率は先物中心限月で13.82倍に低下した。25日移動平均線(13.93倍)を割り込んで始まり、一時13.80倍まで下げる場面もみられた。ソフトバンクグループやアドバンテストの下落が日経平均型の重荷になり、一気にNTショートに振れる形だった。75日線(13.84倍)が抵抗線として機能するようだと、直近安値の13.69倍辺りに接近してきそうである。

 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万8403枚、ソシエテジェネラル証券が1万6297枚、サスケハナ・ホンコンが4187枚、ゴールドマン証券が3084枚、バークレイズ証券が2579枚、JPモルガン証券が2547枚、モルガンMUFG証券が2218枚、シティグループ証券が1975枚、SBI証券が1703枚、日産証券が1606枚だった。

 TOPIX先物はABNクリアリン証券が2万5809枚、ソシエテジェネラル証券が1万9180枚、JPモルガン証券が4963枚、バークレイズ証券が4779枚、モルガンMUFG証券が3416枚、ゴールドマン証券が3277枚、ビーオブエー証券が1425枚、大和証券が1200枚、シティグループ証券が1078枚、サスケハナ・ホンコンが858枚だった。

株探ニュース

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