話題株ピックアップ【夕刊】(1):クリアル、三信電、ロート
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■クリアル <2998> 6,540円 +560 円 (+9.4%) 本日終値 クリアル<2998>は大幅高で5連騰。同社は20日、不動産ファンドオンラインマーケットの「CREAL(クリアル)」で19日午後8時に募集した住宅型有料老人ホームを投資対象とするファンドへの投資申し込みに関し、満額申し込みとなったため受け付けを終了したと発表した。不動産特定共同事業法(不特法)第2条第4項第3号及び第4号による同社の第一号案件だった。投資家からの好反応が示されたとの受け止めが広がり、買いを誘発する形となったようだ。投資対象は千葉県我孫子市の物件で、募集金額は6億3800万円。想定利回りは6%で、想定運用期間は9月16日から2028年9月15日。同ファンドは不特法3号4号のもと、特別目的会社(SPC)を活用し組成・運用する。金融機関からの借り入れをノンリコースローンとしレバレッジ効果を活用するとともに、倒産隔離による安全性の向上も図っているとしている。 ■三信電気 <8150> 2,717円 +118 円 (+4.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位 三信電気<8150>が大幅高で4日続伸し連日の年初来高値更新となった。19日の取引終了後、9月中間期の連結業績予想について、売上高を799億円から860億円(前年同期比14.4%増)へ、営業利益を15億円から21億円(同5.7%減)へ、純利益を15億5000万円から19億円(同40.0%増)へ上方修正したことが好感された。4月から7月までの進捗状況や8月以降の見込みを精査した結果、半導体や電子部品の販売や技術サポートを展開しているデバイス事業、ICTソリューションを展開しているソリューション事業ともに売上高・セグメント利益が計画を上回る見通しであるという。 ■山洋電気 <6516> 10,250円 +370 円 (+3.7%) 本日終値 山洋電気<6516>が後場終盤になって上げ幅を拡大。午後3時ごろ、9月30日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで投資家がより投資しやすい環境を整え、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。 ■ロート製薬 <4527> 2,570.5円 +81 円 (+3.3%) 本日終値 ロート製薬<4527>は高い。SMBC日興証券が19日付で目標株価を3000円から3200円へ引き上げたことが材料視された。投資評価は最上位の「1(アウトパフォーム)」を維持した。同証券によると、国内スキンケアは懸念ほど悪化していないとした上で海外成長力を評価。 ■スギホールディングス <7649> 3,923円 +116 円 (+3.1%) 本日終値 スギホールディングス<7649>が3日続伸。19日の取引終了後、埼玉県を中心に調剤併設型ドラッグストアを300店舗以上展開するセキ薬品(埼玉県宮代町)の株式の34.8%を9月30日付で取得し持ち分法適用会社化すると発表したことが好感された。両社の経営資源を融合することで、商圏の拡大や地域競争力の向上、商品・物流・システムなどの最適化及びコスト構造の改善を図るのが狙い。取得価額は161億3300万円。このほか、他の株主との間で14.2%の株式についても譲渡契約を締結することを検討しており、9月30日には49.0%の株式を取得する見込みとしている。更に、5年後をメドに所有割合を51.0%に高め、連結子会社とする方針だ。なお、26年2月期業績予想への影響は精査中としている。 ■サイゼリヤ <7581> 5,680円 +140 円 (+2.5%) 本日終値 サイゼリヤ<7581>が3日続伸し、年初来高値を更新した。同社は19日の取引終了後、マレーシアに100%子会社を設立すると発表。海外事業の拡大による業績へのポジティブな影響を期待した買いが入ったようだ。新会社を通じてマレーシアでレストラン「サイゼリヤ」を展開する。今年9月の設立を予定する。 ■リソー教育 <4714> 226円 +5 円 (+2.3%) 本日終値 リソー教育<4714>が続伸。19日の取引終了後、遊びが学びに変わる次世代型テーマパーク「リトルプラネット」を展開するリトプラ(東京都港区)と業務提携契約を締結すると発表しており、好材料視された。リソー教育は今年4月、親会社のヒューリック<3003>及びコナミグループ<9766>傘下のコナミスポーツと、新しい子育ての拠点として教育特化型ビル「こどもでぱーと」を開業。更に27年開設予定の「こどもでぱーと渋谷(仮称)」が入居する「MITAKE LINK PARK(仮称)」内で、子どもたちの多様な知的好奇心を育み、学びや体験を通して一人ひとりの可能性を広げる場として「創造文化教育施設」の運営を行う予定だが、同施設にデジタル体験スペースを設置するにあたり、リトプラと業務提携して子どもにとって大切な知育・徳育・体育・才育の要素を含んだデジタルコンテンツを共同開発する。 ■ベルーナ <9997> 1,028円 +18 円 (+1.8%) 本日終値 ベルーナ<9997>は4日続伸し、年初来高値を連日で更新した。19日の取引終了後、7月度の月次売上高の速報値を開示した。連結売上高は前年同月比2%増の164億400万円と2カ月連続で前年同月を上回っており、株価の支援材料となった。ホテル事業は札幌エリア、大阪エリアを中心に好調に推移し大幅な増収となった。 ■ふくおかFG <8354> 4,463円 +73 円 (+1.7%) 本日終値 ふくおかフィナンシャルグループ<8354>は3日ぶりに反発し、年初来高値を更新した。資産運用会社のブラックロック・ジャパンが19日の取引終了後に関東財務局へ大量保有報告書を提出した。ブラックロック・ジャパン及び共同保有者がふくおかFG株式について新たに5%を超えて保有していることが明らかとなり、需給思惑的な買いが入った。同報告書によると、ブラックロック・ジャパン及び共同保有者の保有割合は5.03%。報告義務発生日は8月15日。純投資を目的とする。 ■シマノ <7309> 16,570円 +165 円 (+1.0%) 本日終値 シマノ<7309>は5日ぶり反発。19日取引終了後、自社株買いの取得上限を250万株から270万株へ引き上げると発表。これが買い手掛かりとなった。取得価額の上限(500億円)や取得方法(ToSTNeT-3または市場買い付け)、実施期間(2月13日~来年1月31日)に変更はない。なお、19日時点で141万7700株を取得済み。 株探ニュース