話題株ピックアップ【夕刊】(2):三菱総研、大阪ソーダ、商船三井
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■三菱総合研究所 <3636> 5,020円 +50 円 (+1.0%) 本日終値 三菱総合研究所<3636>が3日続伸。18日の取引終了後、日本ビジネスシステムズ<5036>が実施する株式の売り出しに伴い、保有するJBS株式の一部である170万株を売却すると発表。これにより投資有価証券売却益約14億円を特別利益として25年9月期連結決算に計上する見込みとしたことが好材料視された。なお、25年9月期業績予想への影響は精査中としている。 ■大阪ソーダ <4046> 1,912円 +5 円 (+0.3%) 本日終値 大阪ソーダ<4046>が4日ぶりに反発した。18日の取引終了後、立会外での自社株買いの実施を発表。資本効率の向上につながると受け止めた投資家の買いが入ったようだ。18日終値の1907円で、19日午前8時45分の東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT─3)において取得総数52万4300株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.4%)、取得総額9億9984万100円を上限に買い付けの委託を行った。19日午前10時過ぎに同社は予定の上限となる52万4300株の買い付けを実施したと開示している。 ■商船三井 <9104> 4,899円 +11 円 (+0.2%) 本日終値 商船三井<9104>がしっかり。この日、伊藤忠商事<8001>とアンモニアバンカリング実証などの共同開発に関する覚書を締結したと発表しており、好材料視された。アンモニアバンカリングは、現在ゼロ・エミッション燃料船として期待されているアンモニア燃料船に舶用アンモニア燃料を補給(バンカリング)すること。いわば海事産業と燃料産業の接点であり、特にバンカリング船は燃料供給のラストワンマイルを担う重要な設備として位置づけられている。今回の共同開発では、両社は実船を用いてシンガポール沖合などで船から船へ舶用アンモニア燃料を供給するバンカリング実証の具体的な共同開発を推進。また、両社は27年下期に予定している実証を通じ、アンモニアバンカリング船・アンモニア燃料船の早期社会実装を目指すとしている。 ■フィックスターズ <3687> 2,006円 +4 円 (+0.2%) 本日終値 フィックスターズ<3687>が後場終盤になってプラス圏に浮上した。午後3時10分ごろ、子会社Smart Opinionの乳房超音波(エコー)検査の医師の診断をAIで支援する「スマートオピニオン METIS Eye」(薬事承認済)について、慶應義塾大学予防医療センター(東京都港区)で運用を開始すると発表しており、好材料視された。「スマートオピニオン METIS Eye」によるAIを活用した乳房超音波検査「Smaopi(スマオピ)」は、人間が見逃しやすい微細な乳がんの兆候も検出を可能としたのが特徴。Fスターズでは、AIの活用により診断の信頼性を高め、乳がん検診を受ける人々にとって「より安心できる検査体験」を実現し認知してもらうよう、「AI乳がん検診『Smaopi』」というコンセプトを広めるとしている。 ■フージャース <3284> 1,284円 -85 円 (-6.2%) 本日終値 東証プライム 下落率3位 フージャースホールディングス<3284>が反落。18日の取引終了後に、415万2200株の公募増資と自社株処分による50万株の株式売り出し、オーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限69万7800株の第三者割当増資を実施すると発表しており、株主価値の希薄化などに対する懸念から売られたようだ。発行・売出価格は8月26日から28日までのいずれかの日に決定する予定で、調達資金は全額シニア分譲マンションの用地取得及び建築費に充当する予定としている。 ■ソフトバンクグループ <9984> 16,035円 -670 円 (-4.0%) 本日終値 東証プライム 下落率9位 ソフトバンクグループ<9984>が売りに押される展開。前日まで9連騰と気を吐いたが、きょうは朝方こそ強弱拮抗していたものの、その後に軟化した。生成AI市場の拡大を背景に世界的なAIデータセンターの建設ラッシュが進むなか、同社はトランプ米政権が打ち出す大規模AIインフラ計画の「スターゲート」で主導的な役割を担っており、AI関連株の象徴として東京市場でも引き続き注目度が高い。そうしたなか、18日に台湾の鴻海精密工業の劉会長がソフトバンクGと協力して米オハイオ州でAIデータセンター関連設備の製造を行うことを明らかにしたと伝わっており、これはポジティブ視される材料となっている。また、米インテルと20億ドルを出資する契約を結んだことも発表しており、株価の刺激材料に事欠かない。ただ、ここ最近は上げ足が非常に急ピッチでスピード警戒感も拭えない状況で、きょうは先物主導のインデックス売りの影響も受けているもよう。 ■サントリBF <2587> 4,577円 -69 円 (-1.5%) 本日終値 サントリー食品インターナショナル<2587>が5日続落。大和証券は18日、同社株の投資判断を「1(買い)」から「3(中立)」へ2段階引き下げた。目標株価は6500円から4700円に見直した。第2四半期(4~6月)の連結業績は売上収益が前年同期比1%減、営業利益は同5%減と減収減益だった。25年12月期通期予想の売上収益は前期比5.8%増の1兆7960億円、営業利益は同0.5%増の1610億円で据え置かれたが、同証券では営業利益は1482億円を予想。国内では清涼飲料市場の競争環境は厳しく、10月にも追加の価格改定を行うが不透明感が残る。また、海外でもベトナムやタイで苦戦が続いている。国内外での環境は厳しく、今期営業減益を見込んでいる。 ■アステリア <3853> 895円 +150 円 (+20.1%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率トップ アステリア<3853>は連日ストップ高。法定通貨に価値を連動させた「ステーブルコイン」が国内で初めて発行される見通しとなったことが話題を呼んでいる。発行するのはフィンテックベンチャーのJPYC(東京都千代田区)で、当該企業は18日に金融庁から資金決済法に基づく資金移動業者に登録されたことを明らかにした。準備完了後速やかに円建てステーブルコインのサービスを開始するという。これを手掛かりとして、株式市場では同日に関連銘柄を探す動きが活発化。傘下のファンドを通じてJPYCへ出資するアステリアが物色のターゲットとなり、ストップ高に買われる人気となった。JPYC出資企業(直接またはファンド経由含む)にはこのほかパーソルホールディングス<2181>、アイフル<8515>、電算システムホールディングス<4072>傘下の電算システム、ユナイテッド<2497>などがある。 ■fonfun <2323> 655円 +100 円 (+18.0%) ストップ高 本日終値 fonfun<2323>が後場ストップ高。同社はきょう19日、飲食店向け日次決算プラットフォーム「れすだく」について、リクルートホールディングス<6098>傘下のリクルートが提供する無料POSレジアプリ「Airレジ」に蓄積された売上データを自動で取り込む連携を始めたと発表。好感した買いを集めた。店舗の損益状況を常時把握できるようになり、迅速で的確な経営判断を促す。 ■インタートレード <3747> 547円 +80 円 (+17.1%) ストップ高 本日終値 インタートレード<3747>に後場ストップ高。同社の持ち分法適用関連会社でフィンテック事業を手掛けるデジタルアセットマーケッツがこの日昼ごろ、電算システムホールディングス<4072>傘下の電算システムのステーブルコイン決済送金基盤の構築支援が決定し、その一環としてブロックチェーン決済に関するコンサルティング業務委託契約を締結したと発表した。これが買い材料視されたようだ。 株探ニュース