話題株ピックアップ【夕刊】(1):あすか薬HD、オープンH、楽天グループ

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■あすか薬HD <4886>  2,544円   +245 円 (+10.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 あすか製薬ホールディングス<4886>が急反発。18日の取引終了後、オンライン診療サービスなどを展開するMICIN(東京都港区)と過敏性腸症候群(IBS)治療用アプリの共同開発及び販売に関する契約に合意したと発表しており、これを好感した買いが入った。IBSは大腸及び小腸に潰瘍や腫瘍などの器質的異常がないにも関わらず、腹痛や腹部の不快感、便通異常などを主な症状とする消化管の機能障害。MICINは、オンライン診療サービスや分散型臨床試験(DCT)プラットフォームなどのデジタルソリューションを展開するほか、デジタルセラピューティクス事業として疾患の管理だけではなく、予防や診断、治療に貢献する治療用アプリや治療補助アプリを開発している。今回の連携では、IBSに悩む患者へ新たな治療選択肢を届けることを目指すとしている。

■関東電化工業 <4047>  897円   +69 円 (+8.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 関東電化工業<4047>が大幅高で5連騰。18日の取引終了後、旧村上ファンド系のエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが提出した変更報告書により、エフィッシモが関電化の保有目的を変更したことが明らかとなり、これを思惑視した買いが集まったようだ。新たな保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」。これまでは純投資だった。保有割合は19.83%で変更はない。報告義務発生日は8月8日。

■日本ビジネスシステムズ <5036>  1,510円   +99 円 (+7.0%)  本日終値
 日本ビジネスシステムズ<5036>に人気集中。クラウドインテグレーションで業界の先陣を切っており、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資需要を捉え、業績は好調を極めている。18日取引終了後、今期の年間配当を35円から40円に増額することを発表しており、これがポジティブ視されたほか、東証が9月3日から8日のいずれかの日に同社株を東証プライムに市場区分を変更すると発表しており、これが株価を強く刺激した。なお、既存株主による230万4400株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限34万5600株の売り出しを実施(売出価格は8月27日から9月1日までの期間に決定)する。

■オープンハウスグループ <3288>  7,442円   +289 円 (+4.0%)  本日終値
 オープンハウスグループ<3288>が3日続伸し、2021年11月につけた上場来高値に接近した。同社は18日取引終了後、米国中部カンザス州オレイサ市において賃貸用住宅コミュニティーの開発を開始したと発表。将来的な収益貢献を期待した買いが入ったようだ。米国のディベロッパーであるPeakMade Real Estate社と、Blue Vista Capital Managementとの初の共同開発として推進。顕著な賃料上昇を続けるカンザスシティー都市圏での第1号案件として戸建て住宅やタウンハウスなど総戸数214戸と、プールやドッグランなど共用施設の建設を進め、28年の完成を予定する。

■アドヴァングループ <7463>  896円   +26 円 (+3.0%)  本日終値
 アドヴァングループ<7463>が反発。18日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。上限を24万株(自己株式を除く発行済み株数の0.70%)、または2億円としており、取得期間は8月19日から11月20日まで。資本効率の向上及び機動的な資本政策を遂行することに加えて、PBRの向上並びに株主還元の充実を目指すのが狙いとしている。

■三井倉HD <9302>  4,330円   +120 円 (+2.9%)  本日終値
 三井倉庫ホールディングス<9302>が3日ぶりに反発。18日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、シンガポールに拠点を置く投資ファンドの3Dインベストメント・パートナーズの株式保有割合が9.14%から10.14%に上昇したことが判明しており、これを受けて思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこととしており、報告義務発生日は8月8日となっている。

■ティーケーピー <3479>  2,077円   +51 円 (+2.5%)  本日終値
 ティーケーピー<3479>が堅調。SBI証券が18日付で、TKPの目標株価を2590円から2960円に増額修正した。投資判断は「買い」を継続する。オフィス回帰の流れを背景に収益性の高い期間貸し案件の受注が好調だと指摘。子会社のノバレーゼ<9160>との相乗効果により中期的に増益基調が続くと想定する。同証券はTKPの27年2月期営業利益予想を100億円から110億円に引き上げた。

■楽天グループ <4755>  891.9円   +16.8 円 (+1.9%)  本日終値
 楽天グループ<4755>は4日続伸。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「2026年にも日本の衛星通信市場に参入する」と報じられており材料視された。記事によると、総務省は9月にも有識者会議を立ち上げ、既存のスマートフォンが衛星と直接通信するサービスについて制度設計の検討を進め、周波数帯や電波の出力を決めたうえで、早ければ26年夏にも通信会社からの申請受け付けを始めるとある。楽天グループ傘下の楽天モバイルは、出資する米国の衛星スタートアップのASTスペースモバイルが通信衛星の開発を進めており、将来的に高速・大容量な通信サービスの提供を目指している。

■フォーバル <8275>  1,488円   +26 円 (+1.8%)  本日終値
 フォーバル<8275>が6日ぶりに反発。この日、鹿児島県から「令和7年度高度デジタル人材育成支援事業」を受託したと発表しており、好材料視された。同事業では、IT企業のエンジニア等を対象に、AIやデータサイエンスなどの先端技術を体系的に学ぶ講座と、コンサルティング技術を習得する実践的な研修を実施する。単なるITスキルの習得にとどまらず、地域企業の現場に入り込み、業務改善やデジタル導入の提案・実行までを担うDX支援人材として活躍するよう育成することを目的としている。

■ガリレイ <6420>  3,640円   +60 円 (+1.7%)  本日終値
 ガリレイ<6420>は上場来高値を連日で更新した。同社はきょう19日、タンク式チップアイス製氷機を9月1日から発売すると発表しており、材料視した買いが優勢になった。新商品は給排水設備が不要なタンク式で、電源があれば設置できる。工事現場における熱中症対策やイベント会場で販売するドリンクの冷却といった用途を想定する。

株探ニュース

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