話題株ピックアップ【夕刊】(2):スギHD、パーク24、アドテスト

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■スギホールディングス <7649>  3,770円   +65 円 (+1.8%)  本日終値
 スギホールディングス<7649>が3日ぶりに反発している。前週末15日の取引終了後に発表した7月度の月次速報で、既存店売上高が前年同月比5.2%増となり、39カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。ドラッグストア事業が同4.1%増、調剤事業が同9.5%増となった。

■パーク24 <4666>  2,035円   +34 円 (+1.7%)  本日終値
 パーク24<4666>は3日ぶり反発。前週末15日取引終了後、7月のグループ月次速報数値を発表。国内の駐車場事業におけるタイムズパーキングの売上高は前年同月比10.2%増と、プラス基調を継続した。モビリティ事業におけるタイムズカーの1台当たり利用料は概ね安定的に推移。海外事業では英国の駐車場稼働が堅調で、豪州では漸増した。これが好感されているようだ。

■アドバンテスト <6857>  11,460円   +165 円 (+1.5%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>などは強弱観対立のなかも売りに押される展開。前週末の米国株市場ではインテルが上昇基調を鮮明としているものの、それ以外の半導体関連は総じて軟調で、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は下値を探る展開を強いられている。トランプ政権下での対中国半導体規制の影響が出始めており、14日に8~10月期売上高の減収見通しを発表したアプライド・マテリアルズが14%あまりの急落をみせ、投資家のセンチメントを冷やしている。東京市場でも米半導体株安は関連株に逆風となっている。ただ、押し目買いニーズも活発で銘柄によって跛行色は見られるものの底堅さも発揮している状況だ。

■AppBank <6177>  152円   +50 円 (+49.0%) ストップ高   本日終値
 AppBank<6177>は商いを伴って急動意している。この日午前10時30分ごろ、企業・教育機関向けのAIサービスパッケージプロジェクトを開始したと発表した。東大発AIスタートアップの2WINS(東京都文京区)、マーケティング支援などを手掛けるPLANA(福岡市博多区)の2社とAIソリューションの開発を目的とした開発業務契約書を締結し、AIを活用してパッケージ化されたサービスの開発・販売を行う。今年秋の販売開始を目指す。これが材料視されている。

■BTM <5247>  991円   +150 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値
 BTM<5247>が5日ぶりに急反騰、カイ気配スタートで一気に水準を切り上げている。同社は地方のIT人材を活用した企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)支援を行っているが、ここボラティリティの高さが際立っている。8月6日から8日にかけて3日連続でストップ高に買われる人気となっていたが、その後はストップ安を交え急速な調整を余儀なくされていた。そうしたなか、前週末15日取引終了後に、ヘッドウォータース<4011>と共同で生成AIをはじめとするAIエージェントサービスを本格始動させることを発表、これを材料視する買いが集中した。BTMが有する1万件規模の全国ネットワーク及び豊富なIT人財プールと、ヘッドウォの高度なAI技術を融合させることで、地方企業や自治体を含むAIソリューションの全国展開を加速させる方針を表明している。

■農業総合研究所 <3541>  671円   +100 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 農業総合研究所<3541>が急騰、一時12.8%高の644円まで駆け上がり需給相場の様相を呈してきた。政府は農業関係予算の拡充をはじめ農業支援政策に傾注する構えを示しているが、同社はその国策に乗る銘柄として注目度が高い。全国約1万人の登録生産者から集荷した農産物を直売所で販売するが、生産者と都市部を中心とした2000店舗を超える小売店をITによってダイレクトにつなぎ、物流及び決済などを行うプラットフォームを提供するビジネスモデルに改めて注目が集まっている。営業利益は24年8月期の前の期比2.6倍化に続き、25年8月期も前期比2.2倍化を見込んでいる。株式需給面では信用倍率が1.3倍、日証金では貸借倍率0.2倍台とタイト感が強い。加えて貸株市場を通じた空売りが高水準で踏み上げ相場が加速している。

■モンスターラボ <5255>  265円   +39 円 (+17.3%)  本日終値
 モンスターラボ<5255>が急反発している。前週末15日の取引終了後、14日に発表した25年12月期の第2四半期決算短信で「継続企業の前提に関する注記」の記載を解消したとしており、好材料視されている。同社は、25年12月期第1四半期末に債務超過に陥り、継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められるとして、24年8月14日以降の決算短信などで「継続企業の前提に関する注記」を記載していた。しかし、24年10月7日を割当日としたEVO FUNDを割当先とする第81回新株予約権や、25年6月30日を払込期日とした第三者割当により債務超過が解消されたことで、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められなくなったと判断し記載を解消した。

■アステリア <3853>  745円   +100 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位
 アステリア<3853>がストップ高の745円でカイ気配となっている。きょう付の日本経済新聞朝刊で「金融庁は今秋にも法定通貨に価値が連動する円建てステーブルコインの発行を国内で初めて認める」と報道。なかで「月内にフィンテック企業のJPYC(東京・千代田)を資金移動業に登録する」とあることから、傘下のAsteria Vision Fundを通じてJPYCに出資する同社に思惑的な買いが向かっているようだ。

■デジタルプラス <3691>  1,633円   +206 円 (+14.4%)  本日終値
 デジタルプラス<3691>が後場プラスに転じている。正午ごろ、子会社デジタルフィンテックが運営する「デジタルギフト」が、リネットジャパングループ<3556>の創業25周年記念株主優待及び既存の株式優待として採用されたと発表しており、好材料視されている。なお、デジプラによると、現在IR未開示企業を含む約60社から「デジタルギフト」の導入意思を獲得済みで、25年内には100社の導入を見込むとしている。

■WOLVES HAND <194A>  955円   +117 円 (+14.0%)  本日終値
 WOLVES HAND<194A>は4連騰し、年初来高値を更新している。同社は15日の取引終了後、25年6月期の連結決算の発表にあわせて、26年6月期の連結業績予想を開示した。今期の売上高は前期比5.3%増の57億5300万円、営業利益は同9.5%増の9億9500万円を計画。最高益の連続更新が見込まれており、好業績を期待する買いが入っている。ウルフハンドは動物病院を運営している。自社病院の開設と事業承継・M&Aの両輪で事業規模を積極的に拡大する方針だが、これらの影響について連結業績予想に含めていない。高度医療の症例増加などによる既存病院の収益性向上を見込むほか、営業利益は前期のM&Aなどの一時費用の反動や経費の削減による効果を織り込んだ。25年6月期の売上高は前の期比9.5%増の54億6300万円、営業利益は同9.9%増の9億900万円だった。

株探ニュース

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