<動意株・18日>(大引け)=農業総研、マーベラス、テンシャルなど
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農業総合研究所<3541.T>=買い戻し加速でストップ高。需給相場の様相を呈してきた。政府は農業関係予算の拡充をはじめ農業支援政策に傾注する構えを示しているが、同社はその国策に乗る銘柄として注目度が高い。全国約1万人の登録生産者から集荷した農産物を直売所で販売するが、生産者と都市部を中心とした2000店舗を超える小売店をITによってダイレクトにつなぎ、物流及び決済などを行うプラットフォームを提供するビジネスモデルに改めて注目が集まっている。営業利益は24年8月期の前の期比2.6倍化に続き、25年8月期も前期比2.2倍化を見込んでいる。株式需給面では信用倍率が1.3倍、日証金では貸借倍率0.2倍台とタイト感が強い。加えて、貸株市場を通じた空売りが高水準で踏み上げ相場が加速している。 マーベラス<7844.T>=後場上げ幅拡大で年初来高値にらむ。正午ごろ、ニンテンドースイッチ2用ソフト「龍の国 ルーンファクトリー」の全世界累計出荷本数が50万本を突破したと発表しており材料視されている。同ソフトは、ファンタジー生活ゲーム「ルーンファクトリー」シリーズの最新作で、これまでの西洋風の世界から舞台を移し、東の国「アズマ」を舞台に新たな物語が展開する。今年6月5日に発売され、約2カ月半での50万本突破となった。 TENTIAL<325A.T>=物色の矛先向かいストップ高。前週末15日の取引終了後、25年8月期の単独業績予想について、売上高を95億600万円から110億1200万円へ、営業利益を6億4900万円から11億4100万円へ、純利益を4億6400万円から8億900万円へ上方修正したことが好感されている。決算期変更に伴い前期との単純比較はできないものの、今期はブランド認知が継続的に拡大していることもあって、主力商品であるリカバリーウェア「BAKUNE」を中心に販売が好調に推移。特に、5月の母の日から6月の父の日にかけて実施したプロモーション施策による認知拡大を背景に、6月後半以降も力強い売り上げが続いているという。 グロービング<277A.T>=戻り売り圧力のない青空圏舞う。昨年11月に東証グロース市場に上場したニューフェースだが成長力が際立っており、連日の上場来高値更新と上げ足の強さを際立たせている。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)需要を背景に戦略的なコンサルティングサービスを手掛ける。時流を捉えたビジネスモデルで業績は飛躍的な伸びをみせている。25年5月期は営業利益段階で前の期比7.6倍化したが、続く26年5月期も前期比26%増の35億3900万円と大幅な伸びを確保。しかし、会社側では27年5月期以降の中期成長シナリオに自信を持っており、向こう数年にわたって売上高で年率40~50%の伸びを想定するとともに、30~35%程度の営業利益率を見込んでいる。 BTM<5247.T>=5日ぶりに急反騰でストップ高。同社は地方のIT人材を活用した企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)支援を行っているが、ここボラティリティの高さが際立っている。8月6日から8日にかけて3日連続でストップ高に買われる人気となっていたが、その後はストップ安を交え急速な調整を余儀なくされていた。そうしたなか、前週末15日取引終了後に、ヘッドウォータース<4011.T>と共同で生成AIをはじめとするAIエージェントサービスを本格始動させることを発表、これを材料視する買いが集中した。BTMが有する1万件規模の全国ネットワーク及び豊富なIT人財プールと、ヘッドウォの高度なAI技術を融合させることで、地方企業や自治体を含むAIソリューションの全国展開を加速させる方針を表明している。 VRAIN Solution<135A.T>=急速人気化。製造業向けAI外観検査システムを主力展開しており、自社開発製品を活用したAIシステム及びカメラやセンサーなどの周辺装置の販売及び生産ラインへの導入まで一気通貫で手掛ける。人手不足の問題が深刻化するなか企業の省人化投資ニーズを捉え、業績は飛躍期に突入。案件ごとの単価が大きく、収益への計上は下期偏重型となっており、26年2月期の営業利益は前期比50~58%増の8億9000万~9億4000万円と高成長が予想されている。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS