話題株ピックアップ【夕刊】(1):コンヴァノ、バイセル、荏原
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■コンヴァノ <6574> 1,647円 +300 円 (+22.3%) ストップ高 本日終値 コンヴァノ<6574>が続急騰。同社は首都圏・関東エリアを中心にネイルサロンを展開するが、低価格かつスピーディーなサービスを特長としており、回転率の向上によって利益の伸びが顕著となっている。14日取引終了後、26年3月期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来の15億2000万円から30億3500万円(前期は1億3500万円)と大幅増額したことで、これがポジティブサプライズとなって上値を見込んだ投資資金が集中する格好となった。 ■バイセル <7685> 3,335円 +501 円 (+17.7%) ストップ高 本日終値 BuySell Technologies<7685>はストップ高。同社は14日の取引終了後、25年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算にあわせて、通期業績予想を見直した。最終利益予想はこれまでの37億9000万円から49億円(前期比2.0倍)に引き上げた。売上高は据え置いている。更に期末一括配当予想は5円増額の25円にすると発表。株式分割考慮後ベースで前期の年間配当は15円で、実質増配を計画する。好調な業績と配当予想を引き上げたことを好感した買いが入っている。中間期の業績が計画を上回ったうえ、グループ出張訪問買取事業及びグループ店舗買取事業が引き続き堅調に推移すると見込む。6月中間期は売上高が480億1300万円(前年同期比67.2%増)、最終利益が27億8900万円(同2.3倍)。今期から連結を始めたレクストホールディングスが増収増益に貢献した。 ■ソラコム <147A> 1,135円 +150 円 (+15.2%) ストップ高 本日終値 ソラコム<147A>がストップ高。同社は14日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比17.7%増の22億2500万円、経常利益は同4.9倍の1億1900万円となった。2ケタ増収で利益急拡大とあって、評価されたようだ。同社はIoTプラットフォームを展開。AIの活用を可能にするサービス拡充を進めた結果、課金アカウント数や1アカウントあたりの平均売上金額が伸長した。 ■アミューズ <4301> 1,951円 +257 円 (+15.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位 アミューズ<4301>は急反騰。14日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高が620億円から650億円(前期比4.7%減)へ、営業利益を25億2000万円から38億円(同35.8%増)へ、純利益を15億円から25億円(同51.7%増)へ上方修正したことが好感された。サザンオールスターズや星野源をはじめとしたアーティストの大型コンサートツアーなどに係るイベント収入や商品売り上げ収入が好調だったほか、ブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」の開催などによりイベント収入も大幅に増加したことで、第1四半期業績が好調に推移したことが寄与する。なお、第1四半期(4~6月)決算は、売上高226億5700万円(前年同期比28.4%増)、営業利益35億5400万円(同4.0倍)、純利益23億4700万円(同17.4倍)だった。 ■テラプローブ <6627> 3,765円 +435 円 (+13.1%) 本日終値 14日に決算を発表。「非開示だった今期経常は11%増で2期ぶり最高益更新へ」が好感された。 テラプローブ <6627> [東証S] が8月14日大引け後(15:30)に決算を発表。25年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比11.4%減の34.5億円に減った。 ■ギフティ <4449> 1,552円 +158 円 (+11.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位 14日に決算を発表。「上期経常が73%増益で着地・4-6月期も39%増益」が好感された。 ギフティ <4449> [東証P] が8月14日大引け後(15:30)に決算を発表。25年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比72.6%増の15.5億円に拡大し、通期計画の21.9億円に対する進捗率は70.7%に達したものの、5年平均の80.2%を下回った。 ■荏原 <6361> 3,238円 +326 円 (+11.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位 荏原<6361>は急反騰し3000円台に乗せ、上場来高値を更新した。同社は14日の取引終了後、25年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算と自社株買いを発表した。売上高が4487億6800万円(前年同期比13.7%増)、営業利益が500億6200万円(同25.3%増)となっており、業況と株主還元姿勢を好感する買いが入った。精密・電子やエネルギー、インフラ、環境の4つのセグメントで大幅な増収増益を達成した。受注高は4513億1900万円(同12.9%増)だった。北米でデータセンター向けが堅調に推移する建築・産業セグメントや、ごみ処理施設の大型案件があった環境セグメントなどで受注が伸長。同時に通期業績予想の修正を発表しており、営業利益予想はこれまでの1015億円から1025億円(前期比4.6%増)に引き上げた。コーポレート関連費用の修正や環境セグメントの運用管理・保守点検の売り上げ増加などを織り込んだ。売上高予想は事業別では見直した一方、総額は据え置いた。自社株買いは909万909株(自己株式を除く発行済み株数の1.97%)、または200億円を上限とする。中長期的な株主価値の向上及び自己資本水準の適正化を図る。取得期間は8月20日から12月23日とし、市場で買い付ける。 ■ティーケーピー <3479> 2,047円 +174 円 (+9.3%) 本日終値 ティーケーピー<3479>が続急騰し年初来高値を更新した。14日の取引終了後に26年2月期連結業績予想について、売上高を1030億円から1040億円(前期比75.7%増)へ、営業利益を70億円から90億円(同52.2%増)へ、純利益を32億円から36億円(同5.0%減)へ上方修正したことが好感された。コロナ禍のリモートワークから出社勤務へ戻る「オフィス回帰」のトレンドや、会議やセミナー、研修などを対面で実施する需要の高まりを受けて、収益性の高い期間貸し案件の受注が好調なことが売上高・利益を押し上げる。また、コロナ禍で外注化したオペレーションを再び内製化したことによる原価率の改善が進捗していることや、グループ子会社の事業も好調に推移し、収益性が改善していることも寄与する。 ■eWeLL <5038> 2,738円 +228 円 (+9.1%) 本日終値 eWeLL<5038>が大幅に3日続伸し、年初来高値を更新した。同社は14日取引終了後、25年12月期第2四半期累計(1~6月)の単独決算を発表。営業利益は前年同期比49.2%増の7億8800万円となり、従来予想の6億8300万円から上振れて着地した。売上高は同33.0%増の16億300万円で、従来予想の15億6400万円を上回った。クラウドのAI訪問看護計画報告や法定研修、BPssS(Business Process as a Service:同社のBPOサービスが自社開発のSaaSとの連携によりレセプト業務に加え総合的な業務支援を行うサービス)などが成長を牽引した。なお、通期業績予想については売上高33億4900万円(前期比30.3%増)、営業利益14億9400万円(同31.6%増)とする従来見通しを据え置いている。 ■日本取引所グループ <8697> 1,676円 +137.5 円 (+8.9%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位 日本取引所グループ<8697>が急伸。日経平均株価はこの日、前日比で上げ幅が700円を超えた。今週に入り日経平均が史上最高値圏に浮上したことを受け、一段と株式相場が上昇するとの投資家の期待感が高まっている。変動率の高い相場展開が続くと想定されるなか、収益獲得を狙う投資家による株式取引が活発化しており、東京株式市場では売買代金が高水準で推移している。同社傘下の東京証券取引所や大阪取引所の取引関連収益が拡大するとの見方から、物色の矛先が向かったようだ。 株探ニュース