話題株ピックアップ【夕刊】(1):レジル、弁護士COM、ケアネット
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■レジル <176A> 2,574円 +500 円 (+24.1%) ストップ高 本日終値 レジル<176A>がストップ高の水準となる前営業日比500円高に買われた。日本経済新聞電子版は13日夜、「マンション向け電力販売のレジルが株式の上場を廃止する方針を固めた」と報じた。米投資ファンドのベインキャピタルが近くTOB(株式公開買い付け)を実施するとしたうえで、買収総額は500億円規模になるもようと伝えている。レジルは14日、報道に関してコメントを開示。「本日開催予定の取締役会に付議する予定」としている。同社株に対してはTOB価格を巡る思惑が広がり、大量の買い注文が集まった。 ■弁護士ドットコム <6027> 3,685円 +605 円 (+19.6%) 一時ストップ高 本日終値 弁護士ドットコム<6027>は一時ストップ高の水準となる前営業日比700円高の3780円に買われた。同社は13日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算にあわせて、東証プライム市場への市場区分変更申請を行ったと発表した。指数連動型ファンドの資金の流入による株高効果への期待の高まりから、買いが入った。4~6月期は売上高が前年同期比15.3%増の38億200万円、営業利益が同80.9%増の5億1000万円だった。第1四半期としての最高益となり予算を超過する好調なスタートとなった。法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」などのメディア事業が堅調だったほか、クラウド上で契約締結から契約書管理までできるプラットフォーム「クラウドサイン」を手掛けるIT・ソリューション事業が大幅な増収増益。クラウドサインにおいて認知度の向上や顧客基盤の拡大を進め、契約送信件数は同17.4%増の279万1332件と好調に推移した。 ■ケアネット <2150> 917円 +150 円 (+19.6%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率トップ ケアネット<2150>がストップ高。13日の取引終了後、スウェーデンに本拠を置く投資ファンドEQTグループのCurie 1(東京都港区)によるTOBを発表しており、TOB価格の1130円にサヤ寄せする格好となっている。TOBは完全子会社化を目指したもので、ケアネットは非公開化のうえEQTグループの支援のもとで企業価値の最大化を図る。買い付け予定数は4191万3468株(下限2717万7800株、上限設定なし)で、買付期間は8月14日から9月29日まで。TOB成立後、ケアネット株は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は同社株を8月13日付で監理銘柄(確認中)に指定している。なお、ケアネットは今回のTOBに対して賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨している。 ■日本創発グループ <7814> 646円 +100 円 (+18.3%) ストップ高 本日終値 日本創発グループ<7814>がストップ高。同社は13日の取引終了後、25年12月期の第3四半期と期末の配当予想を増額修正したと発表。これを好感した買いが集まったようだ。これまで第3四半期と期末配当はそれぞれ3円50銭を計画していた。今回、特別配当を追加する形で、第3四半期と期末の配当予想について、それぞれ26円50銭に見直した。年間配当予想は特別配当46円を含めて60円(前期比47円増配)に見直す。不動産の売却に伴う特別利益が発生することに伴い、株主に利益を還元する。25年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算は、売上高が前年同期比7.3%増の410億9600万円、最終利益が同2.7%増の16億5300万円だった。 ■くすりの窓口 <5592> 3,870円 +580 円 (+17.6%) 本日終値 くすりの窓口<5592>が後場急伸し、上場来高値を更新した。同社はきょう正午ごろ、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比64.5%増の6億2900万円となり、通期計画の22億円に対する進捗率は28.6%となった。売上高は同10.8%増の29億1400万円で着地。メディア事業における処方箋ネット受付数の増加や、みんなのお薬箱事業での医薬品流通金額が回復傾向にあることなどが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。 ■FFRIセキュリティ <3692> 6,900円 +1,000 円 (+17.0%) ストップ高 本日終値 FFRIセキュリティ<3692>がストップ高。同社はサイバーセキュリティー専業の研究開発型企業で、標的型攻撃に特化した自社開発のエンドポイントセキュリティーソフトが企業のサイバー攻撃対策ニーズを捉えている。13日取引終了後に発表した26年3月期第1四半期(25年4~6月)決算は営業利益が2億6400万円(前年同期は200万円)と大幅な伸びを達成した。これを手掛かりに上値を見込んだ買いを引き寄せた。なお、通期営業利益は前期比12%増の9億1400万円を見込んでいる。株式需給面では貸株注意喚起の対象となっており、空売り買い戻しを誘発しやすく株価上昇に向けた思惑を助長している。 ■Aiロボティクス <247A> 6,960円 +1,000 円 (+16.8%) ストップ高 本日終値 13日に発表した「1→5の株式分割を実施」が買い材料。 9月30日現在の株主を対象に1→5の株式分割を実施。 ■網屋 <4258> 4,220円 +580 円 (+15.9%) 本日終値 網屋<4258>に物色人気集中、気配値のまま上げ足を加速し連日で上場来高値圏を走る展開となっている。自社開発製品「ALog」を中核とするデータセキュリティー事業とネットワークセキュリティー事業の2部門に特化しSaaSを軸にストックビジネスに注力している。業績はサブスクリプションモデルの好調を背景に利益率の向上が会社側の想定を上回っており、13日取引終了後に発表した25年12月期上期(25年1~6月)決算は営業利益が前年同期比87%増の4億8600万円と大幅な伸びを達成、特に4~6月期の伸びが際立っており、これが株価を強く刺激する格好となった。株価は7月末にマドを開けて急騰した後も目先筋の利益確定売りを吸収し、急勾配の5日移動平均線をサポートラインとした強力な上昇波を形成していた。きょうは決算発表を受け上げ足を一気に加速させる格好となった。 ■トリドール <3397> 5,207円 +607 円 (+13.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位 トリドールホールディングス<3397>は急伸。昨年1月の高値(4850円)を上回り、約1年7カ月ぶりに上場来高値を更新した。この日午後1時過ぎ、4~6月期連結決算を発表。売上高は前年同期比6.1%増の698億6200万円、営業利益は同2.3倍の80億5200万円だった。主力の「丸亀製麺」事業は既存店が好調だったほか、新店が寄与し堅調に推移。海外事業は不採算店舗の閉店などが奏功し、大きく収益性が改善した。閉店に伴うリース解約益の計上など一過性の収益もあった。これを好感した買いが向かっている。 ■LIFULL <2120> 237円 +25 円 (+11.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位 LIFULL<2120>は大幅高で7日続伸し、年初来高値を連日で更新。同社は13日の取引終了後、25年9月期第3四半期累計(24年10月~25年6月)の連結決算を発表した。売上高は210億5900万円(前年同期比7.1%増)、営業利益が30億100万円(同23.3%増)、最終損益は44億800万円の黒字(前年同期は5600万円の赤字)になっており、業績を評価した買いが入った。主力のHOME’S関連事業は「中古住宅売買や売却査定が2ケタの増収」(IRグループ)となり、事業全体も増収増益。利益は広告宣伝費の減少などもあり大幅に伸びた。同社はあわせて今期の年間配当予想を7円33銭(前期比6円60銭増配)と発表した。株式分割を考慮した実質での過去最高額となる。今期の年間配当予想には記念配当1円も含まれる。同社は5月に配当性向を25%から30%に引き上げると発表していた。 株探ニュース