株価指数先物【引け後】 押し目待ちも、エントリーポイントを引き上げてくる動き

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先物

大阪9月限
日経225先物 43370 +730 (+1.71%)
TOPIX先物 3098.5 +35.0 (+1.14%)

 日経225先物(9月限)は前日比730円高の4万3370円で取引を終了。寄り付きは4万3300円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万3275円)にサヤ寄せする形で、買いが先行した。現物の寄り付き直後に4万3020円まで上げ幅を縮めたが、押し目待ち狙いの買い意欲は強く、前場中盤にかけての切り返しで4万3300円を回復。

 前場終盤は4万3300円を挟んで狭いレンジでの推移が続き、ランチタイムに4万3370円まで買われると、後場に入り4万3460円まで上げ幅を広げる場面もみられた。買い一巡後に利益確定に伴うロング解消の動きにより、後場中盤に4万3180円まで上げ幅を縮めたが、終盤にかけては再びロング優勢となり4万3370円で終えている。

 現物の寄り付き直後に利食いに押される場面もあったが、4万3000円を割り込まなかったことで、ショートは仕掛けにくい需給状況であった。過熱感が警戒されているものの、上向きで推移するボリンジャーバンドの+2σと+3σでのレンジ内で推移しており、利食いに押される場面では、押し目狙いのロング対応に向かわせていた。連日の大幅高で買い遅れている投資家はロングを積み増したいものの、押し目待ちに押し目なし、といった状況であろう。

 上へのバイアスが強まるなかでレバレッジ型ETFのヘッジ対応に伴うロングが需給を押し上げている面もありそうだ。ナイトセッションで+2σは4万3050円、+3σが4万4180円に切り上がってきたため、より4万3000円台での底堅さが意識されやすいだろう。現在のバンドに沿ったトレンドが続くなかでは、押し目待ち狙いのロングでもエントリーポイントを引き上げてくる動きとなりそうだ。そのため、オプション権利行使価格の4万3000円から4万4000円のレンジが想定される。

 4万3500円辺りを固めてくる動きに入るようだと、4万3500円から4万4000円でのレンジが意識されやすく、+3σ突破をみせてくる可能性はありそうだ。ショートは避けておきたいところだが、チャート上では6営業日連続で陽線を形成し、中心値である25日移動平均線から+3σに接近したため、いったん長い陰線を残してくるようだと、一気にロング解消の動きが強まる可能性は意識しておきたい。

 NT倍率は先物中心限月で13.99倍に上昇した。一時14.01倍をつけており、200日線(13.99倍)を上回る場面もあった。14.00倍台を上回って推移するようだと、NTロングによるスプレッド狙いの動きが強まる可能性はありそうだ。7月は13.95倍から14.10倍辺りでの保ち合いが続いていたため、いったんはリバランスに一巡感がみられるものの、レンジを突破してくるようだと、6月30日につけた14.24倍が射程に入る。

 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万7539枚、ソシエテジェネラル証券が1万5633枚、サスケハナ・ホンコンが5546枚、バークレイズ証券が2712枚、野村証券が2464枚、ゴールドマン証券が2226枚、JPモルガン証券が2078枚、みずほ証券が1941枚、ビーオブエー証券が1669枚、SBI証券が1625枚だった。

 TOPIX先物はABNクリアリン証券が2万9144枚、ソシエテジェネラル証券が2万3589枚、JPモルガン証券が5656枚、バークレイズ証券が4531枚、モルガンMUFG証券が3754枚、ゴールドマン証券が3284枚、ビーオブエー証券が3079枚、BNPパリバ証券が2062枚、みずほ証券が1695枚、UBS証券が1374枚だった。

株探ニュース

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