話題株ピックアップ【夕刊】(1):アシックス、バンクオブイ、半導体製造装置関連
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■エクサウィザーズ <4259> 525円 +80 円 (+18.0%) ストップ高 本日終値 エクサウィザーズ<4259>はストップ高。12日取引終了後に4~6月期連結決算を発表。売上高が24億4600万円(前年同期比15.9%増)だったほか、営業損益が1億4400万円の黒字(前年同期2億8900万円の赤字)に転換して着地しており、これを好感した買いが集まっている。AIプロダクト事業でサービスの利用数が増加したことが業績を押し上げた。人件費やシステム利用料、減価償却費の減少なども寄与した。通期の増収・営業黒字見通しに変更はない。 ■アシックス <7936> 4,163円 +633 円 (+17.9%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ アシックス<7936>は後場上げ幅を拡大。午後1時ごろに25年12月期の連結業績予想について、売上高を7800億円から8000億円(前期比17.9%増)へ、営業利益を1200億円から1360億円(同35.8%増)へ、純利益を780億円から870億円(同36.4%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を14円から16円へ引き上げ年28円としたことが好感された。高付加価値商品にフォーカスしたパフォーマンスランニングをはじめ、インバウンド需要が好調なオニツカタイガー、特に北米や欧州、中華圏、東南・南アジアの成長が著しいスポーツスタイルなどのカテゴリーが好調に推移していることが牽引し、売上高・各利益とも過去最高を更新する。なお、同時に発表した6月中間期決算は、売上高4027億9800万円(前年同期比17.7%増)、営業利益811億3200万円(同37.5%増)、純利益536億600万円円(同27.0増)といずれも上期として過去最高となった。 ■バンクオブイ <4393> 13,840円 +1,850 円 (+15.4%) 本日終値 バンク・オブ・イノベーション<4393>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は12日取引終了後、25年9月期第3四半期累計(24年10月~25年6月)の連結決算を発表。営業利益が前年同期比23.4%増の16億4400万円(第2四半期累計は同17.8%減の10億1600万円)となったことが好感されたようだ。売上高は同12.5%減の94億2700万円にとどまったが、広告宣伝費を抑えたことが利益面に寄与した。なお、通期業績予想については現時点で適正かつ合理的な算定が困難だとして引き続き非開示としている。 ■アジアパイル <5288> 1,215円 +137 円 (+12.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位 アジアパイルホールディングス<5288>は3連騰。一時、前日に比べ19%超の上昇となり2007年7月以来、18年1カ月ぶりの高値をつけた。同社は12日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比27.4%増の273億6600万円、営業利益は同3.6倍の28億5800万円となっており、業績拡大を評価した買いが集まっている。国内外ともに主力のコンクリートパイルの売上高が前年同期を大幅に上回り業績を押し上げた。国内事業は営業利益が3倍となり、海外事業は営業損益が前年同期の赤字から黒字に転換した。 ■トヨクモ <4058> 3,720円 +385 円 (+11.5%) 本日終値 トヨクモ<4058>が後場に入り急伸。午前11時30分ごろに発表した6月中間期連結決算が、売上高22億4700万円(前年同期比55.1%増)、営業利益8億5600万円(同53.1%増)となり、売上高・営業利益とも上期として過去最高を更新したことが好感された。サイボウズ<4776>の業務アプリケーション構築サービス「kintone」と連携し、より便利に利用するためのクラウドサービスである「kintone連携サービス」が大幅に伸長したほか、安否確認サービスも堅調だった。なお、25年12月期通期業績予想は、売上高46億円(前期比46.2%増)、営業利益14億円(同20.4%増)の従来見通しを据え置いている。 ■構造計画HD <208A> 2,850円 +236 円 (+9.0%) 本日終値 12日に決算を発表。「今期経常は10%増で5期連続最高益更新へ」が好感された。 構造計画研究所ホールディングス <208A> [東証S] が8月12日大引け後(16:00)に決算を発表。25年6月期の連結経常利益は前の期非連結比20.2%増の30.4億円になり、従来予想の25.4億円を上回って着地。26年6月期も前期比10.0%増の33.5億円に伸びを見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。8期連続増収、5期連続増益になる。 ■ソラスト <6197> 472円 +31 円 (+7.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位 ソラスト<6197>が大幅反発。12日の取引終了後に上限を440万株(自己株式を除く発行済み株数の4.77%)、または14億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は8月13日から来年5月31日までで、中期経営計画で掲げた持続的な成長のための、資本効率の向上と株主還元の充実を図る取り組みの一環として実施する。同時に発表した第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高349億2600万円(前年同期比2.4%増)、営業利益16億4300万円(同4.1%減)、純利益11億4800万円(同34.5%増)だった。医療事業が計画以上の価格改定効果により好調なスタートを切ったことに加えて、介護事業やこども事業が堅調に推移したことで増収となったが、処遇改善を計画通り強化したことや新規IT投資などが利益を圧迫した。なお、26年3月期通期業績予想は、売上高1394億5000万円(前期比1.5%増)、営業利益60億円(同14.5%減)、純利益34億円(同14.2%減)の従来見通しを据え置いている。 ■アドバンテスト <6857> 11,755円 +605 円 (+5.4%) 本日終値 アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置大手が軒並み上値指向を強めた。前日の米国株市場ではハイテク株に物色の矛先が向かい、特に半導体関連株に買いが目立ち、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3%高と大きく上昇し、年初来高値を更新した。これを受けて東京市場でも出遅れ感のある同関連主力株に仕切り直しの買いを誘導している。日経半導体株指数に連動する形で組成されたETF、NEXT FUNDS 日経半導体株指数連動型上場投信<200A>も足もとで戻り足を鮮明としており、きょうは上値抵抗ラインとして意識された25日移動平均線を上回ってきた。 ■ショーボンド <1414> 5,360円 +237 円 (+4.6%) 本日終値 ショーボンドホールディングス<1414>が6連騰し年初来高値を更新。12日の取引終了後に発表した26年6月期の連結業績予想で、売上高950億円(前期比4.7%増)、営業利益215億円(同3.4%増)、純利益153億円(同1.6%増)を見込み、年間配当予想を17期連続増配となる前期比6円50銭増の182円としたことが好感された。期首受注残高が816億9800万円と前年同期比9.5%減ながら高水準にあり、手持ちの大型工事の施工進捗により12期連続の増収増益を見込む。一方、工事受注高は前期比10.9%増の820億円を見込んでおり、高速道路各社の工事発注の回復が見込みにくいなか、国、地方自治体の工事案件もあわせて受注積み上げを狙う。なお、25年6月期決算は、売上高907億1200万円(前の期比6.2%増)、営業利益207億9400万円(同5.7%増)、純利益150億6100万円(同5.2%増)だった。高速道路各社からの工事発注が減少したことで工事受注高は減少したものの、期首受注残の多かった国、地方自治体の工事売上高が堅調だった。同時に、上限を110万株(発行済み株数の2.15%)、または50億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は8月13日から来年6月30日までで、株主還元の強化及び資本効率の向上を図ることが狙いとしている。 ■ファナック <6954> 4,561円 +139 円 (+3.1%) 本日終値 ファナック<6954>が3日続伸。大和証券は12日、同社株の投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に引き上げた。目標株価は4100円から5000円に見直した。同証券では、中国の設備投資需要のボトムアウトがFA関連企業の追い風になると注目しており、今後は米国と各国との関税率決定に伴う投資回復も好材料になると指摘。26年3月期の連結営業利益は前期比16.5%増の1850億円(会社計画1595億円)、27年3月期は今期推定比16.2%増の2150億円を予想。円安の恩恵がなくても2ケタの利益成長が続くとみている。 株探ニュース