話題株ピックアップ【夕刊】(3):ミライトワン、建設技研、フジオフード
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■ミライト・ワン <1417> 2,717.5円 -205.5 円 (-7.0%) 本日終値 東証プライム 下落率6位 ミライト・ワン<1417>は安い。12日取引終了後に4~6月期連結決算を発表。売上高は1213億7400万円(前年同期比3.4%増)だったものの、最終損益は13億1100万円の赤字(前年同期7億4400万円の黒字)に転落して着地しており、これがネガティブ視されている。電気・空調工事やNTT事業の伸びが寄与し増収を確保。一方、人件費やテレビCMの放映、成長投資に伴う販管費の増加と、為替差益の減少などが損益面で響いた。なお、通期の増収・黒字見通しは据え置いている。 ■建設技術研究所 <9621> 3,090円 -165 円 (-5.1%) 本日終値 12日に決算を発表。「今期最終を一転7%減益に下方修正」が嫌気された。 建設技術研究所 <9621> [東証P] が8月12日大引け後(15:30)に決算を発表。25年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結最終利益は前年同期比22.6%減の37.7億円に減った。併せて、通期の同利益を従来予想の69億円→63億円(前期は67.4億円)に8.7%下方修正し、一転して6.6%減益見通しとなった。 ■フジオフード <2752> 1,100円 -55 円 (-4.8%) 本日終値 フジオフードグループ本社<2752>が安い。関西を地盤に「まいどおおきに食堂」などを展開する同社は12日取引終了後、25年12月期の連結営業利益を従来予想の13億1200万円から6億1700万円(前期比49.3%減)に下方修正した。コメを中心とした原材料価格や包装資材の高騰、公募増資に伴う株主数の増加による管理コストの増加などが響く。業績予想の下方修正を受け、株価は4月上旬以来の一時1100円台割れに売られた。 ■サンウェルズ <9229> 877円 -8 円 (-0.9%) 本日終値 サンウェルズ<9229>は大幅安で6日ぶり反落。12日取引終了後に4~6月期単独決算を発表。売上高は66億500万円(前年同期比5.9%増)だった一方、営業損益は5億700万円の赤字(前年同期5億8400万円の黒字)に転落した。施設の新規開設を進めたものの、それに伴う初期費用の発生で一時的に収益性が低下した。また、診療報酬の不正請求問題を巡る再発防止策の実行による運営体制の見直しも一時的な収益性低下につながった。営業赤字での着地を嫌気した売りが出ている。 ■unerry <5034> 3,305円 +503 円 (+18.0%) ストップ高 本日終値 unerry<5034>がストップ高。同社は12日の取引終了後、25年6月期の単独決算を公表するとともに、26年6月期の業績予想を発表した。今6月期について売上高は前期比34.3%増の50億200万円、営業利益は同60.4%増の5億円、最終利益は同20.5%増の4億円を計画しており、2ケタ増収増益を材料視した買いが流入した。同社は人流データによるビッグデータプラットフォームを運営しており、継続的に取引する「リカーリング顧客(4四半期以上連続で取引があるか直近3カ月以上連続で取引のある新規顧客企業)」の積み上げと売上高拡大を見込む。25年6月期は売上高が前の期比31.4%増の37億2600万円、営業利益が同74.2%増の3億1100万円、最終利益が同4.9倍の3億3100万円となった。店舗・地域・観光地における生活者の行動を分析する「分析・可視化サービス」や、広告をきっかけとする来店・購買を計測・最適化する「行動変容サービス」が売り上げを大きく伸ばした。 ■ホリイフードサービス <3077> 538円 +80 円 (+17.5%) ストップ高 本日終値 12日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は黒字浮上・上期計画を超過」が好感された。 ホリイフードサービス <3077> [東証S] が8月12日大引け後(16:00)に決算を発表。25年11月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は4400万円の黒字(前年同期は2000万円の赤字)に浮上し、4-9月期(上期)計画の100万円に対する進捗率が4400.0%とすでに上回った。 同時に発表した「7月既存店売上高は6.9%増」も買い材料。 7月既存店売上高は6.9%増。 ■fonfun <2323> 559円 +80 円 (+16.7%) ストップ高 本日終値 fonfun<2323>は後場急騰し、ストップ高の559円に買われた。同社はきょう午後1時、26年3月期第1四半期(4~6月)の単独決算を発表した。売上高が前年同期比82.4%増の4億2900万円、最終利益が同45.2%増の5900万円となっており、増収増益となった業績を評価する買いが流入した。4~6月期は主にSaaS型のサービス群を擁するクラウドソリューション事業が大幅な増収増益となり業績を牽引した。SaaS型サービスを提供する2社を前期に吸収合併した効果が出たうえ、既存サービスも堅調に推移した。 ■小田原エンジニアリング <6149> 2,322円 +323 円 (+16.2%) 本日終値 小田原エンジニアリング<6149>に物色人気集。結局、前日比390円高の2389円とストップ高まであと10円という水準で寄り付いた。モーター製造用自動巻線機の大手で、足もとの業績は会社側の想定を上回って好調に推移している。同社が12日取引終了後に発表した25年12月期上期(25年1~6月)決算は売上高が前年同期比2.2倍の103億5900万円、営業利益が同4.4倍となる20億4400万円と急拡大した。前期からずれ込んでいた案件を含む電気自動車(EV)用モーター巻線システムの案件を計上したこと、下期売り上げを予定していた案件の前倒しでの売上高計上、消耗品・予備品の好調などが寄与した。売上高、利益ともに会社側計画を大きく上回っており、これがポジティブサプライズとなった。 ■ナルネット <5870> 833円 +99 円 (+13.5%) 本日終値 ナルネットコミュニケーションズ<5870>が急伸し、年初来高値を更新した。同社は12日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の単独決算を発表。売上高は前年同期比20.4%増の22億8700万円、経常利益は同2.1倍の1億1500万円となった。また、期末一括配当予想について従来の15円から24円(前期比9円増配)に修正。更に、イエローハット<9882>がナルネットの株式について、議決権ベースで16.25%を保有する第2位の大株主に浮上したことも明らかとなった。配当予想の増額と、自動車用品販売のイエロハットによる大量保有を材料視した買いが入ったようだ。4~6月期はメンテナンス受託事業で既存企業の管理台数が堅調に伸長したほか、メーカー系リース企業からの受注台数も増加した。BPO事業は旧ビッグモーターから事業を承継したWECARS(ウィーカーズ)の店舗における販売車両の納入前整備が寄与。受託価格の見直し効果もあって利益率が改善した。イエロハットはナルネット株を市場外で取得。一方、ジャフコ グループ<8595>はナルネット株を全て売却した。 ■サイオス <3744> 565円 +60 円 (+11.9%) 本日終値 サイオス<3744>が大幅高で4連騰、一時9.7%高の554円まで駆け上がり上値追いに拍車がかかっている。Linuxに代表されるオープンシステム基盤事業を中核とし、ITシステム障害時のシステムダウンを回避する自社開発製品「LifeKeeper」が好調で収益を押し上げている。また、早くから人工知能(AI)分野を深耕している点で、同関連有力株としての位置付けでマーケットの視線を集めている。25年12月期上期(25年1~6月)は最終利益が前年同期比5.1倍の1億1900万円と好調だった。株価は年初来高値を連日で更新しているが、時価500円台半ばは依然として値ごろ感がある。小型で急騰習性があり、昨年3月上旬に1285円の高値を形成した実績がある。 ●ストップ高銘柄 アルファクス <3814> 182円 +50 円 (+37.9%) ストップ高 本日終値 堀田丸正 <8105> 385円 +80 円 (+26.2%) ストップ高 本日終値 トレードワークス <3997> 2,064円 +400 円 (+24.0%) ストップ高 本日終値 芦森工業 <3526> 4,080円 +700 円 (+20.7%) ストップ高 本日終値 アイデミー <5577> 931円 +150 円 (+19.2%) ストップ高 本日終値 など、12銘柄 ●ストップ安銘柄 データセクション <3905> 2,490円 -700 円 (-21.9%) ストップ安 本日終値 フラー <387A> 3,030円 -700 円 (-18.8%) ストップ安 本日終値 AI inside <4488> 3,470円 -700 円 (-16.8%) ストップ安 本日終値 など、4銘柄 株探ニュース