話題株ピックアップ【夕刊】(2):松屋フーズ、K&Oエナジ、フィナHD

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■松屋フーズ <9887>  6,820円   +200 円 (+3.0%)  本日終値
 松屋フーズホールディングス<9887>は大幅高で6日続伸。株価は7000円台に乗せ上場来高値を更新している。同社は12日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想を上方修正した。売上高はこれまでの1713億円から1750億円(前期比13.5%増)へ、営業利益は24億円から40億円(同9.2%減)へ、最終利益は11億円から18億5000万円(同15.4%減)に見直したことが好感された。既存店売上高が伸びるなか、固定費の売上高に占める割合が低下し各利益も前回予想を超える見込み。26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は売上高が431億6400万円(前年同期比26.0%増)、営業利益は9億6500万円(同7.2倍)だった。この期の既存店売上高は前年同期比16.6%増と好調だった。

■K&Oエナジーグループ <1663>  3,225円   +90 円 (+2.9%)  本日終値
 K&Oエナジーグループ<1663>が6日続伸。12日の取引終了後に25年12月期の連結業績予想について、営業利益を77億円から90億円(前期比2.0%増)へ、純利益を62億円から72億円(同16.7%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を24円から26円(年50円)へ引き上げたことが好感された。売上高は、輸入エネルギー価格の影響によるガス販売価格の低下などにより919億円から907億円(同1.9%減)へ下方修正したものの、足もとでヨウ素事業の販売量が増加していることに加えて、販売価格の上昇などもあって同事業の売上高・利益が膨らむ見通し。なお、同時に発表した6月中間期決算は、売上高485億3600万円(前年同期比0.6%減)、営業利益66億600万円(同17.8%増)、純利益54億9600万円(同48.6%増)だった。

■フィナHD <4419>  1,302円   +35 円 (+2.8%)  本日終値
 Finatextホールディングス<4419>が反発。12日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高が前年同期比28.0%増の21億400万円、営業利益が同29.7%増の2億2300万円となっており、業績を好感した買いが優勢になっている。フィナHDの主力事業である金融インフラストラクチャ事業は、金融サービスを運営するために必要な基幹システムをSaaS型のシステムとして提供する。4~6月期の事業は証券向けで大型案件のリリースがあったことなどから大幅な増収増益を達成し、業績全体を押し上げた。

■東宝 <9602>  9,806円   +129 円 (+1.3%)  本日終値
 東宝<9602>が5日続伸。12日の取引終了後に発表した7月度の映画営業部門の興行成績速報で、同社が配給した作品の興行収入が前年同月比3.3倍の225億1200万円となったことが好感された。「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」「国宝」などヒットが寄与。これまで過去最高だった20年10月の約165億9000万円を上回り、単月成績として歴代最高となった。また、7月度の映画興行部門の興行成績速報では、TOHOシネマズなどで上映された全ての作品の興行収入が前年同月比87.1%増の90億9600万円となった。こちらもこれまで過去最高だった19年7月の約82億3000万円を上回り、TOHOシネマズにおける7月単月成績として歴代最高となった。

■ジェイエイシ <2124>  1,085円   +14 円 (+1.3%)  本日終値
 ジェイエイシーリクルートメント<2124>がしっかり。12日の取引終了後に25年12月期連結業績予想について、売上高を449億円から463億円(前期比18.2%増)へ、営業利益を100億円から112億円(同23.2%増)へ、純利益を70億円から78億円(同39.0%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を32円から35円へ引き上げたことが好感された。売上高の約9割を占める国内人材紹介事業において、懸念された米通商政策の影響が若干にとどまり、また前年同期のような賃上げ期待による求職者の流動性鈍化もみられなかったことから上期業績が計画を上回ったことが要因。また、徹底したコスト管理を行っていることも寄与する。なお、同時に発表した6月中間期決算は、売上高232億4700万円(前年同期比21.7%増)、営業利益62億3800万円(同43.1%増)、純利益42億7000万円(同48.6%増)となった。

■ヘリオス <4593>  530円   -100 円 (-15.9%) ストップ安   本日終値
 ヘリオス<4593>はストップ安。この日昼ごろに1~6月期連結決算を発表し、売上高は6000万円(前年同期比88.1%減)、最終損益は47億1000万円の赤字(前年同期29億5800万円の赤字)だった。前年同期にiPS細胞由来網膜色素上皮(RPE)細胞の製造方法のライセンス契約に関する収入があった反動が出た。デリバティブ評価損を含む金融費用の増加も響いた。これをネガティブ視した売りが膨らんでいる。

■日本マイクロニクス <6871>  4,690円   -720 円 (-13.3%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 日本マイクロニクス<6871>が急反落。12日の取引終了後に25年12月期第3四半期累計(1~9月)連結業績予想について、売上高を510億円から500億円(前年同期比28.3%増)へ、営業利益を124億円から111億円(同28.4%増)へ下方修正したことが嫌気された。生成AIが牽引するメモリー半導体の市場成長を背景に、売上高・営業利益ともに大幅な増加を見込むものの、第3四半期にメモリー向けプローブカードの既存工場の一部設備に不具合が生じ、製品出荷の遅延により一部影響を受けていることが要因としている。なお、同時に25年12月期通期業績予想を発表しており、売上高689億円(前期比23.8%増)、営業利益138億円(同9.8%増)を予想。期末一括配当予想を72円(前期70円)とした。同時に発表した6月中間期決算は、売上高331億2000万円(前年同期比26.6%増)、営業利益75億6900万円(同31.3%増)だった。メモリー向けプローブカードがDRAM向け中心に好調だった。

■寺崎電気産業 <6637>  3,940円   -420 円 (-9.6%)  本日終値
 12日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は15%減益で着地」が嫌気された。
 寺崎電気産業 <6637> [東証S] が8月12日大引け後(15:45)に決算を発表。26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比14.5%減の12.2億円に減り、4-9月期(上期)計画の29.6億円に対する進捗率は41.3%にとどまり、5年平均の48.1%も下回った。

■コメ兵ホールディングス <2780>  2,792円   -268 円 (-8.8%)  本日終値
 コメ兵ホールディングス<2780>が急反落。12日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高461億2000万円(前年同期比37.7%増)、営業利益8億8300万円(同58.7%減)、純利益3億5300万円(同75.0%減)となり、大幅減益で着地したことが嫌気された。前期にアールケイエンタープライズほか3社をグループ化した効果や買取専門店を10店舗出店したことなどが寄与し、売上高は第1四半期として過去最高を更新した。一方、時計やバッグの商品相場が低下したことや、これらの在庫の流動化を図るために法人仕入れ及び法人販売を活用したことで売上総利益率が低下。また、出店に伴う人材採用・育成などで販管費が当初計画よりも増加したことが利益を圧迫した。なお、26年3月期通期業績予想は、売上高2000億円(前期比25.8%増)、営業利益80億円(同29.5%増)、純利益46億円(同3.7%減)の従来見通しを据え置いている。

■スター精密 <7718>  1,695円   -140 円 (-7.6%)  本日終値  東証プライム 下落率5位
 スター精密<7718>は反落。12日取引終了後、25年12月期連結業績予想について売上高を712億円から701億円(前期比7.9%増)へ、営業利益を52億円から42億円(同4.4%増)へ下方修正すると発表。これを嫌気した売りが出ている。中国向け販売が好調な一方、その他の地域において米通商政策の影響で想定していた市況の回復が遅れる見込みのため。第3四半期以降の想定為替レートは1ドル=145円を据え置き、ユーロ円については1ユーロ=150円から170円に見直した。なお、配当予想に変更はない。

株探ニュース

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