<動意株・13日>(前引け)=サイオス、小田原エンジ、K&Oエナジ
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サイオス<3744.T>=上値追いに拍車。大幅高で4連騰し、年初来高値を更新した。Linuxに代表されるオープンシステム基盤事業を中核とし、ITシステム障害時のシステムダウンを回避する自社開発製品「LifeKeeper」が好調で収益を押し上げている。また、早くから人工知能(AI)分野を深耕している点で、同関連有力株としての位置付けでマーケットの視線を集めている。25年12月期上期(25年1~6月)は最終利益が前年同期比5.1倍の1億1900万円と好調だった。株価は年初来高値を連日で更新しているが、時価500円台半ばは依然として値ごろ感がある。小型で急騰習性があり、昨年3月上旬に1285円の高値を形成した実績がある。 小田原エンジニアリング<6149.T>=物色人気で急速に上放れる。前日比390円高の2389円とストップ高まであと10円という水準で寄り付いた。モーター製造用自動巻線機の大手で、足もとの業績は会社側の想定を上回って好調に推移している。同社が12日取引終了後に発表した25年12月期上期(25年1~6月)決算は売上高が前年同期比2.2倍の103億5900万円、営業利益が同4.4倍となる20億4400万円と急拡大した。前期からずれ込んでいた案件を含む電気自動車(EV)用モーター巻線システムの案件を計上したこと、下期売り上げを予定していた案件の前倒しでの売上高計上、消耗品・予備品の好調などが寄与した。売上高、利益ともに会社側計画を大きく上回っており、これがポジティブサプライズとなった。 K&Oエナジーグループ<1663.T>=上値指向に6日続伸。12日の取引終了後に25年12月期の連結業績予想について、営業利益を77億円から90億円(前期比2.0%増)へ、純利益を62億円から72億円(同16.7%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を24円から26円(年50円)へ引き上げたことが好感されている。売上高は、輸入エネルギー価格の影響によるガス販売価格の低下などにより919億円から907億円(同1.9%減)へ下方修正したものの、足もとでヨウ素事業の販売量が増加していることに加えて、販売価格の上昇などもあって同事業の売上高・利益が膨らむ見通し。なお、同時に発表した6月中間期決算は、売上高485億3600万円(前年同期比0.6%減)、営業利益66億600万円(同17.8%増)、純利益54億9600万円(同48.6%増)だった。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS